【紅茶】茶用テイスティングカップ選び方と使い方

飲み物

こんにちは!編集部のはっしーです。
なんてニッチな情報なんだ…。と思いますが、開き直って書いています。

「テイスティングカップ」何か飲み物を深く知ろうとする時にあると便利な道具です。
ワイングラスもテイスティング用グラスがあったり、ウイスキー鑑定するためのテイスティンググラスがあります。
同じようにお茶の世界にも「テイスティングカップ」があるのです。

tasting_cup

紅茶用のテイスティングカップとは、「マグカップのような形状の茶を蒸らす部分」と「蓋」、「カップ」の3つのパーツで1セットになります。

tea_ocha_type_ryokucha

2932

テイスティングをする時は写真のようにして、茶殻を蓋に乗せて鑑定に使います。
下の写真はライターのだーじ凜がテイスティングした時の風景です。

テイスティングカップの利点

・香りを逃さずに抽出できる
・同時にテイスティングする時に条件を同じにできる
・茶こしが不要なので味が変わらない
・茶殻のにおいを判別しやすく出しやすい
・色の判断がしやすい

といった利点があります。
テイスティング(=鑑定)を前提としているため、美味しい紅茶を淹れる道具ではありません。
美味しい紅茶を淹れるのであれば、厚手のティーポットにティーコジーを掛けて保温したりなど別の道具を使用します。

テイスティングカップの選び方

だーじ凜から聞いたのですが、一番メジャーであるルピシアのテイスティングカップは「精度が低くカップと蓋がズレている」らしいのです。
実際にルピシアの店舗に行って試したのですが、蓋をぐるっと回すと歪みがあり隙間ができます。
隙間の部分がギザギザのストレーナーと重なった場合は茶葉がこぼれてしまうかもしれません。

選び方の一つは、カップと蓋が密着して精度が高いものを選びましょう。
また全体の歪みも無いものが良いですね。

今回使っている編集部公式採用のテイスティングカップはノリタケ・スリランカのものです。
「GOLDMARK by Noritake Porcelainn Sri Lanka」

テイスティングカップ 150cc

テイスティングカップ 150cc
価格:1,527円(税込、送料別)

楽天市場で1セット1500円で売られています。
天下のノリタケだけあって精度が高く、発色も自然で軽量です。

最低でも3セットあると飲み比べができます。
できれば5セット〜10セットあると良いですね。

5セットあるとセイロンティーのファイブカインズ(ウバ、ディンブラ、ヌワラエリヤ、キャンディ、ルフナ)の飲み比べができます。
6セットあると、友人と3カップづつ使ってテイスティングの遊びができますね。

テイスティングカップの使い方

世界一丁寧な写真付きテイスティングカップの使い方説明!

tasting-cup-1

こちらが基本のセット。このように重なるようになっています。

tasting-cup-2

まずはカップなど全ての部品をお湯で温めます。
蓋も温めておくとよいです。
5〜10個など数が多い場合は、大きな鍋にお湯を貼って沈めておいたり
何らかの方法で全部温めておくとよいです。

特に冬場のテイスティングは、カップが冷えているとお湯の温度がどんどん下がってしまいます。
お湯の温度と湯量、時間など条件を揃える事がテイスティングには重要です。

tasting-cup-3

このような感じで、計る分量を決めます。
3g / 150ml / 3分 が基本です。
葉によって長過ぎる場合は分量を調整します。
例えばフォションのアップルティーを3gで3分だと地獄の濃く渋い味になり評価どころでなくなります。

tasting-cup-4

温めて、拭き上げた器に葉を入れます。
拭き上げなくても良いですが、びしょびしょだと気になるので好みで拭きます。

ここで重要なのが、沸かしたお湯や器から出る湯気で茶葉を入れた缶が湿気ないように注意します。
缶の直ぐ側で作業すると茶葉が湿って傷んでしまいます。

tasting-cup-5

カップが温めてあるので、乾燥茶葉を入れただけでも香りが強く立ち上がってくるのが分かります。
この時点でも色や形をしっかりと観察しておきましょう。

tasting-cup-6

お湯を注ぎます。

tasting-cup-7
ノリタケのテイスティングカップの場合は写真のような、上から10mmの当たりが150mlです。
蓋と密着することによって香りや温度が逃げないのが特徴です。

tasting-cup-8

アイフォンなどタイマーできっかり3分計ります。

tasting-cup-9

これ重要!
何回か置いたまま移したのですが、周りがびしょびしょになって汚れてしまいました。
そこでこのように、器をもって横に当てながらクルッと移すと一滴もこぼれずに抽出できます。

tasting-cup-10

クルッと向けた写真。

tasting-cup-12
何個もある場合は、このまま置いて次のカップに移ります。

tasting-cup-11

最後は残り1滴まで絞り落とします。

tasting-cup-13

蓋を開けるとぶわっと香りが立ち上がります。
ここでのファーストインプレッションを大切にしましょう。
場合によってはメモを取ります。最初の印象はとても重要です。

この時に右のカップに鼻をつっこんで嗅ぐと強烈なニュアンスを得る事ができます。
ですが、抽出したお茶の方の香りがよくわからなくなってしまう場合もあるので諸刃の剣です。
香りの弱い白茶などのニュアンスを明確にしたいのであれば、茶殻に鼻をつっこんで判別するのも方法の一つです。

時間が経つと温度が下がり香りが弱くなっていきます。

tasting-cup-14

これでテイスティングの準備が完了!
写真を撮るのを忘れてしまいましたが、テイスティングスプーン(無ければディナースプーン)ですくってお茶の味を判別します。
色や香り、粘土、余韻などを言葉にしてメモを残します。

茶殻の特徴もしっかりと確認しておきましょう。
柔らかいか、硬いか、開いているか開いていないか、茶殻の周りについた茶の色は濃いか。
ファーストフラッシュや品質の高い茶葉の場合は、茶殻を食べてしまうのも評価に繋がります。

また同時にテイスティングする場合は、”必ず”香りが弱い順番にテイスティングしてゆきます。
特徴が弱い(薄い)ものを先にしないと、評価が難しくなります。
以上でテイスティングカップの使い方の説明は終了です!
自分なりに考えて色々と応用してみて下さい。

タイトルとURLをコピーしました