[2008] シャトー ロシェ ベルヴュー フィジャック (サンテミリオン)Ch. Rocher Bellevue Figeac
今年1月の福袋に入っていた、1本3千円弱のボルドー。
正直ボルドーの3千円というのは全く期待せず、「どーせ、マズイインチキ○そワインを詰めてきたんだろ」と投げやりな気持ちになっていました。
コレばかりはしょうがないです。ボルドーの千円代から3千円に死ぬほど痛い目に合わされたので信用していません。
特に成○石○、ヴ○ノ○○○○きは、何十回と様々な種類のボルドーを試したのに、ことごとく酷いワインを掴まされました。
「本当に美味しいと思う?」未だに、そう問いかけたい思いです。
総額でメドック格付け2級シャトーが数本買えるような金額になっている人も多いのではないでしょうか。特に福袋や、12本まとめ送料無料セットや、金メダルW受賞、リヨン農作物協会なんとか〜〜メダルはまーじで地雷です!!
月曜日の朝に、歌舞伎町でMCMのリュックを背負って地雷系メイクで路上に横たわっている女の子よりやばいです。
とにかく、右岸も左岸も地雷ばかり。
色々やって、コレは!と思って大量買いした、シャトー・ソシアンド・マレさんも2013年はシャバシャバの傷んだぶどうジュース地雷。シャトー・シャス・スプリーンもセカンドになるとダメダメなのに、値段は3級に近づいているという。
かといって、ラグランジュなんかはつまらないボルドー、まだ飲めるだけましですが……。
結局、カネのあるときはパルメのアルタエゴ、ないときはマルキ・ド・カロンに落ち着くのです。そんなマルキ・ド・カロンも昨年までは3千円でセカンド買えましたが、今や5〜6千円という高騰。
サン・テステフ・ド・カロン?ル・セー・ド・カロン・セギュール?サードはマズイので飲んだらあかんですよ。
話がそれましたが、右岸も右岸で、シャトー・シオラックなんかは4千円するのに「あー、うん……」みたいな味で感動もなく、1万円以下はなかなか当たりを引くのが難しいです。
シュヴァル・ブランまでは言いませんが、シャトー フィジャックくらい出さないと、感動する右岸は当たりにくいです。
オーブリオンにも匹敵すると言われるサンテミリオン の「シャトークィンタス(シャトー・カンテュス CH.QUINTUS)」これはかなりウマいです!
ファーストラベルが2万円、セカンドが1万円、サードが5千円という非常にわかりやすい価格ですが、サードでも感動するほど美味しいです。
ただ、二回目買ったら味がぜんぜん違ったので、個体差は大きそうです……。あと、セカンドの「ル・ドラゴン・ド・カンテュス」よりサードの方が美味しかったりと、マジで謎なロットに出会いました。ファーストラベルはめちゃウマいと思います。
とりあえず、そんなこんなで安いボルドーで当たりは少ないが持論でした。ブルゴーニュと比べるとあんまり飲んでいないので、他にも掘り出しものがたくさんあると思いますが、これで3千円代は奇跡的にウマいです。
先日行われたサン・テミリオンの格付け見直しで、第一特別級Aに昇格したシャトー・フィジャック。
そのフィジャックとポムロールの境界近くの丘にあり、高い比率でメルローを栽培しているのが「ロシェ・ベルヴュー・フィジャック」です。メルロー主体のワインはジューシーで果実味にあふれ、まろやかな仕上がりになっており、早い時期から美味しく飲めるとの評。
「ロシェ・ベルヴュー・フィジャックは常に優良なワインで、いまだに極めてリーズナブルな価格で売られている。上等で気取らない、豊かな果実味を探し求めている消費者は、このワインを手に入れ、しかもケース買いすべきである」とパーカー氏も太鼓判を押す秀逸なシャトー。
出典元:https://item.rakuten.co.jp/fitch/10037928/?s-id=bh_pc_item_list_name
ロバート・パーカー嫌いですが、これは完全同意できます。
こちらのブログによると、セパージュはメルロー75% カベフラ25%で、シャトー・フィジャックに隣接しているようです……。ウマいわけだ……。
もうちょっと何か書いてみると、メルローの質感が極めて良好。理想的なメルローに求めるテクスチャと、タンニンの舌触り、滑らかさを表現しています。例えば悪いメルローは、生クリームが痛む直前のようなネガティブなクリーム系の香りが出てきます。
ぶどうと樽、片方か両方が原因かもしれません。このロシェ・ベルヴュー・フィジャックは、しなやかで滑らかな口当たり、そして最高級のカシスクリームのケーキを食べる直前のような香りがあります。
ペアリングはビーフシチューや、濃い味付けの肉料理、骨付きラム肉、ローストビーフのサラダなんかも良さそうです。
少し酸味のあるソースが合いそうです。もちろん単体で飲んでウォッシュのチーズなんかを合わせてもいいですね。
「こりゃ素晴らしいな!」とパルメのように数日放置してしまった結果、3日目には強い酸化が目立ち、香りは良いのですが味の方は劣化してしまいました。
ロバート・パーカーが、15年以上のバックビンテージに慎重になるという理由は、このあたりにあるのかもしれませんね。
とはいえ、コスパ最強の1本です。
現在は名前の権利争いによって「シャトー・ピエール・プルミエ」と名称変更をしているようです。
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