熱心なアンチ・スーパードライのはっしーです。こんばんは!私はビール大好きでチェコやドイツなんかに旅行すると連日2リットル、イギリスでもギネスをパイント何杯も飲んでいます。
日本は美味しいビールが少ないですが、それでも「八ヶ岳ビール タッチダウン」や「修善寺ベアード ビール」は好きすぎて24本単位で注文しています。
そんな日本ビールの中でも唯一、絶対に飲まないのがアサヒ・スーパードライ。たとえ無料でも飲みません。これを飲むなら隅田川の水道水を飲みますし、発泡酒の金麦のほうがまだ美味しいです。
以前大炎上した「なぜスーパードライはマズイのか」の続きになってしまいますが、CMでも有名な「マルエフ アサヒ生ビール」がゴリ押しな品切れ商法で話題なので実際に購入してみました。
あまり厳しい評価だと可哀想なので、2時間ほど散歩して身体を疲れさせてから飲んでみました。こんな時は冷えた水でも美味しいので、きっとアサヒ生ビール 通称マルエフのあまりの美味しさに、さすがのはっしーも涙してしまうことでしょう!
早速キンキンに冷えている「通称マルエフ」をグラスに注ぐ
あれ?缶のプルタブを起こした瞬間から、スーパードライのような独特な臭いが漂ってきます。工業製品のような、精密機械用のエタノールにワックスを混ぜたような、なんともいえない食欲が低下する臭いです。
ガス圧はやや弱めで、ステンレスを金属タワシで磨いたときのニオイ。
しかも安いステンレス、昔の百円均一のスプーンみたいに口に入れるとザラザラするようなステンレスの臭い。
スーパードライから石鹸をなくした感じ。
味はめっちゃ薄い、発泡酒みたい。金属臭が非常に気になる。とても美味しいとはいえない。
戦後のバラック街で密造されていそうな雑な味わいで、とてもではないけれど褒めれた味ではない。
「通称マルエフ」はやっぱり不味い?
相性の良い料理を探すとすれば、鳥レバーの煮付け。それもキンカンとモツをごった煮にして、発酵している古い醤油が焦げる直前まで辛口に仕上げた、昔ながらの煮付けが似合いそう。醤油とダシが染み込んだ生姜をかじりながら、マルエフを飲んだら美味しいかもしれない。
少なくともバカラの高級なタンブラーグラスに注いで飲むようなものではない。
酵母を徹底的にフィルターで濾過しているからか、非常に透明度が高く着色のガラス玉のように見える。ただし完全に濾過されているので酵母由来のウマミやコクなどは一切除去されている状態です。発泡も炭酸ガス由来なので、先月製造のビールなのに注いでからたった5~10分で炭酸が抜けている。
ドイツの輸入ビールのように酵母が缶の底に残留しているものだと、コクや旨味成分がたっぷり残り、瓶内二次発酵のように天然由来のガスが何時間も残る。下手すると翌朝に飲みかけを口につけても発泡を感じられるビールもある。
ロットNoは+H/0341A 賞味期限 2022.06 / 製造 2021.10CA
なるべく新しいロットを選んだのに、たった数分でガスが抜ける。
「復活の生」と「飲食店で愛され続けた」相反する嘘ビール
10年以上も熱心にアサヒ・スーパードライのアンチをしてきましたが、新製品もまた不味いビールでした。不味いから市場から沙汰されたわけです。本ビールには「Since1986」とロゴの上に表記されていて、缶の下には「飲食店で愛され続けたまろやかなうまみ”復活の生”」と記載されています。
缶を半周回すと今度は「2021年の復活」と書かれていますが、復活したということは一度無くなった=絶滅したということです。絶滅したのにも愛され続けたとはこれいかに。
愛され続けていないので日本全国どこの酒屋でも販売されていませんでしたし、数多くある飲食店でもスーパードライしか出会うことがありませんでした。チンプンカンプンなビールを買うのであれば、「ヱビスビール」か「一番搾り」を飲んでいたほうが全然マシですよ。
この味ではスーパードライよりも不味いかもしれません。同社の「アサヒ・熟撰」や「アサヒ ザ・マスター」のようにもう少し美味しいビールを作って欲しいものですね。
Youtubeのアンチが嫌いなユーチューバーを何度も見に行っちゃうのと同じように、アンチって嫌い嫌い言いながら気になってしまうって本当だということが分かりました。「嫌なら飲むな!」と一喝されそうですが、「お!?今回の新作はどんなに不味いんだろう」「今回こそきっと反省して美味しいビールでも作ったか!?」と新製品にワクワクして、飲むと同時にガッカリ、炭酸が抜けた残りを台所のシンクに飲ませてやるの繰り返しです。
実際に飲食店で黒板に「生ビール」としか書かれておらず、注文したところ透明なグラスにスーパードライが入っていて、臭いだけで気づいて飲むのを辞めたことがあります。(※口をつけなかっただけで、ビールのお金はしっかり払いました)
そろそろ良い年なので反省してアンチを辞めたいのですが、天地がヒックリ返り、無いとは思いますがもしもアサヒが美味しいビールを作っていたら……。まずいと言っていた自分が恥をかいてしまうので、新製品が「ちゃんとまずい」ということを確認するために飲み続けるのです。(おわり)
|
追記
じゃあ何のビールがうまいんだよ!!(ブチギレ)という方に、コレが本物のビールに決まってんだろ!!と突き出したいのが、ドイツのカプツィーナ ヴァイツェンです。
本国から船でドンブラコッコ時間かけてくるのに、日本で飲んでも死ぬほど美味いっておかしいでしょ。ドイツやチェコの生ビールは死ぬほどうまいですよ!
旅行するのは難しいので、缶ビールや瓶ビールからで良いので試してください。
カプツィーナ ヴァイツェンは缶ビールでも酵母が少し混ざっていて濁っているのですが、瓶の方は更にたっぷり酵母が残っていて瓶底に粘土のように付着しています。うまいに決まってる。
ドイツより日本ビールのほうが馴染みあるのであれば、先ほどのような「八ヶ岳ビール タッチダウン」や「修善寺ベアード ビール」がうまいです。
銀河高原ビールや小江戸はやや△、御殿場高原ビールは缶ビールは地雷です。越後ビールはライトですが悪くないです。
やみくもに地ビールだから美味しいというワケではありません。お土産系のインチキビールだと、産地とは全く異なる場所で製造していることもあります。例えば「伊豆ビール」という名前で伊豆市で売っているのに、製造は新潟県などです。こんなのインチキで詐欺です。伊豆のホップや素材を一部使っているならまだしも、中身にご当地の要素が全く無いのであれば名乗ってはいけませんよね。
ちゃんと水源と素材と酵母と醸造方法にこだわった安全なビールの店をえらぶといいですね。