新入社員のスーツ着こなしを格上げする10のヒント

新入社員だからといって、野暮ったいスーツ着こなしをしなければいけないという法はない。

実は少しのことを気をつけるだけで非常にスマートなスーツ着こなしができます。今回は新入社員が知るだけで、スーツの着こなしを数倍も格上げできるような10のヒントを紹介します。

①スーツのサイジングを再確認する

suit-sleeve

スーツの肝は、間違いなくサイジングです。素晴らしいスーツでもオーバーサイズであれば、全然かっこ良くは見えないし、逆にまあまあのスーツでも完璧なサイジングだと非常に印象がいいものです。

ですから持っているスーツのサイジングをもう一度確認し、必要であればお直し屋さんなどで袖丈を短くしたり、ウエストを少ししぼってもらったりするのが良いでしょう。具体的なサイジングに関しては、以下をメインにチェック。

・袖丈はシャツが 1.5cmほど見えるように。

・着丈は尻が隠れるくらい(現在は少し短くてもOKですが、極端に短いものに注意!)

・ウエストはしっかりとしぼられている方がかっこいい。拳が1つ、ぎりぎり入るくらい。

・パンツの丈はやや短めもOK。

・パンツのウエストはベルトで絞めなくても、とまるのがベスト。

②ネクタイが緩んでいないかチェックする

suit tie

スーツ自体の肝がサイジングであるなら、スーツを着ているときの肝はネクタイの状態です。ネクタイが極端に傾いてしまっていたり、あるいは緩んでしまったりしていると、貧相に見えます。

ですからスーツを着ているときにはお手洗いに行く度にネクタイの様子をチェックし、綺麗に締まっているようにしましょう。サラリーマンの7割はネクタイの絞め方が緩すぎます。もちろん一人でパソコンに向かっているときや、通勤退社のときまでしっかりとネクタイを締め上げている必要はありませんが、重要な打ち合わせのときやお客様を出迎えるときなどはしっかりとするよう意識しましょう。

またネクタイは人前では直さず、それこそお手洗いや車の中など、一人の所で直すようにした方がスマートです。紳士の基本は相手に意識させず、さも当たり前かのように完璧な状況を維持することにあるからですね。

③パンツはしっかりウエストではく

suit pants

さて、足が長く見えるようにしたい!というのはおそらく日本人の多くが思っていることでしょうが、その割にスーツの大きな特徴である「足を長く見せる効果」を利用している人はあまり多くありません。すなわちスーツは身体にぴったりと沿うように作られており、さらに体型を補うようなバランスになっているので、しっかりと着こなすことによって体型をよく見せてくれるのですね。

具体的にはパンツをしっかりと上げ、ウエスト位置ではくことによって、足が長く見えます。これは腰でパンツをはいてしまうよりもシルエットがすっきりと伸びるからというのが一つ目の理由。

実はもう一つあり、着丈の長めのジャケットとしっかりウエストではいたパンツを組み合わせると尻が隠れ、その結果として足がまだしばらく続いているかのように見えるという理由があるのです。

個人的にあまり短めのジャケットをおすすめしていない理由はそこにあります。いずれにしても学生の時に「やーい上げパン」と馬鹿にされた人も、腰で履いた学ランのズボンにチェーンを下げていた元ヤンキーさんも、今一度パンツの位置に気をつけましょう。

④シャツにはアイロンを掛ける

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当たり前でありながらも、なかなかできないのがアイロンがけ。そもそも形状安定のポリエステル混のシャツを着ている人には関係ありませんが、エレガンテを求めて綿100%のシャツを買ってしまった志の高い人は、アイロンを必ずかけるようにしましょう。

前見頃や背中などはそれほど気合いを入れなくてもかまいません。見える部分を綺麗にすれば、最悪ジャケットを脱がなければ良い。時間がないときは、さっとアイロンを滑らせるぐらいでも良いでしょう。

しかし襟と袖に関してはそうはいきません。定価3万円も超えるようなシャツでなければほとんどの場合ノリは必要ありませんので、アイロンだけでいきましょう。丹念にシワを伸ばしていき、生地が寄ってしまったりや折れ目がついてしまわないようにしましょう。

また袖の部分のボタンですが、これは位置が悪く緩いことが多い。すると袖が手首で止まらずだらしなく伸びてしまうことになります。そういう場合にはボタンを少し内側に移動して、カフスがしっかりと手首で止まるように調節しましょう。

⑤靴はときどきでも磨く&シューキーパーを入れる

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靴は何足か所有して、帰ったらシューキーパーを入れ、ブラシ①でホコリを払い、ブラシ②でクリームを塗込む。なーんていう説明はなんども見たことがあるでしょうか、そんな面倒なことを毎日していられる社会人ではありません。

しかし靴は履いているうちにどんどん光沢がなくなって、くすんでいく。すると貧相で清潔感のない印象になってしまいます。そこでおすすめはこうです。

靴箱の上にぞうきんを一枚用意しておく。毎朝15秒だけ使って、靴のつまさきの部分だけをこのぞうきんで磨いてから家を出る。これだけでも靴は意外に光り、驚くほど意識が高いように見えるものです。そして一週間に一回ほど休みの日に靴にクリームを塗る。

また靴に入れる木のシューキーパーは必ず買いましょう。百貨店で1000円強から手に入ります。これを入れると靴がしわくちゃになってしまわず、比較的綺麗にはける。これを毎日必ず入れていると特に飲み会の座敷で靴を脱いだとき、自分の靴だけぴしっと形を維持してくれるのに気づくはずです。さらに、水分を吸ってくれるので湿気がこもらず、水虫やにおいが発生しにくくなります。

