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アメリカワインの最高峰!4万円のオーパスワン美味しくない?

「飲んだことを忘れるワイン」これがオーパスワンに対する私の印象です。
過去に3~4回飲んでいるのですが、どれもほとんど覚えていません。初めては25歳頃ワインパーティーに誘われて頂いたオーパスワン、それからグラスワインで何度か飲んでいます。iPhoneの写真を整理していると、ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロスチャイルドと同時に飲んだ写真が出てきたので記事にしてみます。

今でこそ、偉そうにフランスワイン云々語っている私ですが、実は人生で初めて飲んだ高級ワインはカルフォルニアのナパバレーワインでした。確か2010年頃でブッチェラのカベルネ・ソーヴィニヨンをご馳走してもらい衝撃を受けました。グラスの中の香りが刻々と変化して、一口つけるたびに味わいや余韻までもロウソクの火のように揺らいでいることに感動してしまいました。

諸事情によりそれから、南フランスや新大陸ワインを放浪させられた話は別の機会に……。種○取締役ありがとうございました。

オーパスワン 2017年

「完成度が高く、よく出来ている」としか表現できません。
ワインの香りと味わいは確かに見事です。アルコールに角がなく、しっとりと溶け込み、程よいタンニンと骨格、そこにアメリカのカベルネソーヴィニヨンが持つ、ブラックカシスのような果実感。ブルックスブラザーズで仕立てたタキシードを着た米国人のようで、フランスのワインを思わせるようなエレガントも併せ持っています。

何もネガティブな要素がない完成されたワインです。優等生すぎてケチをつけれません。
ただオーパスワンには、ボルドーやブルゴーニュにある飲む人を心酔させる、いや狂信させるような鮮烈な印象が無いのです。安っぽい言葉になってしまいますが、枯れる直前のブルゴーニュワインの中には「奇跡に立ち会った」と思えるほどに深い感動を得るものがあります。

2017年という新ビンテージなので正しく評価をするのは難しいですが、現時点では上記のような感想でした。本来であれば1990年代のよく熟成したオーパスワンを飲んでみたいのですが、なかなか飲む機会がなく残念です。

ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロスチャイルド 2017年

ついでにムートン2ndの方もレビューしてみます。
アカン、アカン、アカンよ〜 舌に刺さるような粒の大きな酸が流れ込んできて、エレガントのかけらもありません。2017年という最近のセカンドを空けてしまうのが罪かは分かりませんが、今このときに飲むべきワインではありませんでした。

セルフプリムールでもしてんのかおい、ってほどに固く閉ざされて、それでいて強烈な酸が立っています。この仕上がりだと、絶対にオーパスワンの方が美味しく飲めます。
コス・デストゥルネル、クレールミロン、ダルマイヤック、ピション・ロングヴィル・バロン、色々ポイヤックを飲みましたがリリース直後に飲むのはアカンです。最低でも10年、できれば20年以上経たないと特有の硬さと酸のバランスが取れません。これに4万円出して、すぐに飲むのなら別のワインを選ぶことをお勧めします。

ポイヤックとは全くキャラクターの異なるマルゴー村ですが、シャトー・パルメのセカンドの「アルタ・エゴ・ド・パルメ」なんかは、2~3年で飲んでも十分に美味しく楽しめます。
一時期ドハマリして、6本ほどアルタエゴを飲んでいます。価格も1万円前後なのでお手頃ですよ。
ポイヤックを飲むなら、自宅のセラーでじっくり寝かせてから飲むことをお勧めします。

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