はっしーさんって、カヴァの専門家なんですよね??
と今日も無事に馬鹿にされてしまいました。
いやぁ〜〜私が静岡で育ったからといって、そこまで言わないで下さいよ!
静岡市には、ヴィノスやまざきと、ボン・ルパ(徳岡)とラ・ソムリエール、ツカモトくらいしかワインショップがないので、ワイン飲みが育ちにくい土壌にあります。みんな静岡茶の事しか頭にないのです。
関連記事:静岡茶が好きなんです!は隠れた禁句
何しろライターのT氏が先日、静岡市に住む同級生の結婚式に行ったらウェイティングルームに神々しく「モエ・エ・シャンドン」が飾られていて
「コレでも飲んで待ってろ、ってことかな?」とT氏が思ったところ、より不味いカヴァがウェルカムドリンクで出てきて驚いたようです。
かなり残念な事に静岡市で最高級シャンパーニュと言えば「モエ・エ・シャンドン」、高級フレンチのハラグチ・ル・レストランでもオープン当初はボランジェのスペシャルキュヴェを出していましたが、誰も喜ばないのでモエ・エ・シャンドンに切り替わってしまいました……。
モエ・エ・シャンドンは、ルイヴィトンやロエベ、セリーヌの鞄を作って、ベルルッティの靴もロロピアーナのマフラーも!ゲランの香水も作ってて凄いんです!
これじゃあ静岡市民もモエ・エ・シャンドンが一番美味しいと思っても仕方ありません。
さて、冒頭の「ドンペリなど高級シャンパーニュ飲み比べ」ですが、安直にドンペリって名前で釣ってすみません。映画やドラマに出てくるような金持ちオジさんは決まってキャバクラなどで「ドンペリ持ってこ〜い!」と言いますよね!今どきのキャバクラは、瓶に白いアネモネの花が描いてあって可愛い「ペリエ ジュエ ベル エポック」が人気のようです。
しかし、如何せん発音しにくい!
「ペリエ・ジュエ ベル・エポックもってこ〜い!」
って言いにくいですし、短くして「ペリエ・ジュエの良き時代もってこ〜い!」も変です。うまく発音できたとしても、ローラン・ペリエを持ってこられて、「これじゃない!」となる可能性もあります。
やはり、お店で踏ん反り返って注文するのは「ドンペリ」が発音しやすいのです。
かなり話が逸れてしまいましたが、今回は4種類の高級シャンパーニュを銀座6丁目のエノテカで試飲いたしました。
左から
・ドン・ペリニヨン2009
・ボランジェ ラ・グラン・ダネ2007
・テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン2007
・ルイ・ロデレール ブラン・ド・ブラン
です。
高級シャンパーニュ飲み比べ感想
期間限定のプレステージ・シャンパーニュの飲み比べでクリュッグとアンリ・ジローの2つを加えた5種類から3グラス選んで5千円というキャンペーンです。
メニューを見ても分かるように参考上代が2万円から3万円という、モエ・エ・シャンドンから比べると超高級なラインナップです。
サロンやアルマンドを別として、多くの高級レストランでも愛用されるシャンパーニュばかりです。
ルイ・ロデレールのブラン・ド・ブラン
エノテカで定番の「ルイ・ロデレール」、フレンチでもワインリストに入っている人気のシャンパーニュです。ミレジメでして、ブラン・ド・ブランの2010年。
飲んだ最初の感想が、かなりグリニッシュで草のような香りが強い。熟成感は乏しく、8年前とは思えないほどに若々しい仕上がりです。
時間が経ち温度が上がると青臭さが落ち着いてきますが、正直言うとNV(ノンビンテージ)でも余り変わらないと思います。コストの割には仕上がりが変わってないですし、シャルドネの良さが出きっていないように思いました。
テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン2007
NVのテタンジェはホテルの飲み放題でも使われたり、カジュアルなシーンでも活用されます。グランクリュのぶどうも入っているよ〜!とのことです。
初めてコントを飲んだのですが、意外に美味しいです。NVとは全然異なります。
果実感があり、優しい甘みが出てきます。冷えてると軽快ですが、少し温度が上がってくるとより特徴を掴みやすくなります。香りも良く、干しぶどうのような自然な甘さです。
ボランジェ ラ・グラン・ダネ2007
同行者「あ、コレ嫌いなやつだわ!」
わたし「何これうまい!」
わたくはブラン・ド・ノワールが結構好きで、中でも特にアイ村のシャンパーニュは大好きです。しかし同行者は、ブラン・ド・ブラン原理主義者で絶対にピノノワールの泡は飲みません。お互いに趣味が違うのですが、それが評価を分けました。
ボランジェのキュヴェも好きですが、辛口の中にも少し軽さがあります。このラ・グランダネは果実感の中にも強い樽香があり、ナッツのような香りも漂います。
ナッツ系の香りはブラン・ド・ノワールの特徴ですが、それと蜜のような甘い香りも加わりリッチで深い味わいを表現しています。
これは東京の高層マンションや高級ホテルで飲むのをお勧めします。カントリーハウスなど地方の自然豊かな中で飲むシャンパンではありません。喧騒であり、綺羅びやかなシーンで飲んで欲しい泡です。
森のピクニックで飲むならアンリ・ジローの「フュ・ド・シェーヌ マルチ・ヴィンテージ ロゼ NV」がお勧めです。
ドン・ペリニヨン2009
みんな気になる!ドン・ペリニヨンの味わい……。
ずばり…
意外にウマい!
実は初めてドン・ペリニヨンを飲んだのですが、非常にドライ(辛口)でバランスが取れています。どんな料理に合うと言っても過言ではありません。香りもニュートラルで、モエのアッサンブラージュとは比較できないほど自然な仕上がりです。
和食にも合わせやすいと言えます。しかしシャンパーニュだけで黙々と飲むのには個性が足りていないと言えます。車で言うとトヨタのクラウンのようです。
とても良い出来ですが、面白みに欠けます。ただ大勢で飲むには万人受けする味なのでお勧めできます。
ドンペリ、意外にウマいという事が判明してしまいました…。
ルイ・ロデレールのクリスタル2009飲むなら、ドンペリの方がウマいですよ!!
高級シャンパーニュ飲み比べまとめ
この4本で1本貰えるとしたら何がいいかな……。
本命はアンリ・ジロー アルゴンヌですが、4本の中なら「ボランジェ ラ・グラン・ダネ2007」が欲しいです!!
どれも美味しいですよ。そしてルイ・ロデレールを除いて、ノンビンテージとは別物と言えます。
あ〜〜はやく静岡市にもエノテカできないかな〜〜!!
おわり