もちろん毎回手入れを欠かさない人に比べれば靴は長持ちしません。でも言い方は悪いですが、何年も履くような靴を持っている人はわずかです。ですから靴は履き潰しても良い。しかしその間はせめて、かっこ良く靴を履きましょう。

⑥スーツのハンガーだけでもこだわる

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スーツの手入れとしてはブラッシングが基本、スチームでシワを伸ばすなど色々紹介されていますね。しかしこれも、わりと高級なウール100%のスーツを持っている人でない限り、それほど関係ないといってしまっても過言ではありません。

ポリエステル混のスーツを着ている人は目立つ毛玉だけ取れば良いくらいです。しかし一つだけこだわりたいものがある。それがハンガーです。ハンガーは2000円程度出すだけでも、スーツの肩に合った幅広のものが変える。

スーツが一着しかないのであれば、5000円で名前入りの中田ハンガーを注文するのも良いでしょう。上の写真のものですね。もちろんかっこ良く英語の筆記体で名前を入れてもらうことができます。

スーツが変に型くずれしてしまうのを防ぐだけでなく、これにかかっていると女友達が家に着たときに、あたかもスーツにこだわっているように見える。これが重要です。

ポケットに物を入れない(iphoneポケットはどこか?)

suit pocket

スーツのポケットには何も入れない。まあ簡単に言いますが、しかし何も入れないわけにはいかないのが日本のサラリーマン事情です。もしイタリア人が日本の会社で働いたら、うっかりスーツのポケットに物を入れるでしょう。過酷なんです、日本はね。

とはいえスーツを着こなすうえでは、ポケットに何も入れないのがシルエットが綺麗なのでスマートです。逆に言えばポケットを出来るだけ使わないようにすれば、それだけで他の人に差を付けることができます。

筆記用具はペンケースに入れて鞄に、メモ帳も鞄に、鍵はキーホルダーを小さくして腰に、ハンカチは薄手のものにして尻ポケットに……しかし最後の最後にどうしても残るものがある。iPhoneですね。こいつは厄介で、どこにいれてもスーツのシルエットを崩す。

まあそれでも一番ましなものを見つけようと、編集部がシルエットを極力崩さないポケットを探求し続けて発見したのが写真のポケット。ついているスーツとついていないスーツがありますが、ついていたらシメシメといったところです。

ストライプを減らす

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海外の人から見たら、日本のスーツにはなんとも奇妙なストライプが 走っているように見えるでしょう。上の写真のスーツはともかくとして、細くてよくわからない線が無数に入っていたり、やたらいろんなストライプが色々な織と一緒に入っていたりと、いかに目立たないストライプをいっぱい入れるかでスーツ業界が争っているかのようです。

このあたりが、日本人のお父さんたちが世界的にも「線の数だけで言えば世界一」と認められているゆえんです。

さて、実際にはストライプのスーツは難しい。ストライプのシャツが一気に合わせづらくなるし、ネクタイにも気を使う。妙に複雑なストライプが日本で沢山売られているのは、目立ってはいけないというスーツ文化にある日本で、いかにスーツ単体が「控えめでもお洒落に見えるか」ということが重視された結果です。

実際には品質の良い無地のスーツに勝るものは無いが、低価格で勝負しているスーツメーカーにはそれはできないし、何より品質でスーツを見抜ける消費者というのはそれほど多くない。売り場で店員が「このストライプなんかお洒落ですよ」と言うと買ってしまう人が多いということです。

お洒落を目指したければ、また無意識にお洒落になれる方が好ましいのであれば、スーツは無地にしましょう。

ネクタイはレジメンタルではなく、ドットや小紋柄にしましょう。無地のスーツにストライプのシャツ、そして無地や控えめな小紋柄のネクタイを合わせたとき、ふと気づくでしょう。

ストライプ少ない方がお洒落じゃん。

人のスーツ着こなしを意識する

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スーツに少しでも興味が出てきたら、色々な人のスーツの着こなしを観察してみましょう。衆議院の予算案について話し合っている国会議員のスーツは肩パットが厚すぎて、座っているときに肩が浮いてしまっているなあとか、仕事ができることで有名な先輩は、意外と無地のネクタイばかりしているなあとか、そんなことで良いのです。

最初は善し悪しなど分からないかもしれませんが、見比べ続けているうちになんとなくかっこいいスーツ着こなしとそうではない着こなしがあるということに気づくはずです。

もちろん雑誌を読むのも良いですが、それだけではいけない。実際に街を歩いて意識してみれば、言葉は悪いですが「良くない例」も沢山見ることができ、それがスーツの着こなしを上達することにつながります。

ニットを着ない

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新社会人が着るスーツというのは、ほとんどがオールシーズン向けです。しかしオールシーズンたって、裸になれない以上ある程度「暑い方」に合わせなければならない。結果オールシーズンのスーツというのは冬寒いです。そこで多くの人がカーディガンやセーターなどのニットをスーツの下に着ている。

しかし残念ながら、オールシーズン向けのつやつやとしたスーツ生地とふんわりした秋冬向けのニットの相性はよくありません。下手をするとまるで高校生のような着こなしになってしまいますね。

そこでスーツやシャツの厚さに注目しましょう。秋冬には厚めのインナーを着て、厚めの綿のシャツを着ればずいぶんと暖かくなります。もし経済的に余裕があれば、秋冬用のホップサックウールなどのスーツを買うのも良いでしょう。

 

いかがでしたか?今回は知るだけでスーツ姿が数倍ランクアップするヒント10個でした。

是非参考にして、かっこよく新社会人のスーツを着こなしましょう。