フィレンツェといえば革製品!
ひたすら続く革製品のマーケット、100や200では数えきれないほどのレザーグッズのお店が立ち並ぶ街フィレンツェ。ボローニャのような上質なアイテムが揃う街にも、イタリアの首都であるローマにも、さすがにこれほどの革製品は存在しないでしょう。
おそらくここにある革製品の全てを一カ所に集めたら、それこそフィレンツェの共和国広場でも収容しきれないのではないでしょうか。
世界でもこれほど多くの革製品を一つの都市で見ることができる場所というのは、他に無いでしょう。
今回はそんなフィレンツェでレザーのバッグや、革靴などを購入しようとしている人のために、どんなところでバッグや靴を買えば良いのか、選ぶときの注意や相場などを紹介していこうと思います。
フィレンツェのどこでバッグや靴が買える?
まずはフィレンツェのどこで革のバッグが手に入るかを紹介していきます。
基本的にフィレンツェでは、マーケットか店舗で革バッグを買うことができます。
行ったことのない人にとっては未知の世界ではありますが、フィレンツェでは革製品がまるで野菜のマルシェかのように売られています。バッグやベルトを扱ったマーケットが、広場や通りなど街のいたるところで毎日開催されています。
これらは基本的に観光客向けのマーケットです。そのため品質の良い手作りのバッグと言うよりは、大量生産のバッグがメインで値段も、ぼったくられなければ安価です。こういったバッグはどこのお店もメイドインイタリー、ハンドメイドと言って売っていますが、真意のほどは分かりません。これについては後ほど書きます。
ただやはり、大量生産とはいえ、日本では見つけることのできないような色使いやデザインのバッグがたくさんあり、値段も日本では絶対買えないような値段なので、魅力的なのに違いはありません。
ちなみにこれらのマーケットは、店を持っていない人や店を持っていて、露店を出すような感じでやっている人がいますね。いずれもちょっと胡散臭い人達がやっていることも多い。
もう一つバッグや靴を買えるのが、お店です。ただしお店にも二種類あります。一つはマーケットに出ているようなバッグをそのまま扱っているようなお店。もう一つは自分の工房を持っていて、そこでハンドメイドで作ったバッグや靴を売っているお店です。
例えばフィレンツェの名店、Clamori di Firenze クラモーリ。
クラモーリは夫婦で経営しているレザーバッグのお店で、全てが本革を使ったハンドメイドのバッグです。
そのレザーの品質やステッチの繊細さは、露店で売っているようなものとは全く違います。革製品を見慣れている人であれば、お店の前を通った瞬間に、ああここはハンドメイドの良いバッグしか扱っていないな、と分かるはず。
もちろんマーケットで売っているバッグは安いし、良く目を利かせれば面白いものを格安で手に入れることもできるので楽しいでしょう。
ただフィレンツェの思い出になり、しかも毎日使えるようなバッグが欲しい人はこういったこだわりのある個人店で購入するのが絶対におすすめですね。
フィレンツェのバッグの相場
フィレンツェ、特にマーケットではほとんどの物が値札がついていないので、観光客の多くは普通の金額の2〜3倍ほどをぼったくられています。まあ、それでも日本で買えないものだし良いだろうという考え方もありますが、せっかくなので安く買いたいですよね。
そういうわけでフィレンツェのバッグの相場についても紹介しておきます。これはおおまかな相場ですし、物によっても違うので、あくまで参考程度に。
マーケットでの相場
・ハンドバッグ、クラッチバッグ程度の小さなもの20〜40ユーロ。
観光客には大体、「セールだから60ユーロだよ」などと言ってふっかけます。
・I MEDICI など中堅高級ブランドのトートバッグ85〜100ユーロ。
日本では3〜4万円くらいで売っているブランド。品質も良いので、マーケットでこの値段で見かけたらお買い得です。
・メンズの薄め、小さめなバッグ60~80ユーロ。
・メンズのブリーフケース90~110ユーロ。
だいたいメンズのバッグは130ユーロ程度で吹っかけてくることが多いですね。20ユーロくらいは値切れることが多いです。筆者も、90ユーロから始まって結局60ユーロでバッグを購入したりということがありました。
マーケットではいずれにしても、気に入ったものが見つかっても何件か回って、本当の値段を探りましょう。まあ、大事なのは帰ることです。帰ろうとすると、「分かった、分かったよ!」と値引きを始めます。
次回は相場についての続きと、フィレンツェで革バッグを買うときの注意について解説します。