お洒落な車には、お洒落なファッションを
アルファロメオやマセラティに乗っている。
それなのに服装は適当……なんてことはありませんか?イタリアのエレガンスが息づくこの二つのメーカーに乗っている人が、服がお洒落でないなんて勿体ないでしょう!
しかしことエレガンスとなれば、イタリア車は世界のどこの車にも負けません。あのゲルマンの国の性能原理主義者たちを美的センスで蹴散らそう!だって安定性やスペックじゃ勝てないもん!
ん?呼んだ?
そういうわけで今回はイタリア車の中でもお洒落なアルファロメオやマセラティに乗っている人のファッションを解説していきましょう。
アルファロメオ乗りのファッション
残念ながら私アルファロメオは所有したことがありませんので、画像はお借りして。
さて、アルファロメオに乗っている人のファッションのテーマですが、これはいかの通り。
そこそこのアイテムでも良いので、華やかでお洒落に。
別に400馬力あるわけではありませんし、最高級の内装であるわけでもない。しかし全体から放つオーラは非常に洒脱で、アルファロメオにしかない雰囲気がある。
私はアルファロメオが大好きですが、アルファロメオに求めることはといえば、その雰囲気だけです。
イタリア、ローマのあるホテルで自分のタクシーを待っていると、勢いよく入ってきたアルファ159かエントランスの横にさっと停車し、二人の恰幅のよいスーツに身を包んだオヤジたちが同時に降りてくる。イタリアの私服警官です。
いやこれを見たときにホレボレしてしまったわけです。
アルファロメオ乗り (1) まずはグレースーツを完璧に着こなす
アルファロメオに乗るならば、まず極めて欲しいのがスーツの着こなし。
アルファロメオにスーツってイメージが無いかもしれませんが、イタリアのデキるビジネスマン達はこぞってグレーのスーツでアルファロメオを颯爽と乗りこなしています。
別に最高級のスーツである必要はありません。まあ強いて言うなら、400ユーロくらいはスーツに出したいところです。どんなスーツを買えばいいかって?
個人的には、その値段ならばトゥモローランドのアウトレットでトゥモローランドのオリジナルを買うのが一番生地もシルエットも良くおすすめです。
スーツは全てのファッションの根源でもあり、これを極めれば自然と様々なファッションが洗練されていくのも事実。ソリッドや小紋柄のネクタイ、無地のシャツ。そういったベーシックなアイテムのこなし方を練習するのです。
まずはイタリアのビジネスマン達のようにグレーのスーツをシンプルに、エレガントに着こなして、アルファロメオを現地流に乗りこなしましょう。
アルファロメオ乗り (2) お洒落なジャケパンで休日を過ごす
さて、アルファロメオに乗るあなたの休日は、ちょうどイタリアの伊達男たちのように、使い込まれたコットンジャケットを軽く着こなして。白パンとの組み合わせは難しいですが、ストライプ柄のシャツを着れば、バランスが取れます。
なあに、どんなジャケットでもシルエットと生地が良ければOK。どうしてもイタリアのブランドでジャケットを揃えたいなら、悪いことは言いませんからラファエル・カルーゾかベルベストで揃えましょう。
しかしそれにしたってもベージュジャケットを着るときにはエスプレッソをこぼさないように気をつけること。パスタポモドーロのトマトも同様です。大変お洒落なまだら模様になりますからね。
またシャツは大胆に二つボタンを開けて、センツァ・クラヴァッタに。大胆、とか言いながらもネクタイを外すときには二つボタンを開けるのが正式なルールです。
日本では知名度が低いというだけのことですから、誰がなんと言おうと色気ムンムンでいきましょう。それから、ネクタイを外す代わりにポケットチーフを差しましょう。
マセラティ乗りのファッション
ことマセラティ乗りのファッションともなれば、やはりお洒落なだけでなく、一定のラグジュアリーさが必要となるでしょう。
マセラティはお洒落な車であり、さらにはちょっとエグゼクティブな人々が乗る車だからですね。
ポルトローナフラウ社の贅沢なレザーに腰掛ける服は何も「ゼニア」でなくても良いですが、極上の生地と仕立ての素晴らしいイタリア服が良いですね。ちなみに柔らかいレザーのシートはファブリックと違って、座る人の着ている服にスレや毛羽立ちなどのダメージを与えません。
ちなみに高い服を着て旧式のマセラティに乗ると、例のべたべたが最高級のカシミアに付着し、一生取れなくなったりするので、細心の注意が必要です。彼女の純白のワンピースにもべたべたが付着しないよう大変な配慮をしましょう。
マセラティ乗り (1) さらりと最高峰の服を着こなして
上のイタリア製のテーラードジャケットが1着50万円だって聞いたら驚きますでしょうか。いや、2万キロに一回50万円でクラッチを交換しているあなたは※カンビオコルサに限る、きっと驚かないでしょう。
「そういう世界があるんだなあ」と全てに達観しながら莫大な出費をできるほどに、イタリアに鍛えられてしまっているのです。
まあそもそも1200万円、1500万円の車に乗っているのにジャケットは3万円っていうんじゃ、ちょっとバランスが取れないのです。
そういうわけでマセラティに乗っている人は、最高峰のイタリア服をちょうど普段着を着るかのようにさらりと着こなしましょう。
ブランドで言ったら、こちらのCesare Attolini チェザレアットリーニなんかはおすすめですし、そうでなければKiton キートン、Brioni ブリオーニなどが最高峰としてしられています。
また有名な仕立て屋の職人技が感じられるジャケットも良いでしょう。LIVERANO&LIVERANO リヴェラーノ&リヴェラーノはイタリアで最も芸術的な服を仕立てるサルトリア(仕立て屋)です。
マセラティ乗り (2) やっぱり着こなしは青と白で
そういうわけで実際に着こなしていくわけですが、マセラティ乗りの用意すべきジャケットはやっぱり鮮やかなアッズーロ。そしてパンツは真っ白=ビアンコです。
この二つの色はご存知、マセラティのコーポレートカラー。
乗り手がマセラティを表現するという、最良の方法でセンスを主張していきましょう。
マセラティらしいブルーのジャケットがどこで手に入るか?青のジャケットはあっても、マセラティのようなイメージの高級感がありエレガントな青のジャケットはなかなかお店などで見かけることがないでしょう。
実はこういった上品な発色や光沢感を得るには、やはり素晴らしい素材を使わなければいけません。こちらのジャケットに関して言えば、極上のリネンとシルクを使っています。
そういうわけでやはり、マセラティブルーのジャケットは先ほど紹介したようなブランドで探すと見つかりやすいですね。
いかがでしたか?
今回はアルファロメオ乗りとマセラティ乗りに絞って、ファッションを解説してみました。
もっと基本的なイタリアファッション着こなしについては以下で紹介しています。