ヴァルサンランベールの花瓶…。買いました!
(後ろのアンリ・ルソーにツッコまないで下さい…。)
しかし、誰も知らない…!
Nobody Knows
道行く人に、
「あなたはヴァルサンランベールを知っていますか?」
「あなたはヴァルサンランベールを知っていますか?」
「あなたはヴァルサンランベールを知っていますか?」
と1000人聞いた所で、
「何それ?」「知らん!」
と言われるのが落ちです。
しかし、これを神戸で年配の余裕のある女性に聞くと、恐らく50人に1人。いや100人に1人くらいは知っているはずです…。
バカラより無名で、サンルイより無名で、ルネ・ラリックより無名なクリスタルメーカーです。つまり・・・ニッチなのです。
大人になれる本の愛読者は博識多才ですので、ヴァルサンランベールをご存知かもしれません。すでに日本に正規店が存在せずに、新品で売っている場所がほとんどありません。
ですが、この知名度の低さこそが、
「安く買える秘訣」なのです。
(購入した値段は後ほど…)
クリスタルの花瓶は高級!
クリスタルの花瓶というのは往々にして高級です。
なんのつまらないバカラのアルクール・バラスターベースは258,000円します。
こちらも何の変哲もない古典的な造形のサンルイの壺(花瓶)は€9,150(日本円にして120万円)
つまり、美しい花瓶を手に入れるには莫大なお金が掛かるのです。
とくに着色であったり金彩が施されていると高級になります。
例えばグーグルの画像検索で「花瓶」と入れると、なんとつまらない形のダサい花瓶が多いことでしょう…。素敵な花瓶を見つけるほうが苦労します。
こんなポップでイケてない花瓶じゃなくて、もっとカッコ良い花瓶が欲しい!
どこか荘厳で、古典的で、古代ギリシャを思わせるような…。
いやナポリのエトルリアの壺のような、カッコ良い花瓶が欲しい。
ヴァルサンランベールは、そんな人にぴったりです。
3個で定価60万円の花瓶の正体
これが1個20万円の証拠…。
このサイズの壺はバブルの昭和末期に百貨店や外商で人気のあったようで、今になってサンルイやヴァルサンランベールの中古が出回るようになっています。
カッティングが美しく、超高級ホテルのロビーに置いてありそうな美しさです。
クリスタルガラスは透明度が非常に高く、鉛の含有率も高い高品質なものです。
溶け出したりすることはありません。
しかし重量が非常にあり、女性が水換えをするのは困難を極めます。
今回入手した花瓶も紙シールが綺麗なまま残っていて、花を刺してはいなかったと思われます。
こういった大型の花瓶や、マイセンの陶器の花瓶は花を入れていない時も美しく飾れるようにと、彫刻が凝っていたりするようです。
つまり、花を入れずに玄関に飾っていても良いのです。
花を飾る場合は体力の有る男性に頼んで水換えをした方が良いです。
もしくは執事にお願いするとか……。いれば。