千円ワインは闇の味、格安ワイン レビュー Château Salauze Minervois 2018 / LES TEYSSERONS 2017

飲み物

日々是修行。さて今回は、うきうきワインの玉手箱のハズレ的に詰められているワイン2本をご紹介。

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Les Teysserons Haut Médoc(レ・テイセロン オー・メドック) 2017

水はけのあまり良くない畑のように感じる。2017年はポイヤックやサンテステフは、そこまで湿った香りはなく、どちらかというとドライな葡萄の果実を思わせる香りです。このレ・テイセロン オー・メドックは現地価格約8ユーロ、日本円で千円前後のテーブルワインです。
その価格帯を考えると香りも悪くありません。口に含むと優しい酸味に、熟れる前の薄い色のトマトのような味わい。タンニンもそれほど悪くなく、全体的に薄いですが千円なら納得です。バニラ香が強いので、新樽率が高いのでしょうか。肉バルでグラス500円で出てきたら、まあそんな感じ?という味わいです。
これがボルドーのメドックかぁ〜というのには物足りないですが、そこまで悪くないワインです。ブショネの要素はなく、もとの葡萄がほんの僅かに傷んでいるニュアンスはありますが、気にならない程度です。

飲みごろ 今〜2023年

インポーターは、株式会社ヴォガ・インターナショナル扱

レ・テイスロンは、ボルドー地方オー・メドック地区の赤ワイン。
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン50%、メルロ50%。
濃い赤色で、ブラックベリーやカシスの香りが目立ちます。
味わいは、タンニンがよく溶け込んでいて、バランスが取れています。
赤身の肉、ロースト、チーズと一緒に16-18℃でお楽しみください。 試飲の1時間前に開栓することをお勧めします。ワインは数年か寝かせることができます。

Château Salauze Minervois  シャトー サルーズ ミネルヴォワ 2018

サロンパスと子供の駄菓子のガムを足して割ったような香りです。メントールがあるのですが、甘みと混じって良くわからないブレンドになっています。そこまでアルコール臭さはありません。かなり広域をブレンドしているのか、土から伝わってくるイメージが浮かび上がってきません。相当広い畑の葡萄をブレンドしているのではないでしょうか。ステンレスのスプーンをなめているような味わいがします。

甘口でキャンディをなめているような果糖を感じさせます。タンニンは棘がなく、安ワインのイガイガする感じはありませんので、ワイン初心者にも飲みやすいと思います。シラーも主体で強くパワフル!ではなく、少し弱いシラーとグルナッシュです。カリニャンは単体であまり飲んだこと無いのですが、全体的に南フランスというよりは、南フランスの中でも涼しい場所で作ったのかなと思わせる味わいです。つまり少々水っぽい。

抜栓直後が一番美味しいので、一気にカタをつけて仲間と飲んでしまうのが良さそうです。

シラー、カリニャン、グルナッシュ

飲みごろ 今(2022年)

どちらが美味しいのか?

1,000~2,000円ワインの中でも、これらはアタリの部類に入ります。この価格帯では、どうでしょう10段階中5~6点でしょうか。ただ、自宅でゆっくり飲みたいワインかと聞かれると難しいですね。
カロン・セギュールの3rdワインの「サンテステフ・ド・カロンセギュール」が頑張れば2千円台で買えるので、この2本を買わずにカロンセギュール飲んだ方が満足度が高いのではないでしょうか。すみません、元も子もない意見を言ってしまって。

やはり、3,000円以下のフランスワインは闇が深いので、無理して買うのはお勧めしません。
同じ予算ならチリや南アフリカをお勧めします。

 


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