クラシックギターを買いたいけど、どんなものを選べば良いか分からない!特にクラシックギターは外見も似ているし、形もほとんど決まっているので、エレキギターなどよりも物による違いが分かりにくいですよね。
そんな初心者の方、ギター入門の方のために、クラシックギターの選び方のコツを紹介します。
フルサイズのクラシックギターを選ぶ
クラシックギターの中には、上の写真のようにピックアップといって音を拾うための装置がついている「エレガット」と呼ばれる種類のものがあります。
もちろんこういったピックアップはライブをやるときなどには便利ですが、これからクラシックギターを始める人の最初のギターにはあまり必要のない装置。
こういったエレガットの多くは都合上、通常のクラシックギターよりもボディが薄かったり小さかったりすることがあるので、音が響きにくく、練習がはかどらないことも多いです。なので最初に買うクラシックギターは余計なものがついていない、フルサイズのものにしましょう。
小さめのクラシックギターなども同様の理由でおすすめできません。
まずは大きいギターで、クラシックギターがどんな音なのかを知り、使いこなせるようになってから、また自分のギターに関する好みや要求が分かるようになってから、色々な機能のついたもの、少し変わった形状のものなど挑戦していくのが良いと思います。
色で大体の音色が分かる
クラシックギターを買うときには、自分の好みの音色についても、少しだけ考えてみましょう。例えば落ち着いた感じのクラシックを弾きたいのか、あるいはポップスなどを明るく歯切れ良く弾きたいのか、その程度で構いません。
それについてを考えれば、自分に必要なギターが「優しく暖かい音の出るギター」か「軽くて明るい音の出るギター」「低い音まで迫力のあるギター」なのかが何となく分かるはずです。
それが分かったら、今度はギターの色に注目してみてください。クラシックギターには様々なカラーバリエーションがありますが、それは実は木材の違いによる色の違いです。そしてこの色の違いで、大まかに音の傾向の違いを知ることができます。
まずは表面の色が白っぽいギターは明るい音、暗い色のギターは優しく柔らかい音が出ることが多いです。黄色っぽいギターは明るい音に近く、赤っぽい色やブラウン系の色のギターは深く優しい音であることが多いですね。木材で言うと、白っぽい木や黄色っぽい木はスプルースすなわち松で、赤っぽいもの、ブラウン系の色のものは杉であることが多いです。
次に注目すべきは側面と裏面の色です。下の写真のギターのように、赤みが少し弱く濃い、ココア色のようなギターは、ローズウッドという木を使っていて、音に深みがあることが多いです。白っぽい表面にココア色の側面と裏面のギターは、迫力のある音が出ることが多いですね。
またもう少し赤みの強い側面と裏面の場合には、マホガニーという高級な家具などに使われる木が使われていることが多い。これは少し軽やかな音になります。
また側面と裏面が表面と同じ木、明るい色の木で作られている場合には、音が軽く歯切れのよいギター、特に「フラメンコ」というスペインの音楽に使われるフラメンコギターである場合が多いです。手前の話で恐縮ですが、私物のギターは全てフラメンコギターと呼ばれるものです。
こういったギターはじゃらじゃらと指でかき鳴らす奏法に向いていますね。クラシックをやりたい人ならば、あえて選ぶ必要はありません。
5万円以上のものを選ぶ
クラシックギターを選ぶのであれば、おすすめは断然5万円以上のギターです。「え、ちょっと高い!」と思われるかもしれませんが、5万円以上のクラシックギターは作りが本格的なおかげで、音の出方が非常に素直です。
例えば安い1〜2万円のギターだと音があまり響かないので、強く弾く癖がついてしまい、綺麗な音が出せなかったり、リズム感が悪くなってしまったりすることがあります。しかし5万円以上のギターにもなれば、軽い力でも良い音が出る。すると自然にリラックスしてギターを弾くことができるようになり、上達も早いです。
いかがでしたか?
今回はクラシックギターの選び方のコツを紹介しました。是非参考にして、自分にぴったりのギターを見つけてくださいね!