BMWは走行距離が何万キロ乗れるのか?

 

編集部にあるBMWは
320i クーペ(E92) = 12万キロ ※4年前に335iに乗り換え
335i クーペ(E92) = 17万キロ
640i クーペ (F13) =6万キロ
と、かなりの距離を走りまわって過走行車状態です。

都内に引っ越してから640iの距離は全然伸びていないのですが、それまで静岡で走り回っていた3シリーズをもとに、BMWの走行距離について紹介します。

BMWは全然壊れない!

インターネットではBMWの中古車や過走行車について、ことごとく酷い意見で日本車よりも遥かに壊れやすいと言われています。しかし、これだけ長距離(累計20万キロ以上)を乗っていても、想定外の壊れ方をしたのは3〜4回です。

トヨタであれば1回も壊れないかもしれませんが、予想よりもBMWは全然壊れることがなく、頻度も1年に1回以下でした。

交換したパーツ

ここで記載する以外にも定期的に交換した方が良いパーツはありますが、編集部のBMWで実際に交換したパーツを記載します。

・エンジンオイル(交換)
国産車の場合は5000キロに1回のオイル交換が推奨されますが、BMWの場合はMシリーズ以外は、約2万キロに一度のオイル交換となっています。筆者が今まで乗っていたマツダのRX-7は3000キロに1回だったので初めのうちはBMWの交換回数が不安で仕方なかったです。しかし、累計20万キロ以上乗ってみて分かったのが意外にもディーラーの指示通りの交換回数で大丈夫だという事です。

17万キロを迎える335iのエンジンが不調だったり、吹け上がりが悪いという事はありません。よほど、毎日渋滞を走ったり、加減速を繰り替えす走りをするのであれば早いスパンで交換した方が良いですが。一般的にはディーラーの指示通りで大丈夫です。

・タイヤ交換
エコカーであろうと、どの車でもタイヤ交換は必須です。BMWはスポーツカーのようなシャープなハンドリング、運転性能が特徴です。筆者は必ずミシュランのパイロットスーパースポーツを装着しています。純正よりも少し硬いですが、乗り心地が犠牲になることはありませんし、ブレーキ性能が上昇して安全です。18インチであれば4本で18万円程度、20インチの6シリーズは25万円程度です。

・ブレーキパッド&ローター(交換)
こればかりは、ブレーキをする以上いつか絶対に交換が必要になるパーツです。
中々交換費用も高く3シリーズでも1台分交換すると20万円~27万円程度。6シリーズでは30万円以上掛かってしまいそうです。
筆者は貧乏ですのでフロントのブレーキパッドだけ、次はリア、次はローターと変えて行ったので毎回5万円〜10万円程度の出費でした。リッチな人であれば一気に変えてしまった方が気持ちが良いです。

・サスペンション(交換)
サスペンションがヘタリ気味になってきて、お尻が下がったり、コトコト音がしたり、全体の車高が下がったりしてしまいます。だんだんとブッシュやマウントが劣化してくるので気づきませんが、ディーラーで新品に交換すると途端に乗り心地がシャープでハンドルにしっかりボディが反応するようになります。
リビルト品や社外品のサスペンションでも良いのですが、極端にスポーツ性能を高めたいなど目的がない場合は純正の新品が一番お勧めです。3シリーズでは20~25万円程度、6シリーズでは恐ろしくてまだ見積もりを出していません…。

・ソフトクロージング アクチュエーター(故障)
こればかりは世の中の皆様が言うように恐怖の故障です。6シリーズはソフトクロージングといって、半ドアにならずに自動で閉まる機能がついているのですが、それが突っ掛かり故障になりかけます。そのまま放置しても強くドアを閉めれば使えるのですが、交換すると費用がドア1枚12万円ほどです。BMWのディーラー保証期間だったのが幸いでしたが、自費ではとても出したくない修理費用ですね。

・320i コンピューター(故障)
何故かエンジンのアイドリングが不安定になる症状に陥り自費で修理しました。320iなのに意外にも高価で10万円近くしました。

・クーラントホース(交換)
冷却水を通すホースです。ゴム製のため熱で劣化します。特に屋外保管したり高温になる場所だと劣化が早いようです。

・イグニッションコイル(故障)
BMW M5(E60)で余り走っていないにもかかわらず交換が必要でした。M5はクラッチ交換も必須です…。

・バッテリー交換
1度だけしました。中古車で購入するときにバッテリー交換をお願いして、そのまま4~5年持ってしまうなんてこともあります。

といった感じで、これらは一例ですがイタリア車のようにビックリするほど壊れる、という事はありません。特に2010年以降のモデルは故障率が非常に低いと言われています。

すべてディーラーで修理しているので、費用を抑えたい場合は輸入車が得意な修理工場に入庫すれば、正規金額の30~70%で修理できることもあります。汎用品の部品やリビルトパーツ、社外パーツ、中古パーツを使えば半額以下になることも。3シリーズなどメジャーなモデルであれば豊富にパーツも流通しています。

10万キロ超えて乗り心地やフィーリングは!?

BMW 335iとRX-7でスパ西浦 走行会に参加

気になる乗り心地とフィーリング。さすがに10万キロを超えて335iを連れてスパ西浦モーターパークで競争したときは、オーバーヒートのエラーが出て後半休ませることになりましたが、フィーリングは新車当時の7割ほどは保っています。

サスペンションを交換したり、ブレーキ周り、タイヤを新品にしても10万キロ超えるとボディが少しヨレる感じがあります。感覚的には柔らかくなった感じです。ワゴンの335iに乗っているような…。
しかしサーキットで全開走行をするときであって、普通に走る分には10万キロでも15万キロでも十分すぎるほどのパフォーマンスがあります。

乗り心地ですが、過走行の方が「乗り心地が良い」と思う人も中には居るはずです。ハンドリングや加速やブレーキ、などすべてが滑らかになります。サスペンションが抜けているのを交換すると段付きが気になるように、10万キロ超えたから乗り心地が悪くなったという事はありません。

エンジンの異音やボディの軋みなども無いのです。しかしマフラーの消音材が劣化してきたからか、スポーツカーのようなヌケの良い音になってしまいます。
このあたりは個体差があるはずです。

好きなBMWを買って、ずっと乗ろう!

まだ1台だけで20万キロを超えることは出来ませんでしたが、好きなBMWを買って10万キロオーバーは簡単に狙うことができます。乗れば乗るほど愛着が湧き、手足のように自由自在に操ることができます。マツダが言う”人馬一体”、これは「人間の意図したとおりにクルマが動いてくれる」という意味で使われています。
もちろん車の性能やパフォーマンスが大きく影響しますが、それよりも同じクルマを寒い日も暑い日も共にして10万キロ以上走ると”人馬一体”というのを実感できます。

更には日によって、「今日は自分の体調が余り良くないから、特に気をつけよう」「今日はクルマの調子がすごく良い」「ターボの付きが良い」など、車と自分の体調が手に取るように分かるようになります。

そんな訳で買う前に、ずっと乗りたい一台かどうかを慎重に決めて、長年愛用するなんてのは素敵なことだと思います。