ボルドーメドック格付け2級の闇を見た!シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド

飲み物

ある程度、メドックのボルドーを飲んでいると突き当たる問題が「なぜ2級は話題に上がらず値段も安いのか?」メドック格付け1級のスーパースターとして値段がぐんぐん高騰している、シャトー・ラトゥール、ラフィット、ムートン、マルゴー、オー・ブリオンは1本10万円を超える値段がつけられています。3級にも取引価格が5~6万円を超えるシャトー・パルメや、ハートのエチケットで有名なシャトー・カロン・セギュールなど人気シャトーが存在します。

では、2級は……?

シャトー・ローザン・セグラ
シャトー・ローザン・ガシー
シャトー・レオヴィル・ラスカーズ
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ
シャトー・レオヴィル・バルトン
シャトー・デュルフォール・ヴィヴァン
シャトー・グリュオ・ラローズ
シャトー・ラスコンブ
シャトー・ブラーヌ・カントナック
シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド
シャトー・デュクリュ・ボーカイユ
シャトー・コス・デス・トゥルネル
シャトー・モンローズ

この絶妙なラインナップ。
先日の『「ヤフオク」「メルカリ」で中古ワインは買ってはいけない』で紹介したとおり2級のレオヴィル・バルトンと斜塔・老山我死はご臨終だったので、健康的な状態を飲めていないのですが、2級で美味しかったのは今の所「シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン」でした。

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」の価格を調べるとエノテカで20,900円(税抜価格 19,000円) ~、3級のシャトー・カロン・セギュールが27,500円(税抜価格 25,000円)。
何故か人気の2級シャトーよりも3級の方が高い逆転現象が起こっています。

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドのお味は?

さっそく飲んでみると、りんりん&私「う〜ん!うまい!見事だ!ポイヤックの特徴を掴んだ素晴らしいボルドーだ」、「だが2万はない!メゾン・シシェルの謎ポイヤックと、どっこいどっこいの仕上がりじゃないか」

セカンドワインの「Reserve de la Comtesse レゼルヴ ド ラ コンテス」に至っては猫のし尿がグラスいっぱいに広がって、フランス式ジョークを披露されてしまいました。
わお!猫のオシッコの臭いじゃん……と二人で大盛りあがりしてしまいました。

コンテス・ド・ラランドも伯爵夫人というだけあって、ポイヤックの中でも柔らかい味わいなのですが、いかんせんスケール感に乏しいです。ファーストラベルでこれかぁという残念感がありました。
10年熟成しているので、そこまで悪い印象はないのですが、物足りなさはあります。

この価格なら追金を出してでも「シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン」をお勧めします。

ボルドーの流通価格は面白い!

近年は中国人富裕層の投機対象となって、必要以上に加熱してしまったボルドーの価格ですが、基本的に1級シャトー以外は市場の取引価格=味わいと比例しているように思えます。
同じ3級でもサントリーが買収したラグランジュとパルメでは、10倍近い値段差がありますが確かに味わいも10倍の差があります。シャトー・ジスクールは確かにラグランジュの2倍位美味しいような気がします。

このピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドもバロンとの違いが値段に反映されているように思えます。ただしボルドーのセカンドワインというのは基本的に余り良い印象が無いので、無理してセカンドを買うのであれば級を落としてファーストの方が良い結果が得れると思います。

参考にしてみてください。また追加で2級シャトーを飲んだら記事にしてみます。

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