三越伊勢丹など百貨店外商カード(お得意様、お帳場カード)、株主優待カードなどは便利?

ライフスタイル

何年間か伊勢丹グループの「外商カード」を保有していたのですが、 宝飾品や美術品、トルコ絨毯などの勧誘ばかりで、 中途半端なお金持ちの人には不便だと思います。

資産1億円以上ないと外商カードは無駄

資産が1億円以上あるような方であれば、 何から何まで手配してもらえて、 秘書のような役割をしていただけるので便利なのですが、 資産が5000万円未満であれば、「これは百貨店で買うより、アマゾンで買った方が安いじゃん」、とケチくさい根性が出てきてしまいます。

そもそも、百貨店は定価の販売が一般的なので、 ほとんどのものがネット通販を利用すれば、 何パーセントから何十パーセント引きで購入してしまえるものばかりです。

優待がとても便利と言っている人もいるのですが、 衝撃的な事実に気づいてしまいました。

グループ内での買物が利用限度額の範囲内で10%割引に

ネットの証券会社でも全然大丈夫なのですが、 普通に三越伊勢丹ホールディングスの株を100株以上保有すれば、 年間30万円までの限度額でお買い物金額が10%オフされます。

株主といっても大したものではなくて、一株3,500円前後を推移しています。

私が売買していたときは900円くらいだったのですが、 なんとなくトレードしてしまい、今はホールドしていないのでちょっと後悔しています。当時は投資金額10万円あれば、年間30万円まで伊勢丹の商品が10%オフになるという奇跡の存在でした。

今でも35万円程度出せば、この優待が継続される限り、 永続的に割引を受けることができるので、とても便利です。ただ、利用できないものも多く、例えばルイヴィトンやブルガリ、カルティエ、食品やお酒なども利用できないものがあります。

「わざわざ外商カードなんか作らなくても、普通に株主優待でいいじゃん」というのが 10年近く外商顧客になっていた感想です。

ちなみに、丹青会のような特別なイベントに招待されるのは楽しいです。ちょっとしたお土産がもらえたり、 年間何千万も使っている人は会場のニューオータニの宿泊を招待してもらえたりするようです。

とは言っても、ロンドンのハロッズなどと比較すると大したことがない品揃えなので、お金があるのであればわざわざ外商顧客にならなくても、ロンドンまで行ってハロッズで好きなものを買えばいいような気がします。

ロレックスやエスメスの限定商品を優先案内してもらえる

なんてサービスはありません。

店舗ごとに顧客管理しているので、 他のショップで何百万円を利用していても、 一見客で特別な商品を紹介してもらえることはありません。

逆に言うと、特に外商カードがなくても、その店舗で年間数千万円など、上位顧客だと判断してもらえる程度を購入すれば優先的に案内が来ます。

聞いた話では、エルメスやルイ・ヴィトンなんかは、お惣菜感覚で毎日のように買っていく暇人富裕層がいるので、そうした人たちと売り上げで戦うのはあまり賢明ではないような気がします。

バーキンが欲しいのであれば、最初から100万〜200万追加で払ってプレミアム価格で購入した方がいいですし、 ロレックスもいちいち本命でない商品を頻繁に買ったり、マラソンするのであれば、 中古ショップで少し割高でも購入した方がいいと思います。

他にもある手厚いサービス

外商顧客のサービスとして、 飲食店で使える500円クーポンのようなものが郵送でたまに来たりしますが、 結構みみっちい感じですので、 普通に自分で払った方が早いです。

あと、外商顧客専用のラウンジというのも存在するのですが、 狭いですし、大した飲み物も出ないですし、 休みたいときに限って混雑しているので、全然お勧めできません。

とにかく、いちいち勧誘してきてめんどくさいです。

貧乏だったのに突然急にお金持ちになってしまった人や、自分が買いたいものがわからない、という人には便利だと思います。

「これが今お金持ちの間で流行してますよ」といった感じで、毎回提案してくれます。

あと足腰が悪い人ですよね。 家まで商品を持ってきて見せてくれるので便利ですが、 買わなきゃならない雰囲気があるので、またこれがめんどくさいです。

アメックスのビジネスゴールドも……

ついでに言いたいのが、20代の時に見栄で発行したAMEXのビジネスゴールドも本当にいらなかったカードです。とにかくデスクに繋がらなくて、肝心な時に電話をしても全然通じません。

プラチナカードになるとまだ少し電話には繋がるのですが それでも繋がらないときがあるそうです。クレジットカードの初期のピン番号が登録されていないので、新幹線を自動券売機で買えなかったこともあります。

ポイントの還元率も大して高くないですし、 肝心の自分の航空会社のマイルに変更するときのレートも大して良くないです。

ANAアメリカン・エキスプレス・カードは「ポイント移行コース」(年間参加費6,600円税込、2年目以降自動更新)への登録が必要です。

みたいな漢字で、ANAカードの一部なのに、ポイント移行にいちいちお金がかかります。意味不明です。レートも悪く上限マイルがあったりして、400万円程度の利用額のマイル移行でカンストします。
■年間移行可能ポイントの上限について
「ANAマイレージクラブ」へのポイント移行は、1年間(1月1日ポイント移行日 – 12月31日弊社処理日)で80,000ポイント(=40,000マイル)までとなります。
一年の途中でメンバーシップ・リワード・プラスにご登録をされた場合移行レートが変わりますが、1月~12月の年間通算で40,000マイルを上限として移行いただけます。
この手のカード使う人って、法人などで1000万円から1億円程度決済していると思ったので、しょぼしょぼでびっくりしました。

株主様ご優待カードが最強!

普通にこの株主優待の発行されるカートだけで、全然快適です。

何がすごいって、これだけの割引カードをもらっておきながら、さらに配当金としてお金までくれるんですよ!!!
100株あれば配当金で3,200円、1000株あれば、32,000円。

何百万円か株式を所有しておけば、その配当金だけで結構お買い物を楽しめますし、それをさらに10%倍引いてもらえます。

奥様同時のマウンティングバトルで、いちいち「百貨店外商カード」や「ゴールドカード」を見せびらかすより、普通に適当な無料の楽天カードでも使いながら、百貨店からもらったお金で「株主様ご優待カード」で値引き買い物するのが最強です。

ちなみに私の場合は即時引き落としの方が管理が楽なので、 郵便局のVISAデビットを利用しています。

もともとポイント集めや特典など大好きだったのですが、ある時から全く興味がなくなり、普通に適当なクレジットカードを利用していた方が便利じゃんということに気づきました。

飲み屋で自慢したいなら別ですが、 あまり虚栄心を持つことなく、 合理的な方法を選ぶのも一つの方法だと思いますよ。

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