アンティーク品の買い方、掘り出し物の見つけ方

ライフスタイル

気に入ったもの&可愛いものを買え!

「とにかく気に入ったものを買うのが一番」、としか言いようがありません。
カフェの備品を揃えるんじゃないので、自分が一番気に入ったものを買いましょう。人によっては、「こっちの方が価値がある」「カップ&ソーサーはセーブルが一番良い」などと言ったり価値観が様々です。しかし安くても可愛いものはあります。

古い物(アンティーク)=価値のあるものではない

とあるアンティークショップに連れていって貰う機会があったのですが、古いアメリカの食器が大量に置いてありました。しかし気に入るものが1つもなく店を後にしました。

アンティークを集める初心者だと、古い方が価値があると思ってしまう人も居ます。これは半分間違いです。私が行ったそのアンティーク屋さんは、アメリカの大量生産していた型抜きのソーダガラスを売っていましたが、「当時安い量産品が古くなっただけ」という印象を受けました。

もちろん、部屋のインテリアを大衆的なミッドセンチュリー(1940~1960年代)のアメリカ風にしたいのであれば理想的な”価値のあるモノ”かもしれません。
しかし質の良いもの=価値のあるものと考えた場合は、大量生産なので品質が高いとは言えません。

では質の良いものとは何でしょう。これも人によって価値観が異なりますが、例えばフランスのBaccarat(バカラ)はアンティークのガラスでも有名です。王侯貴族からもオーダーを抱えたバカラは、当時考えられる最も良い材料で、もっとも丁寧に作られました。中には本金をふんだんに使って、手作業で彫刻を行ったガラスも多くあります。

こういった技術は機械化された現代では再現できなかったり、当時のように手作業で作ることができる技術者が少ないです。ですので、当時も品質の高いアンティーク=価値のあるアンティークと表現することもできます。

つまり、せっかく古くて素敵なアンティークが欲しい!と思うのであれば、もちろん好きなデザインなら何でも良いとはいえ、そのアンティーク品がどのような物なのか、丁寧に作られたものなのかを知ると、より楽しむことができます。

黒ずんでいるカトラリーはお買い得!

アンティークを売ろうとする人は、なるべく高く売りたいので銀製品をピカピカにして陳列します。そのため、なかなか黒ずんでいるカトラリーや銀製品などは見かけることがありません。

しかし無頓着な売り手の場合、とりあえず海外からがっさり持ってきた!という状態で、真っ黒になったカトラリーを売っていたりします。これがお買い得で掘り出し物の楽しさがあります。

下の写真は真っ黒になったカトラリーをシルバー磨きした比較です。
全て右のように汚い状態で、1本100円で売られていました。まるで百円ショップのように!これは絶対にシルバーだ…。と思って帰り磨くと途端にピカピカになりました。

汚れててロゴなども気づかなかったのですが、右はMappin&Webbのスプーン(推定 二千円)
左はクリストフルのパールという有名なカトラリーでした!なんと新品10,260円、セールでも8,105円というシルバーを100円で掘り出してしまうこともあります。

ここまでの掘り出し物は珍しいですが、シルバーカトラリーを一式購入するのも少し古い1980~2000年代のものを中古で探すと、新古品でキレイなクリストフルが入手できたりします。
こちらも定価15,660円*6本で93,960円の品が2万円以下であったりとお買い得です。

三越で一式買ったけど、全然使わなくて手放す人も居るようです。
アンティーク品だけでなく、少し古いものも手頃な価格であったりするのでお勧めです。

ファブリックや家具は少々慎重に…

アンティークの陶磁器類、ガラスではまず気にならない問題ですが、ファブリックや家具は気をつけるポイントがあります。それは、ニオイです。
長期古い家に保管されていた家具だと、自分の部屋に搬入した途端からカビ臭かったり、古い家のニオイが付いていて、窓を何日も換気しているのに全然良くならないということもあります。

またアンティークのソファーなどは、よほど丁寧にメンテナンスされていない限り、十中八九で古いホコリがまったり、タバコや異臭などに悩まされます。5〜10万円で買ったソファーだと、メンテナンス・クリーニングや生地張り替えに20万円と言われると、取得価格より高かったりと尻込みしてしまい、ストレスのまま使うことになったりします。

では、テーブルやキャビネットなら大丈夫かというとニオイ問題は同じようにあります。また表面の塗装が半分剥げている状態の家具も多く、ささくれがあって指に刺さったり、日常使いがしにくいなどの問題もあります。
再塗装するにも当時の塗料が完全に落ちるか分からず、DIYでも苦労することがおおいです。ただし、買うときから再塗装品が良いかというとそうでもなく、家具の品質が低いものは木目も悪く、率先して白色に塗装されて姫系のアンティークとして流通したりと、品質の悪い再塗装品を掴まされることも…。

どちらの問題も無い良品でも今度は置き場のトラブルが発生したりします。私もよく苦労しているのですが、寸法を確認したつもりが到着すると、玄関を通過できない!パニックになり、なんとか分解して持ち込むも、大きすぎるテーブル…など日本の住宅事情にあっていない、現地のヨーロッパの大きな部屋に合わせて作られている家具ばかりです。基本的にあらゆる家具が大きい傾向にあるので、設置場所、通過場所などのサイズをしっかり図り、心して挑む覚悟が必要です。

そういった事情もあり、家具やファブリックを買うときは、小さな陶磁器類よりも慎重になった方が良いのです。

長くなってしまったので、これで「アンティーク品の買い方、掘り出し物の見つけ方」の第一弾まとめとします。買うときの参考にしてみて下さいね!

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