先日、友人が我が家を訪れた際に、久しぶりに特別なシャンパーニュを開けることにしました。今回抜栓したのは、ルソー・バトー ルーヴォワ グラン クリュ ル モン エクストラ ブリュット 2015。2015年にデコルジュされたもので、購入してから約4年が経過し、熟成した味わいを楽しみにしていました。
熟成されたシャンパーニュの第一印象
コルクを抜く瞬間、心地よい「ポン」という音が響き渡り、中のガス圧がしっかりと保たれていることを確認しました。グラスに注ぐと、きれいな泡がグラスの縁まで広がり、約9年近く経ったにもかかわらず、シャンパーニュとしてのコンディションは申し分なく、期待が高まります。
香りのニュアンス
グラスを鼻に近づけると、まず感じたのはやや酸化したニュアンス。しかし、それは心地良く、エレガントな熟成香に変わり、熟した洋梨やブリオッシュを思わせる豊かな香りが広がります。さらに、タイムなどのハーブの香りがアクセントとなり、バランスのとれた酸とミネラル感が織りなす複雑な香りが堪能できます。
味わいのインプレッション
実際に口に含んでみると、グランクリュらしい骨格のしっかりとしたボディが印象的。ふくよかでボリューム感がありながらも、繊細な酸とミネラルが全体を引き締めています。この日の食事はバラチラシでしたが、シャンパーニュとの相性は抜群で、華やかで複雑な香りが料理の味を引き立ててくれました。
一方で、このシャンパーニュの繊細さを考えると、焼肉やこってりとした料理には少し負けてしまうかもしれません。辛口で甘さが控えめなこのシャンパーニュは、あっさりした料理や魚料理との相性が良さそうです。
値段に見合うか?
購入当時は約1万円前後だった記憶がありますが、現在では**22,000円(税込)**という価格にまで上がってしまいました。この値段に見合うかどうかは少々悩ましいところですが、シャンパーニュとしての品質やエレガントな香り、グランクリュならではのボリューム感を考えれば、特別な記念日にはふさわしい一本です。
660本という超限定の生産本数も、このシャンパーニュの希少性を物語っています。特別な日のために、一度は手に取ってみる価値がある逸品です。
ルソー・バトー ルーヴォワ グラン クリュ ル モン エクストラ ブリュット 2015
Rousseaux-Batteux Louvois Grand Cru le Mont Millesime
•生産者:ルソー・バトー
•生産者業態:RM(レコルタン・マニピュラン)
•生産地域:フランス・シャンパーニュ地方 モンターニュ・ド・ランス
•生産村:ヴェルズネイ
•タイプ:エクストラ ブリュット
•葡萄品種:ピノ・ノワール 100%
•ドサージュ(加糖量):2-3g/L
•熟成期間:36ヶ月
•生産本数:660本
•アルコール度数:12%
•添加物:酸化防止剤(亜硫酸塩)
•容量:750ml
•色:輝きのある黄金色
•香り:熟した洋梨、ブリオッシュ、ハーブ、ミネラル感
•味わい:ボリューム感と骨格のあるフルボディ、バランスのとれた酸とミネラル
•おすすめペアリング:軽めの魚料理、寿司(バラチラシなど)、繊細な料理
•価格:22,000円(税込)