こんにちは、だーじ凛です。少し旅に出ていたもので、投稿するまでに間が開いてしまいました(汗)
しかし、大体ダージリンのFFがほぼ出揃ってきましたね。皆さんはお試しいただけましたでしょうか?
ではレビューをしていきます。
ルピシア キャッスルトン ムーンライト DJ15
こちら「ムーンライト」はクローナル品種だけが冠することのできる名です。「月明かりの下に咲き誇る花々を思わせる繊細な風味。」とありますが、その通りだと思います。
カップの中の水色はまさに、月を連想させます。また、花の香水のようにかなり香ります(刺激的な香りではありませんが)。個人的にはユリ+カモミール+フキのような香りと認識しました←(センスなし)渋みといった要素はほとんど無く、とても甘いです。
味わいもとてもクリアで雑味を感じさせません。茶葉を多め(4gほど)に使い、少し低めの温度(85℃)ぐらいで淹れると、繊細さやまろやかさが際立った味わいになっておすすめです。余韻もくっきりとした輪郭でとても立体感があります。非常に高額ですが、とても高品質なので一度飲んでみることをおすすめします。少しだけ青みを感じさせる味わいです。まさしく「紅茶の芸術」!筆者はこちらを購入しました。
筆者評価 90点
香り★★★★★ 渋み☆☆☆☆☆ 甘味★★★★☆ 余韻★★★★☆ コク★☆☆☆☆ ボディ★★★★☆ 20g 2800円
ルピシア マーガレッツホープ スプリングディライト DJ10
こちらもクローナル(ハイブリッド)品種です。スプリングディライトとは「春の歓び」という意味らしい…。
やはり、マーガレッツホープDJ9とちらほら似ているところがあります。(焙煎の強さなど…。) しかしDJ9ほどうるさくはありません。こちらもとても甘い味わいで、雑味を感じさせません。果実に近い部分もところどころありますが、花系統の香りが強いです。キャッスルトンのムーンライトに比べこちらの方がボディが軽めで、キャッスルトンほどの余韻の強さはありませんが、余韻が長いです。こちらも渋みがほとんどありません。キャッスルトンのムーンライトのように多めの茶葉に低めの温度で淹れることをおすすめします。
こちらはFFにしてはほとんど青さを感じさせませんが、しっとりと、瑞々しい仕上がりになっていると思います。
筆者評価 80点
香り★★★★★ 渋み☆☆☆☆☆ 甘味★★★★☆ 余韻★★★★☆ コク★★☆☆☆ ボディ★★★☆☆ 25g 2800円
ルピシア ピュッタボン(プッタボン) クイーン DJ20
クイーンとは、グレードの高いクローナル品種だけが名乗ることができます。クローナルにしては重めのボディでしっかりしています。
去年のルピシアに入荷していたDJ7は「触っただけで花弁が崩れそうなバラ」のような繊細さが印象的でしたが、今年はまさしく「野バラ」。売り文句に偽りなしです。ワイルドかつ優雅で、他のダージリンには無い、魅力的な風味がします。とても鮮烈に香る花の香りで口の中が本当にバラ状態です。個人的には、毎日飲む用より気分転換用に向いていると感じます。僕は好きですが、苦手な人は少なからずいるような…。
なにはともあれ、ボディがしっかりしているので香りや味がブレなくて安定しています。その上で物凄く香っているので、クローナルにしては重厚感があります。余韻は普通だと思いますが、キリッとした渋みが特徴的なので渋いのが苦手な方にはおすすめできないかな~。ピュッタボンは湯の温度にとても敏感なので、少しぽけーっとしていると風味がすぐに飛んでいくので要注意です。上手く入れば物凄く安定していますが。力強さを感じさせる一品。
筆者評価 75点
香り★★★★☆ 渋み★★★★☆ 甘味★★☆☆☆ 余韻★★★☆☆ コク★★☆☆☆ ボディ★★★☆☆ 50g 3000円
ルピシア アボングローブ(アヴォングローブ) ユーフォリア EX3
個人的にとても気になっていたアボングローブです。ユーフォリアというのは「至福」という意味だそうです。こちらはクローナル(ハイブリッド)となります。
う~ん…。期待し過ぎてしまったのか、とても微妙でした。すっきりした感じで、優しく、落ち着いた雰囲気のクローナルです。ボディ自体はしっかりしていますが、香りがイマイチ弱いです。香りが強い大輪の花というより、香りの薄い花をブーケにした感じです。可も無く不可もないが、値段分の価値は無いような…。
筆者評価 60点
香り★★☆☆☆ 渋み★☆☆☆☆ 甘味★★☆☆☆ 余韻★★☆☆☆ コク★☆☆☆☆ ボディ★★☆☆☆ 25g 1850円
の….飲みたかったゴパルダラ ワンダーティーとサングマ タルザム ヒマラヤンミスティックが店頭に入荷しない!?……という訳でオンラインで購入しました。
ルピシア ゴパルダラ ワンダーティー EX20
でましたゴパルダラ。まさしくピュアチャイナをクローニングしたような品種っぽい味です。新芽がとても多いです。
独特の焙煎香がとても特徴的で、とてもフルーティーです。ボディがとても軽めですが、軸自体はとてもしっかりしています。「和梨」のようなとありますがまさしくその言葉がぴったりかと。余韻も強く残ります。ダージリンFF特有の青さも楽しみつつ、香ばしさも楽しめます。コクはそれほど強くなく、渋みがほぼ無く飲みやすいです。微妙に花っぽい風味も混ざっています。面白い風味です。
筆者評価 85点
香り★★★★☆ 渋み☆☆☆☆☆ 甘味★★★★☆ 余韻★★★★☆ コク★☆☆☆☆ ボディ★★★☆☆ 50g 3180円
ルピシア サングマ タルザム ヒマラヤンミスティック EX10
サングマのクローナルだけの区画、タルザム茶園から届いたロットです。AV2から作ったらしいです。
メロンやマンゴーのようなフルーティーな香りに、花系統の香りが上手くマリアージュしていると思います。また、まろやかな風味も特徴的です。果実が強いトップから、花が強いラストへの変化の仕方がとても面白いです。こちらも渋みがほぼ無く、甘くて、とても飲みやすいです。全体的にバランスよくまとまっていると思います。余韻もなかなか強いので飲み応えがあります。ボディ自体は軽いですが、ゴパルダラよりは重いです。後味に強く残る清涼感も魅力的です。
筆者評価 85点
香り★★★★☆ 渋み☆☆☆☆☆ 甘味★★★★☆ 余韻★★★★☆ コク★☆☆☆☆ ボディ★★★☆☆ 25g 2480円
これで第三弾は終了です。いかがでしたか?
全てクローナルでしたね。同じクローナルでも全てがそれぞれ味が違うので、飲んでいてとても楽しかったです。
ここで書いたもののほとんどが2煎目も淹れることができると思います。中には3煎入るものもあります。
全て魅力的ですので、是非ご賞味ください。