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【必見】部下のスーツ着こなしがだらしないときには

部下のスーツ着こなしがだらしない?

仕事をしていて気になってしまう、部下のスーツの着こなし。

自分はしっかりとスーツに気を使っているのに、一緒に営業に行く部下がだらしがなく、清潔感もない、という状態では色々なことを部下のせいにしたくなってしまうのも、致し方ないことでしょう。

「ここは部下を一喝して、スーツの着こなしを改めさせよう!」

ちょっと待った。本当にあなたは彼の着こなしを注意することができますか?

まずは自分の着こなしを再確認しよう

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「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」

聖書に姦淫した女の話が出てきて、ユダヤ教徒達がイエス・キリストに問います。「彼女に罰を与えるべきか」

イエス・キリストはそこで、上のように答える。「人の罪をとやかくいう前に、まずは自分の心に罪がないかを問いなさい」というわけです。

さあ、スーツの着こなしです。

人にスーツの着こなしを注意するのであれば、自分がまず完璧な装いをすること。見張り番が居眠りをしていたら、見張り番が起きるまで自分が銃を持って見張りをするのがナポレオンの流儀です。

まずは以下のことをチェックしましょう。

  1. スーツのフィッティング感が合ってるか
  2. スーツの仕立ては良いものか
  3. しっかりと形状の合うハンガーに掛けているか、型くずれしていないか
  4. ブラッシングがされているか
  5. スチームや霧吹きでシワを伸ばしてあるか
  6. 汚れ、ニオイがないか
  7. パンツのクリースがしっかりと入っているか
  8. ウエストの緩いパンツをベルトで調節していないか
  9. パンツのシルエットが緩過ぎないか
  10. シャツやネクタイに高級感はあるか
  11. ボタンダウンやカジュアルシャツを着ていないか
  12. すり切れていたり、黄ばんでいたりしないか
  13. 靴はしっかりと磨かれているか
  14. 靴は型くずれしていないか

こういうところを気をつけられていれば、基本的には問題ないでしょう。特に上司がこういった点で問題のある着こなしをしているにも関わらず、自分の着こなしを注意してきたら、部下はごく控えめに表現しても「うざい、お前もだろ」と思うでしょう。

しかしもしも部下が完璧なスーツを着こなし、ダンディな雰囲気だったとしたら?

「なんかちょっとカッコいいし、悔しい……」と思い、自分もあんな着こなしをしたい、と感じるでしょう。

『スーツの目的』を知った上でアドバイスしよう

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よし、じゃあ上のようなことにも気をつけたし、そろそろ部下を一喝するぞ!

とまあ落ち着きましょう。スーツの着こなしを注意するといっても、本当にスーツの着こなしについてを理解していますか?

上のようなことはスーツ着こなしの基本ではありますが、それ一つ一つを守ることばかりを考えていては、スーツの目的を見失ってしまいます。

目的を見失ってしまえば、それはただのいちゃもん付けです。

例えば「スーツの袖丈は1.5cm見えるべきなのに、0.5cmしか見えていないからだめだ」「シャツのカラーはワイドスプレッドでなければだめだ、それでは開きが狭い」など、言いたいことは分かりますが、そんなことにクドクドとこだわっている必要はありません。

スーツの目的は、何よりも「その着こなしで勝負の土俵に上がること」です。

もともとスーツの原型ともなった貴族の衣服は、それをルールに則って美しく着ることができるかどうかというのが社会常識、すなわち社交界へのパスポートのようなものでした。

現在のビジネスにおいてもそうです。スーツを洗練されたコーディネートで着ることができるか。これによって、信頼できるビジネスパートナーでなり得るか、あるいはライバルに勝る実力を持っているかなどを表現しているわけです。

ですから、別に袖丈がわずかに長くても、印象が素晴らしければそれで良いのです。

とにかく大事なのは全体を見ること。スーツや着こなしディティールの目的を意識すること。そして部下にスーツの着こなしを注意するときにも「目的」をはっきりさせることです。

「そんな派手なスーツを着るな!」「パンツの線をしっかりつけなさい!」と怒るのは簡単です。ですがその目的をしっかりと語りましょう。

ビジネスで派手なスーツを着ないのは、スーツのエレガンスが「地味」にあるからです。18世紀末にはすでに英国紳士の間で控えめのエレガンスが認められ、誰もが地味でありながらも洗練された着こなしを追求している。

派手なスーツはモードから影響を受けたものであったり、英国人の言うところの「スポーツコート」すなわちカジュアル用のジャケットをセットアップにしたようなものであるため、ビジネスに向かないのです。もちろん日本的な常識というのもあります。

パンツの線をしっかりと付けるのは、パンツの筒が菱形になることで足が細く長く見せること、そしてスーツの手入れを怠っていないというマメさを表現することが主な目的です。

このようなことをしっかりと説明したうえで、美しくスーツを着こなしている上司から「スーツの着こなしを洗練させなさい」と言われた部下は、おそらくスーツというものの見方を少し変えて、スーツをしっかりと着るようになるでしょう。

いかがでしたか?

今回は部下のスーツの着こなしがだらしないときに、どのようにアドバイスするのが説得力があるのか、という点について考えてみました。

是非参考にしてくださいね!

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