このパンツ合わせていいのかなあ……。ジャケパンのお悩みを解決!
もう第五回になりました、「失敗しないジャケットとパンツの組み合わせ方」講座です!
シリーズ『失敗しないジャケットとパンツの組み合わせ方』
これから使うパンツは6種類。
①ベージュのチノパン
②ウール生地スラックス(グレー)
③ワインレッドのスラックス
④紺ストライプのチノパン
⑤グレンチェックのチノパン
⑥白のジーンズ
NGも含めてひとつずつ組み合わせながら、どういう理由でその組み合わせが良いのか、なぜそのパンツをそのジャケットと組み合わせてはいけないのか、解説しています。
今回のジャケットは
【麻混グレンチェックのダブルジャケット】
ちょっとかなりすごく特殊なジャケットです。
今回のポイントは「麻混」と「グレンチェック」ですよね。このような素材や柄をどのように扱っていけばいいか、学んでいきましょう。
①ベージュのチノパン
評価 ◎
毎度ながらベージュのチノパンは万能です。
こちらの麻混のジャケットを合わせても、さわやかに春夏らしいジャケパン着こなしになります。
高相性の秘密のひとつは素材にあるようです。綿と麻というのは生地の時点でもかけあわされるような、仲の良い素材たちです。ですから着こなしのときに、麻のジャケットと綿のチノパンで着こなすのは非常に良い。
ただ、今回のジャケパン着こなしはこのままだとややアクセントにかけます。
時計やポケットチーフなどで鮮やかな色を追加してあげるといいかも。なぜネクタイでないか、というとダブルのようにVゾーンが小さいジャケットは、色彩が小さい範囲に集まってしまうのでネクタイのコーディネートが難しいからです。
ダブルのスーツであれば「そういうものか」となりますが、カジュアルだとそこが極端に浮いてしまいがち。
ですからもしあまり慣れていない人がこのように、ダブルのカジュアルなジャケットをジャケパンで着こなす場合には、ネクタイ以外のものでアクセントをつけるのがおすすめです。
②ウール生地スラックス(グレー)
評価 ×
皆さんご察しの通り、素材の組み合わせがちょっといかんですね。
軽快感のある麻混のテーラードジャケットを、厚手で目の詰まったウールのスラックスと組み合わせるのは、誰でもやめておこうと思うはず。
色的にも、2つのグレーにコントラストがないためにメリハリがありません。
グレーとグレーを組み合わせる場合は、どちらかを濃くすることでメリハリを付けましょう。
ちなみにトルソー(マネキン)のジョンがやや太り気味なので2つ目のボタンしかしていませんが、正しくは上のボタンだけをとめるようです。
③ワインレッドのスラックス
評価 ◯
このワインレッド(エンジ)のスラックスは綿素材の、細かいコーデュロイ生地です。なので厳密には秋冬向きで、麻などとの相性はあまり良くない。
でもコーデュロイの線が細かく、綿が素材のため薄手。遠目で見たら分からないような素材感なので、組み合わせられないことはないでしょう。
ジャケットのグレンチェックが印象的なので、それほど目立たないかもしれませんね。
例えばやや暖かめのインナーと組み合わせて、春先に着たりなんかはおすすめです。
色の組み合わせはOK。ワインレッドのネクタイを組み合わせればより上級な、バランスの良いジャケパン着こなしになるはず。
ワインレッドのポケットチーフとワインレッドのネクタイで合わせれたら完璧。
④紺ストライプのチノパン
評価 ◯
色の組み合わせは完璧。
明るいグレーと濃いネイビーの組み合わせは殆ど完璧と言っても良いジャケパン着こなし。
でも今回の場合には、麻混ジャケットのグレンチェックが非常に主張が強い柄なので、ストライプと干渉しあっています。
間隔がせまくて目立たないストライプであれば相性は良いのですが、これだとちょっと騒がしい。
それでもシンプルに白シャツで着こなし、紺のチーフを指す等して統一感を出せば着れないこともないので、◯にしました。
紺で無地のチノパンだと綺麗にきまります。
⑤グレンチェックのチノパン
評価 ×
これはかなりネタな着こなしです。
どこから突っ込みましょうか、まあとりあえず柄ですね。
セットアップで売られているものなら完璧で、非常にレベルが高いスーツ着こなしになります。でもそうでないものの場合は、どれだけ似ていても、同じような柄のものをジャケパンで組み合わせるのは必ずNGです。
絶対、間違いなく失敗すると言っても良いでしょう。
例えばこの場合はまず素材感が違うのに柄が似ていて違和感がある。
柄が似ているのに、微妙が色が違って違和感がある。
柄は似ているのに柄のサイズが違うので違和感がある。
そういうわけで、ジャケパンの上下で似たような柄を組み合わせるのはやめましょう。
⑥白のジーンズ
評価 ◎
というか、ダブルのジャケットを白いパンツと合わせるとただ者じゃないオーラがありますね笑
イタリアの伊達オヤジといった感じの印象です。
今回は白シャツのままですが、鮮やかなブルーのシャツを合わせ、ドットのイエロー系ネクタイを着用すればLEON御用達のゴージャスな着こなしになります。
自信がある人におすすめ!
今回はダブルのカジュアルジャケットという、やや特殊なジャケットでした。
でも逆に言えば特殊なジャケットも、やり方がわかれば簡単にジャケパン着こなしが出来るということ!
ちょっと変わり種のアヴァンギャルドなジャケットにもどんどん挑戦していきましょう。
では!