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ドメーヌ・ギィ・アミオ / サン・トーバン 1er アン・レミリィ

Guy Amiot et Fils Saint Aubin 1er Cru En Remilly
(ギイ・アミオ・エ・フィス サン・トーバン プルミエ・クリュ アン・レミリィ)

久々にまともな生産者のプルミエクリュを飲みました。
ご存知の通り、ブルゴーニュワインの入手は年々困難になり、白ワインにいたっては村名ワインでも1万円、プルミエクリュになると1.5万円以上を覚悟しないといけません。

中でも、グランクリュのモンラッシェは、1本5〜10万円。有名生産者になると 50万円以上で売られていることもあります。
このサン・トーバンという地域は、 日本では無名ですが モンラッシェから数百メートル上にある地域で、 味わいが豊かにもかかわらずコストパフォーマンスに優れた白ワインです。

https://www.bourgogne-wines.com/

上記の地図では、南側がシャサーニュ・モンラッシェ、北側がピュリニー・モンラッシェになっています。
中央に位置するのが特級のモンラッシェですが、 左側に囲まれていない部分がありますが、そこがサン・トーバンです。
アンレミリィは最もモンラッシェ周辺に位置しています。

早速ませんして飲んでみると、コルクを抜いた直後は強烈な酸に覆われていて飲めたものではありません。
完全に酸素から遮断されていたためか、ワインが呼吸できていないような状況でした。 グラス2杯だけ注ぎ、ゆっくりと飲むことにします。
瓶の中のワインは、3時間ほどで空気に触れて、飲みやすくまろやかな味わいになります。

こちらのワインは品質が高いため、本来ボトリングしてから7年から10年寝かせると美味しくなるとされています。
どうしても味が知りたかったので飲んでみましたが、やはり「開けるのが早かった」という印象です。

アミオギィは何本も飲んでいますが、 大きな特徴はレモンクリームケーキのような、甘酸っぱい柑橘の香りと、発酵バターのようなまろやかな舌触りです。
甲州や安いシャブリのような爽やかさを期待していると、逆にガッカリするかもしれません。
実際にモンラッシェとバタール・モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェを飲んだことがありますが、特級畑には爽やかさや軽快さは意図されておらず、滋味深い濃い味わいが求められています。個人的にはふぐやコチのような白身魚なおような、奥が深いミネラルを含んでいると思います。

サン・トーバン 1er アン・レミリィを飲んで比較すると、モンラッシェのようなエレガンスやスパイスは弱いのですが、クリーミーなバターのような濃厚さはあります。
そこに白胡麻、ジャスミンや中国の八角、白い花のようなにおいもあります。一口目は爽やかなのですが、一瞬のうちに、もったりとした重い味わいになります。

抜栓するのが早かったと言うのと、この濃さは料理に合わせるのは難しいかもしれません。
ドメーヌ・ギィ・アミオはとても良い生産者でして、サン・トーバンもオススメできますが、5年以上は熟成させたい銘柄です。早のみしたいのであれば、フラヴィなどの広域ブルゴーニュのほうが良さそうです。

昨今はブルゴーニュ高騰しているので、モンラッシェに近く8,000円で購入できるワインとしては、非常にオススメできます。
飲まずにとっておいてください。

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