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知っているようで知らない国民の三大義務「勤労の義務」

小中学校で習う憲法。日本国民の三大義務は、日本国憲法第26条の「教育を受けさせる義務」、第27条の「勤労の義務」、第30条の「納税の義務」とされています。 日本人特有の思考「働かなければいけない」というのは、ここから影響を受けているのではな...
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【翻訳】マスネ&シルヴェストル《四月の詩》

訳者まえがき 優れた詩が、歌曲の詞としても優れているとはかぎらない。例えばマラルメの詩が世紀の傑作であることは誰の目にも明らかであるが、絶対的な美を湛える彼の詩にとっては、ラヴェルの旋律さえ余計な異物である。他方、マラルメと比べれば明らかに...
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【翻訳】グノー:ラマルティーヌの詞による4歌曲

訳者まえがき 「私たちは、懐郷病と呼びなされるあの感情を踏まえ、彼は懐天病を患っていると言ったものだ1)」――ラマルティーヌによる自伝的小説『ラファエル』の一節である。まさしく彼は、天への憧憬を抱えていた。また同時に、ロマン主義者である彼に...
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ローマ、ロックダウン再び

コロナの蔓延は一向に終息を見せないまま、昨年のロックダウンから1年を迎えたイタリアです。 忘れもしない昨年3月4日、翌日から学校が休校になることが通達され、3月9日からは全土がレッドゾーンとなることがコンテ首相によって発表されました。 私た...
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【翻訳】フォーレ&レルベルグ《イヴの歌》

訳者まえがき 歌曲の困難は、詩と音楽の調和に存する。歌詞を伝えようとするあまり音楽が疎かになってはいけないが、かといって音楽性を過度に重視すれば、歌詞は無意味な添え物にすぎなくなる。歌詞と音楽が、均衡を保ちつつ、相互に補い合うような作品が、...
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ルネサンス人たちの病を考察する研究さまざま

リナシメント読者のみなさま、はじめまして。 今月から連載させていただきますcucciolaと申します。イタリアの歴史や美術に魅かれてこの国にやってきたのが20年ほど前、今はローマ近郊の山の街に暮らしています。 古代ローマから中世、ルネサンス...
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フロックコートをめぐる随想

懐古趣味が高じて買ってしまった、年代物のフロックコートがある。購入先の店主によれば、1930年代に英国で仕立てられたものらしい。フロックコート自体は19世紀の衣服であるが、なるほど確かにこの一着は、典型的な30年代の仕立てである。肩は着用者...
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年の瀬に寄せて

コロナ禍によりパソコンと向き合う時間が一層増した2020年、相変わらずインターネットは騒々しい。 かつて執筆は、限られた者のたしなみであった。自らの言説を書物に編み世に問うには、作家としての力量や、知識人としての教養が求められた。出版社の眼...
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【翻訳】レミ・ド・グールモン「ポール・ヴェルレーヌ」(『仮面の書』より)

訳者まえがき とある高名な仏文学者に聞いた話では、ヴェルレーヌを専門とする研究者は意外に少ないらしい。マラルメやランボーと並び称されるこの大詩人に専門家が付かない理由は、氏いわく後期の作品群にある。ある作家を専門的に研究する場合、何よりもま...
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ラテン語辞書はこれを選べ!

語学学習において、辞書はかなり重要な位置を占めています。というのも、使う教材や参考書は変われど、辞書はそこまで頻繁に替えるものではありません。一冊の辞書と共にする期間が長い分、その辞書のクオリティによって学習者の外国語レベルがある程度左右さ...
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【翻訳】レミ・ド・グールモン「ヴィリエ・ド・リラダン」(『仮面の書』より)

訳者まえがき ヴィリエ・ド・リラダンは、革命が生んだ最後の悲劇である。彼はフランス有数の名家の血を引きながらも、没落貴族の末裔として、貧民同然の暮らしを強いられた。「現代において真に高貴な唯一の栄光たる大作家の栄光をば、わが一族の威光に付け...
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【翻訳】レミ・ド・グールモン「ロベール・ド・モンテスキュー」(『仮面の書』より)

訳者まえがき デ・ゼッサントおよびシャルリュスのモデルであり、ポール・エルーやエミール・ガレのパトロン、そしてブランメルの系譜に連なる最後のダンディでもある、ロベール・ド・モンテスキュー伯爵――19世紀末フランスの芸術や社会について調べてい...
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子供、il vero(真実)――イタリアの画家アントニオ・マンチーニ

もうひと月以上前のことですが、ハーグのメスダハ・コレクション(De Mesdag Collectie)に行ってきました。メスダハ・コレクションは夫婦そろって画家であり美術コレクターであったヘンドリク・ウィレム・メスダハ(Hendrik Wi...
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【翻訳】レミ・ド・グールモン「アンリ・ド・レニエ」(『仮面の書』より)

訳者まえがき 「今どきレニエを読むとは珍しい」――古書店の老店主にそう言われたことがある。つくづくお世辞のうまい店主である。この詩人を愛する者にとって、過去への愛に勝る美徳はないのだから。 アンリ・ド・レニエの作品は、今日ではほとんど読まれ...
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【翻訳】レミ・ド・グールモン「アルベール・サマン」(『仮面の書』より)

