月に思いを馳せる。よなよなエール

月が高く登る長い夜。
目を閉じて飲みたいビールはありますか?

日本には様々なご当地ビールがありますが、よなよなエールは長い夜にぴったりのビールです。

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グラスで延々と続く香り

グラスに注ぐと、熟れる直前のピーチとパイナップルのような香りが漂ってきます。
それも情熱的な南国のフルーツではなく、叙情的な涼しい夜の訪れるフルーツを思わせます。

缶を裏返すとそれもそのはず、よなよなエールは長野の軽井沢で作られているのです。

軽井沢というのは別荘地としても有名ですが、よなよなエールを作っている醸造元は「ヤッホーブルーイング」といって星野リゾートが設立した上面発酵専門のブランドです。

エールについて少しおさらい

ビールにはラガーとエールがありますが、よなよなエールやヤッホーブルーイングのビールは全てエールなのです。

ラガーとエールの大きな違いは酵母の種類にあり、エビスやプレミアムモルツのような一般的なビールはラガータイプです。
ラガー酵母(下面発酵酵母・サッカロマイセス・カールスベルゲンシス)は低温で活発化して、香りが弱いけれどコクが生まれます。
日本にある殆どのタイプはこれです。

一方、よなよなエールのようなエール酵母(上面発酵酵母・サッカロマイセスセレビシエ)は、常温・室温で活発化するのです。
コクは弱いけれど、華やかな香りと軽快さが生まれます。

紅茶で言うカメリア・シネンシスのアッサム種と中国種の違いのようなものですね。
更に余談ですが、イギリスでは家庭でビールを作っているようで、エールはパブでも家でも日常的に飲む一般的な飲み物なのです。日本で作ると密造酒になってしまいますが…。

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よなよなエールの醍醐味

やはり一番は香りです。
コクや喉越しはラガーに譲りますが、この特徴的な香りは人工香料では演出できないものです。

冷えたよなよなエールをグラスに注ぐと、ピーチたパイナップルのようなフルーツが香ります。(メーカーでは柑橘系と説明しています)
ところが、時間が経ち常温に近づくとラベンダー系のハチミツの香りに。
また日本の白ワイン、グレイス甲州のシャルドネのような香り。
いずれにしても上質な蜜から生まれる芳香が漂ってきます。

紅茶でもサルチル酸メチルのメントール臭やリナロール・オキシドなど、キャラクターを付ける香りがありますが、よなよなエールは変化が続くワインのような香りが特徴的です。

公式HPを読むと、「アメリカのワシントン州で秋に収穫されたカスケード・ホップ」を使っているということで、製造過程で入れるこのホップが香りと泡立ちをもたらすようです。
煮沸してすぐと、煮沸終了直前に分けて2種類入れるようで、これが複雑な香りを生む要因と言えそうです。

よなよなエールの美味しい飲み方

よなよなエールの一番美味しい飲み方は、13度前後に温度を戻してから飲むのがオススメだそうです。
もともとイギリスのエールは常温で提供される事もあり、香りが引き立つのも温度が上がると共に開いてゆきます。
逆にキンキンに冷やしてある、イマドキの流行りのビールは香りがありませんよね。

ですので、よなよなエールを冷蔵庫から出して5分程してからグラスにゆっくりと注げば美味しいエールを頂けます。
食べ合わせの料理は、アンティパストやカルパッチョなど軽いものから、牛肉のステーキまで色々いけます。
ただ香りの個性が強いので、香りの弱い食べ物(お刺身や天ぷら)などには合いませんのでご注意を。

よなよなエールの凄い所は、350ml 税込267円という事です。
個人的にはご当地ビールで、富士桜高原ビールやタッチダウンビール、御殿場高原ビールなど好きです。(静岡県民だもんで)
どれも価格が400円以上なので、よなよなエールの267円は日常的に飲めて嬉しいです。

長い夜に、下弦の月を眺めながら嗜む一杯にお勧めです。

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