上手いギタリストと下手なギタリストの違い

あのギタリストは上手い、あれは下手などなど、バンドをやっていると様々なギタリスト評が飛び交います。しかし実際何を基準に上手い、下手を判断しているかは実に人それぞれです。

結局、上手いギタリストと下手なギタリストは何が違うの?
今回はその基準となる要素をいくつか紹介しようと思います。

上手いギタリストは一音一音を大切にする!

 

まず注目すべきは、ギタリストの一音一音の扱い方です。往々にしてあまり上手ではないギタリストは、全体的な雰囲気や格好良さに捕われてしまって、一音一音が雑になってしまっていることが多いです。

速弾きばかりしているけれど、音が潰れてしまっているのは典型的な下手なギタリストと言えるでしょう。そういうギタリストはコード弾きをしても出ていない音があったり、ゆっくりとした曲で全然綺麗に弾けなかったりします。速さやノリでごまかしてしまう癖がついているからですね。

逆に上手いギタリストは、一音一音をどこまで伸ばすか、逆にどこで切るか、どのくらいの音量で、どこにアクセントを置いて弾くかなど、様々なことに気を払っています。

そしてそのおかげで一音一音が非常に際立ち、粒が立って聴こえます。上手いギタリストは同じフレーズを恐ろしくゆっくり弾いても、十分聴くに耐える綺麗さで演奏してくれます。

上手いギタリストは音作りが「聴き手」に気持ちよい

 

上手いギタリストの音というのは、ライブハウスなどで聴いているときに非常に心地が良いものです。しかし逆に下手なギタリストの音はギラギラとし過ぎて耳に刺さったり、あるいは歪みやエフェクトのせいでハッキリしなくて、濁っていたりします。

もちろんジャンルによって音作りには違いがありますから、歪ませるのが良くないだの、高音が出過ぎなのは良くないだのと端的言うことはできません。

しかし上手なギタリストに共通して言えるのは、聴き手を意識して、あるいは自分の音を客観的に聴きながら音作りをしているということです。

下手なギタリストは自分の音を良いと思い込んでしまって、改善しないことが多いです。原因は色々ありますが、例えばしっかりと自分の音を聴いていなかったり、あるいは「好きなアーティストが使っているこれこれのエフェクターを使っているんだから良い音に決まっている」などなど無意識に思い込んでしまったりということが原因としてあげられますね。

上手いギタリストになりたければ、色々な位置や角度から自分の音を聴き、実際にSM58などのマイクで音を録音して聴き、常にプロの音源と比較して音作りをしていきましょう。

上手いギタリストはリズム感が良い

 

上手いギタリストは往々にして、リズム感が良いものです。リズム感というのは何も「常に同じテンポ=BPMで弾いていられる」ということではありません。

一つ一つの音と音の間隔を正確に掴み、適切なタイミングでちょうど良い音色と音量の音を出すことができることですね。上の画像はあるフレーズを録音して、その波形を見てみたところです。間隔はある程度一定で、綺麗に並んでいますね。音量もほとんど一緒なので、あまり躍動感の無い、アクセントのつかないフレーズだということも分かります。

自分のリズムが良いか悪いかについては、非常にゆっくりとしたパッセージをメトロノームに合わせて弾いて録音して聴いてみると分かります。

特にゆっくり弾く時というのは、速い時にはなんとなくノリでごまかせているものも、一音一音を確実に鳴らさなければいけないので、自分の本当の実力をしっかりと確認することができるわけです。

ぜひ試してみてください。

上手いギタリストはバンド全体を意識している

 

上手なギタリストというのは、存在感がありながらもバンド全体にうまく馴染み、悪目立ちしていないものです。もちろんギタリストが上手い!と有名になることはありますが、曲として聴けばしっかりとバランスがとれているわけですね。

これは上手いギタリストが常に、バンド全体を見据えた弾きかた、音作りをしているからです。

例えば弾き方。あまり上手ではないギタリストは、フレーズによって早くなったり遅くなったりしてしまいます。またリズムをキープしようとするあまり、自分以外の音が聴こえなくなってしまい、周りと合わなかったりということも。

しかし上手いギタリストは常にリズム隊の音をよく聴きながら、それに乗せるようなかたちでギターを弾きます。もちろんこれはドラムやベースに実力があることが前提にはなりますが、ノリによる微妙なテンポの上下、音量の強弱、アクセントの強さなどを、他の人の音を聴きながら合わせて弾くことで、バンドにより一体感を出すことができるわけですね。

次に音作りです。

例えば「ギターの音は低音が強い方が好きだ」といって、無造作に低音を出してしまってはどうでしょう。ベースの音と被ってしまい、バンドのサウンドがごちゃごちゃになってしまいますね。上手いギタリストは音作りでもバンド全体を意識しています。

例えば低音はベースの人と、高音はボーカルなどと棲み分けを行いながら、自分の好みだけではなく、客観的に聴いた時のバランスを重視して音を作っていく。そんな感じですね。

 

いかがでしたか?

今回は上手いギタリストと下手なギタリストの違いの一例を紹介しました。

是非、練習の参考にしてくださいね!

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平成3年生まれ。
2017年春頃より、二代目ライター田中に就任しました。メンズファッションを主に執筆しています。
以前のライターとも仲が良いので、様々なことを聞いて書いています。

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