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【茶5種類】はっしーとダージ凛のクロスレビュー

今回は茶葉サンプルのクロスレビュー!

お茶の同好会なやワインの飲み比べなどのイベントは一般的に、同じ机を囲って意見を出しながらレビューします。更に主催者が事前知識や予備知識を公開することもあり、レビューが偏りやすく画一化されやすいのです。

そこで、今回は静岡に住むはっしー(筆者)と三重に住むダージ凛とで連絡を取り合い同時に茶葉のレビューをし合いましたのでレポートをお届けします。

プロフィールとしては、ダージ凛は茶葉についての知識が豊富でテイスティング経験も豊かです。
特にインドのダージリン系の茶葉や中国茶などに強いです。
フレーバーティーのベースの茶葉や着香についてもブラインドテストで判断できるほどの能力があります。
筆者のはっしーは色々な飲み物や食べ物を経験していますが、お茶の知識はそこまでなく、今回の5つのお茶も全て未経験で予備知識ゼロでレポートしました。

今回の茶葉の紹介

テスト茶葉を頂いた人から聞くと、左からシンガンパティ、本山茶(MF)、名間 四季春(Gclef)、雲南古樹紅茶 杏蜜香(HOJO)、金芽(HOJO)とのこと。どれも個性的な茶葉ばかりで、形状や色も独特です。

最初は金芽のレビュー

金芽の特徴
雲南省の少数民族によって作られたお茶
金芽の産地はは雲南省の南西部、臨滄市におけるミャンマーとの国境付近です。臨滄は「市」ですが、面積は24000平方メートルもあり四国よりも広い面積を有します。また、臨滄の多くの土地は山によって構成されており、金芽の茶園も1900-2300mの亜高山帯に分布しております。
http://hojotea.com/item/b03.htmより抜粋)

3g 90℃ 1分

はっしー

口当たりがとても滑らかで、僅かにレモンピールのような香り。
余韻が長く、クセは一切ない。酵母のような発酵臭が微かに。
温度が下がると、重厚なコクが出てくる。
渋みは一切なく、玉露のようなアミノ酸の旨味成分。

ダージ凛

華やかで甘い蜜のような香り(微妙に熟れたドライトマトに似たフルーティーさが入る) 茶殻はビターなチョコレートのような芳香。
余韻は薄く延びているような印象。
なめらかなのど越しで飲みやすい中国紅茶といった感じ。
少し発酵が強めだけど結構繊細な味わいで、微妙にプーアル生茶にも似た発酵臭とクセ。ボディはふくよかでコクも強め。冷めても美味しい。

コメント
滑らかな口当たりが特徴的で、ビターチョコのような芳香を感じられます。
意外にあっさりしていて飲みやすい!

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マリアージュ・フレール本山茶のレビュー

MF本山茶の特徴としてはマリアージュ・フレールというフランスのティーメーカーでありながら、静岡(静岡市葵区安倍川上流)の緑茶をリリースしているという珍しい商品。
詳細は不明ですが、標高が高い位置で生産されていると思われます。

6g 150ml 80度

はっしー

茶葉はフレーバーティーのような甘みの強い香り。
ピーティで滑らかな香りだけれど、シャープな口当たり。
口に含む瞬間は塩味。アフターフィニッシュの方が強い香りが来る。
夏の海辺のような雰囲気がある。

ダージ凛

少し海藻系のグリニッシュさが入る。茶葉は茎入り。香りは葡萄にも似たフルーティーな香り。軽めのボディだけど軸はしっかりしている。余韻は強め。ミドルノートから上質な感じの渋味の存在感が増してくる。
舌の根元に強く旨味を感じる。まったりとしたコク。なんだろう静岡っぽい味がするけどスタンダードな静岡ではない。
少し磯系フレーバーが顔を覗かせているので好みは分かれそうかなといったところ(センスのない表現ですみません 火入れの仕方が独特な感じがして僕は好きかな~。

コメント
かなり塩味を感じられる本山茶です。海の雰囲気があって今までにない極上の経験ができますね!
お互い別々でテイスティングしたにも関わらず、かなり似たレビューとなっています。

