こんばんは、はっしーです。
有識者に出会うことが重要
私はワインの旅を一人で続けたので、とても遠回りをしてしまいました。
まず大前提として、田舎に生まれるとワインを趣味とするのは難しいです。
なにしろ、ワインの経験というのは、どれだけ良いワインバーの人、または有識者と出会えるかに9割決まっています。
私は静岡にあるちょっと無名なワインばかり売っているお店で、何年間も時間を潰してしまいました。よくわからないに独自輸入のワインばかり飲んでいて、ブルゴーニュワインに出会うのが遅れてしまいました。
良きワインバーの人に出会ったり、ワインの有識者と出会ったりすることによって、 自分が求めているワインに最短ルートでたどり着くことができます。
ブルゴーニュワインは格付けよりも生産者?
私の場合は、求めていたワインが最終的にブルゴーニュワインだったと気づきました。
ちなみにブルゴーニュワインを極めると、その後はドイツワインが待っていると言われています。まだ私はその域まで到達できていません。
ブルゴーニュワインを始める場合、悩むのが銘柄選びです。
数年前からブルゴニュワインの価格が急上昇してしまい、当時3,000円程度だったものが現在では7,000円から8,000円してしまいます。
効率的に素晴らしいワインに出会っていきたいところです。
例えば、次のような悩みがあるとします。
無名生産者の8,000円のジュヴレ・シャンベルタン(村名)
有名生産者の8,000円のACブルゴーニュ(広域)
通常は、以下の順でワインの格付けがなされます。
優れた土地のワイン
↑
グラン・クリュ
プルミエ・クリュ
村名ブルゴーニュ
広域ブルゴーニュ
↓
平凡な土地のワイン
厳密にはグラン・クリュの中にも優劣がありますし、プルミエ・クリュの中にもグラン・クリュに近いものとそれほどでもないものなど細かく区分分けされています。
ただ一つ言えることが、優れた有名生産者の広域ブルゴーニュは、 時として、品質の低い村名ブルゴーニュよりも上になることがよくあるからです。
例えば、似たような価格帯で、 片方はドメーヌ・カミュのジュブレ・シャンベルタン、 片方はドメーヌ・フーリエのブルゴーニュ・ルージュです。厳密に言えばフーリエの方も、買い付けブドウを使用したメゴシアン扱いのものなので、ちゃんと生産者が保有している畑で収穫されたものではありません。
それに、カミュの方は村名畑ですが、 フーリエの方は広域ブルゴーニュとランクが一つ下がっています。そのため、初心者の場合は、積極的に村名の方を選んでしまいがちです。
この二択であれば、できればフーリエの方を選択した方が良いです。 なぜなら、フーリエはジュブレ・シャンベルタンの村で、最も優れた生産者の一人で、 アルマンルソーと並ぶような品質を生産しています。このような極めてレベルの高い生産者の品質管理の低い格付けのものを飲んだ方が、平凡な村名ワインより美味しいことが多いです。
カミュが悪いとは言いませんし、フレデリック・エスナモンのようななるべく安い価格で輸出している人たちもいます。
良い生産者選びが重要
ジュブレ・シャンベルタンであれば、一例として以下のような生産者がオススメです。
ドメーヌ・アルマン・ルソー(Armand Rousseau) ※入手不可
シャルロパン(CHARLOPIN)
デュガ ピィ(DUGAT-PY)
メオ・カミュゼ(Meo Camuzet)
ピエール・ダモワ(Pierre Damoy)
ドメーヌ・トラペ(Trapet)
ドメーヌ・クロード・デュガ(Claude Dugat)
ドメーヌ・ドニ・モルテ(Denis Mortet)
他にもいますが、ぱっと思い出せる範囲で上げてみます。
良い生産者もしくは、その土地に強い生産者
その土地で代々続く生産者なんかは、他の村のワインはいまいちでも、拠点地のワインは非常に優れていることもあります。例えばベルトージェルべは、フィサンに拠点を持つ生産者です。
ヴォーヌ・ロマネやジュブレ・シャンベルタンよりも、フィサンが美味しいです。
選ぶときは、「フィサン」と「フィサン1er」の値段があまり違いないのであれば、必ず1erプルミエ・クリュを選ぶようにしましょう。似ているようで、全然違ったりします。
例えばLes Clos レ クロなど、一つの区画であれば、さらに洗練して凝縮された味わいになります。
そこで収穫されたぶどうの中で、やや品質が低いものと、他の土地をあわせたものが、通常の村名フィサンになったりします。
とにかく、最初は「生産者」次に「その土地に強い生産者」あとは、予算の中でプルミエ・クリュを選ぶのがワイン選びの秘訣です。