モテるオヤジになるための7つの手順

5. 『長いお別れ』を一晩で読みきる

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ニコラシカを飲んでしばらく、頭がぼおっとしてくることでしょう。

さて、それが引いてきたら今度は、アマゾンで注文しておいたこの本を取り出して、早速開くこととしましょう。

この『長いお別れ』、ダンディズムの標榜する方であれば誰でも呼んだことのあるであろう探偵小説ですね。

『長いお別れ』を簡単に紹介するのであれば、「アメリカのタフな私立探偵があちらこちらに行って、行く先々で喧嘩を売ってくる話」といったところでしょう。

あっちで殴り、こっちで殴られ、のしてはのされて、まったくアメリカ人はどうしてこうなのか、と日本人としては思ってしまいますが、絶対に自分の信条を曲げず、例えそれが美しい女の願いであっても大金であってもはねつける、そんな生き方に男であれば惚れ惚れしても良いでしょう。

かのダンディズムの祖、ボーブランメルが人気を博した理由であるそのシニカルな生き方と、『長いお別れ』の主人公フィリップ・マーロウのハードボイルドなキャラクターに共通性を見いだしたのは私だけではないはずです。

「さよならを言うこと、これは少しのあいだ死ぬことなんだ」

夜がふけた頃に読み始め『長いお別れ』の衝撃的な結末を知るときには、そろそろ夜も明ける頃かもしれませんね。おそらくこの小説で涙する人は多くないが、この小説で本物の男というものを知った人は、星の数ほどいるこどでしょう。

また筋の通らない上司の話にへいこらとして自分の意見を引っ込め、思った通りに失敗したことを心の中で恨むような生活はやめよう、はっきりと筋を通して生きようという「社会常識を逸脱した」考えを起こした日本人がどれほどいることでしょう。

6. キートン六本木でジャケパンを一式揃える

さて、本物のダンディズムに触れたならば、少し眠り、目が覚めたらマセラティを無理矢理でも起こして六本木へと向かいましょう。

マセラティは限りなく車に近い生き物なので、起こそうとすると最初は嫌がるかもしれませんし、「新宿へ行く」と言っても決して目覚めることはありませんが、六本木などの港区や環八沿いを中心とした世田谷区であれば、まいいやと言った具合で起きてくれるはずです。

マセラティは麻布十番あたりの駐車場に停めて、歩いて六本木のキートンへ。

Kiton キートンというのは世界で最もラグジュアリーな既製服を作る、スーツやジャケットをメインとしたブランド。

希少なカシミアや極細のウール、上品なシルク、光沢感と滑らかさに富んだリネンなど極上の素材で織られる生地を、イタリア、ナポリの職人が手間を掛けて手縫いで仕立てるKitonキートンのスーツやジャケットは、世界中の着道楽たちが愛す逸品です。

さて、そんなKiton キートンの六本木の路面店に行ったら、特に値札などは見ず、ジャケパンに必要なアイテムを一式揃えましょう。全身同じブランドでも、こういったジャンルであれば分からないので問題ありません。

ジャケットを紺、グレーそれぞれ一着ずつ。白、ベージュ、ライトグレーのスラックスを一着ずつ。シャツは薄めのストライプと無地で一週間分=七枚揃えると良いでしょう。ネクタイは2本あれば問題ありません。紺のソリッドと、ブラウンの小紋柄です。

また心配な人は、コートを一着購入しても良いでしょう。店員さんに「テキトーなコートを一つ選んでください」と頼めば、ヴィキューナ100%という生地のポロコートを持ってきてくれるはずですので、それも包んでもらいましょう。

レジでは値段などを確認する必要はありません。カード一括払いにしておけばOKです。

ちなみに内訳はだいたいこんな感じ!
コート 5,000,000円
ジャケット 600,000円×2
ボトムス 80,000円×3
シャツ 70,000円×7
ネクタイ 40,000円×2
合計 7,010,000円

7. 職場の女の子の悩みを聞いてあげる

girl cafe cake

さあ、そしてついに職場へ。

先日買ったKiton キートンでジャケパンを着こなしていきましょう。そうですね、グレーのジャケットにベージュのスラックス、青ストライプのシャツに紺ソリッドのネクタイといきましょう。

コツは全てを忘れることです。

マセラティを買ったことも、ローマで大豪遊したことも、全て忘れてしまうことです。キートンの最高級の服を着ていることも忘れてしまうとより良いでしょう。それらのことは決して口にしてはいけません。経験という最も貴重なものを、一気に安っぽくしてしまうことになります。

「これ、高かったんだぜ」なんて一言でも口に出したら、負けです。

全てを忘れ、心の奥底にしまったら、職場の女の子を夜まで営業しているスイーツカフェに誘い、ひたすらに彼女の悩みを聞いてあげましょう。彼女達はあなたの思っている以上に悩み、色々と考えているのです。

何もアドバイスする必要はありません。彼女が思うがままに話をさせてあげ、あなたは相づちを打ちます。ときより「〜なの?」と質問することもお忘れなく。間違っても「それ、こうすれば良いじゃん」なんて例の押し付けがましい口調で言ってはいけません。

また後半には彼女のことを心から褒めてあげましょう。お世辞でも構いませんが、思ってもいないことは言ってはいけません。嘘ってのは、一滴でも入れば1ガロンのブランデーを泥水に変えるのでね

褒めるのは外見ではなく、ファッションのセンス、メイク、立ち振る舞い、知性、経験が良いでしょう。

そして間延びしない程度の時間で切り上げること。絶対に引き止めてはいけません。3度これを繰り返したとき、彼女はきっとあなたに恋をしていることでしょう。

 

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著者 ライター田中

平成3年生まれ。
2017年春頃より、二代目ライター田中に就任しました。メンズファッションを主に執筆しています。

以前のライターとも仲が良いので、様々なことを聞いて書いています。