訳者まえがき 歴史に名を残すことなく、忘れ去られた詩人たちがいる。凡庸とみなされ、群小詩人と一括され、学界からも出版界からも等閑視されてきた彼らの作品は、はたして大作家たちのそれと比べて本当に劣っているのだろうか――これは文学史の根本問題で...
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フランス・ハルス

世間ではあちらもこちらもロックダウン、いつになったら日常に戻れるのやら、といった愚痴が聞こえて来ますが、インドア派の筆者などはコロナの後にコロナロスに見舞われるのではないかと危惧しています。しかし私が現在居住しているオランダでは確かにロック...
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事物と神秘――二重空間・カラヴァッジョ・ボデゴン

はじめに 一枚の絵画が私をとまどわせる。 画布のこちら側にはみ出しているかのような果物籠に誘われ、私の目は画中の世界に迷い込む。すると私は、食卓の向こうに、神秘的な光を浴びて輝くイエス・キリストそのひとを見出す。数多の信者たちが愛し崇めてき...
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間《ま》の重要性(テクノロジーが想像力を喪失させる日)

編集長が手紙とSNSの違いについて書いた記事は、実に興味深い。 しかし私は残念ながら、手紙を殆ど書いたことのない世代である。 一方メールについては大変馴染み深く、中学生の頃にはやたらとメールアドレスが変わる友人達をその都度アドレス帳に登録し...
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レコードとコンテンツの浪費

久々にレコードを聴いて心が揺さぶられる思いをしました。 曲目は「ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調」で、指揮がレナード・バーンスタイン、バイオリンがアイザック・スターンです。元々このヴァイオリン協奏曲が好きなのですが、ヤッシャ・ハイ...
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クラシック音楽は衰退しているのか?

みなさまこんにちは、ライター高橋です。最近仕事の都合で古い友人と会った時に、タイトルにあるような議論をしましたので今回はそれについて語ってみたいと思います。 クラシックを聞くというハードル 結論からいうと、世の中に浸透しきってしまったクラシ...
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鏡の幻惑――エドゥアール・マネ《フォリー・ベルジェールのバー》

はじめに 現在、東京都美術館ではコートールド美術館展が行われています。モネの風景画やルノワールの風俗画、そして多数のセザンヌ作品も興味深いところではありますが、何より注目すべきは、エドゥアール・マネ晩年の傑作《フォリー・ベルジェールのバー》...
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四弦の奏でる世界

みなさまこんにちは、ライター高橋です。さて、いきなりですが楽器を何か一つ挙げてくれと言われた時に何を思い浮かべるでしょうか?多くの方はピアノやギターなどを思い浮かべるかと思います。それらと同じようにメジャーな楽器としてヴァイオリンを挙げる方...
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ピアニストの登竜門 前編 ~12の練習曲 Op.10より~

みなさまこんにちは、ライター高橋です。今回はショパン作の、練習曲でありながら恐ろしいまでに音楽性を併せ持っている名作、またピアニストの3大最重要レパートリーでもある12の練習曲のうち、Op.10を紹介いたします。 ショパンについて まずはシ...
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ある藝術家の生涯〜幻想交響曲より〜

みなさまこんにちは、ライター高橋です。今回はロマン派の器楽作品における一つのターニングポイントともいえる"幻想交響曲"を紹介いたします。 ベルリオーズについて まずは幻想交響曲を作曲した人物について軽く触れておきましょう。ベルリオーズはロマ...
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分かることと分からなくなること、知識を得るということ

年齢を重ねて分かること 年齢を重ねるごとに自然に分かることがあります。好みや思考の変化は特にそうです。 例えば私の場合は子供の頃はケーキが大好きで、ハンバーガーなどのファストフードも好きでした。しかし年齢を重ねるごとに和食が自分の舌にあって...
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親愛なる友への手向け 〜展覧会の絵より〜

こんにちは、執筆がしばらく滞ってしまいましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか、ライター高橋です。今回はロシア5人組の一角であるムソルグスキー作の展覧会の絵についてご紹介させて頂きます。 ムソルグスキーについて ムソルグスキーはロシア出身で、...
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山梨県立美術館特別展「黄昏の絵画たち」覚書

はじめに 《種をまく人》をはじめとするミレーのコレクションで名高い山梨県立美術館では、「黄昏の絵画たち――近代絵画に描かれた夕日・夕景」と題する特別展が、8月25日まで開催されています。終了間際のこの展覧会を今頃になって取り上げるのは、つい...
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思い出を作りたければ紺色の車に乗ろう

世界中の車の非常に多くが白、黒、シルバーと言われている。 確かにぱっと周りも見回してみても、車はこの三色が圧倒的に多い。新車の販売では、約25%つまり4台に1台が白だという統計もある。近年はかのアップル社製品のイメージとミニマルなデザイン志...
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初めてのクラシックコンサートを楽しむ為の簡単な心得

みなさまこんにちは、ライター高橋です。今回は「クラシックを初めて聴くならどの公演がいいだろう?」という方や、「コンサートって初めて行くけど、どんな雰囲気かわからなくて少し不安だなぁ」といった方に向けて、公演の選び方や覚えておいた方がいいマナ...
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おとぎの国のフラグメンツ ~マ・メール・ロワより~

みなさまこんにちは、ライター高橋です。本日は、フランスの大家で管弦楽の魔術師とも称されるM.ラヴェル作曲のマ・メール・ロワを紹介したいと思います。 まずはラヴェルについて軽く解説いたしましょう。ラヴェルは19世紀後半~20世紀前半にかけて活...