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雲南古樹紅茶 杏蜜香のレビュー

特徴としては

産地はあの麻薬のゴールデントライアングルに隣接する地域
産地はは雲南省の南西部、臨滄市におけるミャンマーとの国境付近です。ちょうど、ラオス、ミャンマー、タイで構成される、旧麻薬の三角地帯に隣接する地域に位置する茶園であり、2000m以上の高い標高で作られます。
http://hojotea.com/item/b39.htmより抜粋)

3g 150ml 30秒 95度

はっしー

ウォッカの松の皮のにおいに似てる 発酵は強めで、赤味噌のような香りが混ざる。
渋みはごく僅かで、セイロン系の雰囲気。

ダージ凛

想像以上に蜜香&クオリティウバフレーバーだった…… 35:65ぐらいの比率……。微妙に薔薇っぽい香りと赤味噌(豆)臭。シャープな甘味が、ゆったりとディープな余韻となり続く。
クラシカルなんだけど、どこかフラワリーさが近代的な味。尖った要素はないけど明らかに異端児。もの凄く美味い。ボディとコクのバランスが絶妙過ぎる。どんなバランスだよと突っ込まれてもこうとしか表現できない
そして想像以上にメンソール&マスカテル&バラ&味噌。ごちゃごちゃしてて美味い。
杏仁っぽい甘味もあり。

コメント
本当に驚きました!まさかにお互い雲南古樹紅茶の香りの表現に赤味噌。
色々な香りが混ざっていて複雑で奥の深い香りと味わいです。

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シンガンパティ ティーバッグのレビュー

南インドの最南端、タミルナド州にあるシンガンパティ農園は、トラやヒョウ、象や絶滅危惧種であるクロザル等が棲息する自然保護区内という素晴らしい自然環境にあります。
シンガンパティ農園では農薬や化学肥料に依存せず、原生林と共存しながら茶木の栽培を行っています。主な肥料は、牛の糞、樹木の葉、岩石で構成されるコンポストを使用しています。
http://item.rakuten.co.jp/asante/10000258/より抜粋)
150ml 95度 3分

はっしー

アッサムのような香り。 柔らかい渋み、クラシックな仕上がり。 少しだけカビ臭?グレードはそこまで高くない感じ。 至ってシンプルな味わい。

ダージ凛

実は飲んだことがなかったのですが、一言で言い表すとニルギリ亜種。ニュートラルですっきりとした味わい。雑味がなく非常にクリア。トップから弱い渋味が先導している。柑橘系にも似た香り。
そして微妙に華やか。 至ってノーマルといった感じ。

コメント
こちらも結構にた表現です。
ニルギリを余り飲んだことがなかったので、アッサム系の品種の香りかと勘違いしました。

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名間四季春のレビュー

花束のように華やかな香りと爽やかな味わいが特徴の、台湾・名間郷の烏龍茶だそうです。
6g 95度 50秒

はっしー

菜の花畑と、カブ、ひまわりを足して割ったような香り。 天仁茗茶の特級凍頂烏龍茶のような上質な青臭さ 雑味のなくクリアな味わい。余韻に甜菜糖のような甘み。 香りからして高級な烏龍茶だと思う。

ダージ凛

そそりたつ清らかで鮮烈な花香。個人的には淡いピンクの花といった感じ。味わいも雑味が無くて飲みやすい。スーッと染み渡るような味わい。微妙に金木犀っぽい香り。裏には酸味が隠れている。
森っぽい香りもする気がする。 回香も強くて、のど越しもなめらか。コクはないけどボディはそれなりにしっかりしている。斜め下から包み込むような甘味。

コメント
華やかな香りがぶわっと鼻孔をくすぐります。
大変飲みやすく、さっぱりとした味わい。2煎目以降は水を入れて冷蔵庫で冷茶にしました。

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というわけで、同時レビュー!
お互い一人で考えて書いたにも関わらずかなり似たような内容になり本当に面白かったです。
もし読者の中にお茶が好きな人がいれば、ぜひともこの5種類の茶葉をテイスティングして自分なりのレビューを書いてみて下さい。

(茶葉提供 Special Thanks シャルルさん)

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