先程、神楽坂の隠れたバーで貴族の格好をした男性がマッチングアプリで出会ったような女性と入店してきました。彼が推定30歳くらいで、女性は27歳くらい。二軒目でバーに入った雰囲気で、驚くべき事件が発生しました。着席して、しばらくオーダーが無いのでマスターが「何にされます?」と聞いたところ、「珍しい…」「珍しい何でしょうか?」と聞き返され。
「珍しいウイスキー…とか」と注文しました。念のためどんな物が好きですかと確認され、「カナディアンクラブとか好きですけどね?ふっ」と言って、カウンターに並んだ全員が吹き出して出禁になる直前でした。
「珍しいやつ」は言ってはイケナイ
バーに散々通って、オフィシャルを一通り飲んでバックバーに見飽きたボトルしか並んでいない。と、思うのであれば「珍しいやつ」と言うのは良いですが、お酒に詳しくない状態では「珍しいやつ」とは言わない方が良いでしょう。
でないと、「どのようなやつ?」と具体的な銘柄を尋ねられてしまいます。もしカッコつけたいのであれば「アイラとかかな?」と言って、最初に見せられた、もしくは二番目に見せられたボトルを指して「これ良いセレクトですね」と言って頼みましょう。
「飲み方は?」と聞かれるので、「ストレートで」と言っておきましょう。小さなグラスで来ても一気飲みしてはいけません。チビチビと10口くらいで飲みます。
同じやつはNG
隣に女性、とくに凄く親しいわけでなければ何が飲みたいか聞きましょう。先ほどの彼は、ロックの珍しいウイスキーを同伴した女性の分まで頼んでしまいました。
バーに入って粋な頼み方は、「季節のカクテルはありますか?」と聞き、あればそれを頼みます。
どういうのですか?と聞かれたら、フルーツで炭酸アリで!などと言えば好感度アップです。
だいたいのバーは、レモン、ライム、オレンジ、グレープフルーツであれば、まあ揃っています。モルトバーというウイスキー専門店は一切フルーツを置いてない事があるので注意しましょう。
ビールとワインは控えておく
専門店でないオーセンティックバーでは、ビールとワインは控えておくと良いでしょう。しかし、ビアサーバーのハンドル(例えばギネスとか)が見える店であれば、逆に喜ばれます。
ワインは回転率が悪く置いてない店が多いです。また有っても、カクテル用として美味しくない店が多いです。
料金は不明瞭な事が多い
会計のときにレシートや詳細が出る店はまずありません。消しゴムくらいのサイズの紙に、金額が書いてあるだけです。
またチャージとって席代が一人当たり500円〜2000円掛かります。お通しのようなものです。
もしびっくり高かったら、クレジットカードを使いましょう。
NGワードや気をつけること
「バーテン」という呼び方は絶対にダメです。マスターと呼べばOKです。緊張のあまり忘れてしまったら、「お兄さん」と呼べばいいです。
奥の席で、同じボトルを飲んでる人が稀に居ますが、常連さんですので話しかけないようにしましょう。
楽しくて盛り上がることも多いですが、人が減ってきて残り2〜3人になる前に、名残惜しくても会計して帰りましょう。
あと盛り上がっても、「名前」「年齢」「住んでる場所」などは聞いてはいけません。毎週何度も会ってお互いとても気が合うのであれば、その限りではありません。
他にも気をつけることが
「ボトルに触らない」
「写真を撮らない(特にフラッシュは絶対にダメ)」
「タバコが吸えるかどうか確認する」
「女性の一人客には絶対に話しかけない」
「カナディアンクラブを頼まない」
などは気をつけた方が良いです。
あとはカジュアルなバーでも、男性はジャケットくらい着ていった方が丁寧な対応をされます。
初めて行くバーであれば、2杯ほど飲んで1時間くらいで帰るのがベストです。また、自分の事をベラベラ喋らないで、軽い雑談して帰るのが粋ですよ。
基本的なマナーを知って楽しんで下さい!