『飛露喜』『會津宮泉』会津の日本酒飲み比べ

飲み物

私は日本酒に詳しくない初心者ですが、酒屋さんで良い日本酒をお勧めしていただき、貴重な銘柄を入手できました。
今回は会津を代表する日本酒の『飛露喜』『會津宮泉』を実際に飲み比べてみたいと思います。

会津の日本酒とは?

会津は、日本酒の名産地として広く知られています。
四方を山々に囲まれた盆地と豊かな自然環境、良質な水、そして伝統的な酒造りの技術が合わさり、多くの優れた銘柄が生まれています。その中でも特に有名なのが「飛露喜」と「會津宮泉」です。どちらも高い評価を受けており、酒好きの間で非常に人気があります。

會津宮泉 純米酒 火入

會津宮泉は、地元の米と水を使い、丁寧に造られた純米酒です。火入れ(加熱処理)が行われているため、風味が安定しており、保存性も高いのが特徴です。會津宮泉の純米酒は、バランスが取れた味わいと、しっかりとしたコクが感じられます。

原材料…米(国産)・米こうじ(国産米)
原料米…夢の香
精米歩合…60%
アルコール度数…16%
色合い:無色透明
容量:720ml
購入価格:1,725円(税込)

飛露喜 純米吟醸酒 黒ラベル

飛露喜は、全国的に知名度が高く、特に黒ラベルは希少な銘柄として知られています。この純米吟醸酒は、低温でじっくりと発酵させることで、豊かな香りと繊細な味わいを実現しています。風味が複雑で、口に含むと上品な余韻が長く続くのが特徴です。

原材料…米(国産)・米こうじ(国産米)
原料米…山田錦、五百万石
精米歩合…40%、50%
日本酒度…+2
酸度…1.7
アルコール度数…16.2%
色合い:僅かにイエロー
容量:720ml
購入価格:1,850円(税込)

飲み比べすると、どちらが美味しい?

日本酒を飲み比べる楽しみは、銘柄ごとの個性をじっくりと味わうことにあります。今回は、會津宮泉と飛露喜という、同じ地域で造られたにもかかわらず全く異なる個性を持つ2つの日本酒を比べてみました。

會津宮泉の味と香り

會津宮泉は、フルーティーな香りが特徴的です。バナナやパイナップル、バターのような甘い香りが広がり、飲んだ瞬間に豊かな風味が口いっぱいに広がります。コクは中程度で、すっきりとした後味が心地よく、米由来のしっかりとしたボリューム感もあります。日本酒初心者には、このわかりやすいフルーティーさが好評かもしれません。

2日目追記
抜栓して2日目も鮮やかでフルーティー、カットパインのような爽やかな酸味が特徴。
台湾産の甘みの控えめなパイナップルに似ている。

飛露喜の味と香り

一方、飛露喜は香りがゆっくりと立ち上がり、青々しい草いきれや削った杉の生木を思わせるような自然の香りが感じられます。フルーティーさよりもグリニッシュなニュアンスが強く、非常に上品な味わいが特徴です。また、長い余韻があり、飲んだ後に爽やかな香りが喉の奥から戻ってくる感覚は格別です。日本酒の中級者や上級者にとっては、この複雑な風味が魅力的かもしれません。

2日目追記
初日のグリニッシュ感が収まり、強い甘みが出てくる。水飴のようなねっとりとした味わい。
クリーンで雑味はないのだけれど、残糖感が目立つ。

日本酒に合う簡単なおつまみ

私はワインだと、おつまみ無しでも黙々と飲めるのですが、日本酒はおつまみがないと酔いが回ってしまい、フラフラになってしまいます。そこで、今回はいくつかのおつまみを用意してみました。

左奥から、生鰹、北海道タコの炙り、刺身こんにゃくです。刺身こんにゃくはごま味噌タレで、鰹はポン酢、タコは塩でいただきました。このペアリングでは、山菜の天ぷらも合いそうです。調べてみると、会津の郷土料理には、にしんの山椒漬けや鯉の甘煮などがあるそうです。こうした料理とも一度合わせてみたいものです。

まとめ

どちらも素晴らしい日本酒ですが、その個性は全く異なります。會津宮泉は、華やかでフルーティーな味わいが特徴で、日本酒初心者でも楽しみやすい銘柄です。一方、飛露喜は、自然を思わせる上品な香りと長い余韻が魅力で、より深い味わいを求める方におすすめです。

価格はどちらも2,000円以下ですが、飛露喜の黒ラベルは希少価値が高く、プレミア価格で取引されることもあります。メルカリなどでは、4,000円以上で売られることもあるようです。

私は日本酒初心者のため、どちらかというと會津宮泉の分かり易いフルーティーさと、パイナップルのような酸味が好きでした。
皆さんも、ぜひ自分の好みに合った日本酒を見つけて、楽しんでみてください。

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