最近、あまりにも暇な夜があり、ドン・キホーテに遊びに行ってきました。ドン・キホーテは非常に面白く、いろいろな商品が揃っています。
500円のフライパンや300円のTシャツ、果ては60万円のオメガやロレックスまであります。もちろん、グッチやルイヴィトンのバッグや財布も人気のようです。
驚いたのは、ドン・キホーテにバカラが置いてあることです。高級なお酒が揃っているので、それに合った高級グラスも自然な流れなのかもしれません。筆者は食器マニアなので、正直その考えには共感します。バカラがあるなら、マイセンのティーカップも置いてあれば良いのに、なんて思ったりします。
さて、題目である「ウォーターフォードとバカラ、どちらが綺麗か?」について。
そもそも、クリスタルグラスとは高品質なガラスのことを指しており、結晶や水晶を使っているわけではありません。鉛の含有量が高いため、一般的なガラスよりも透明感が増し、乾杯などでグラスを当てた時の音も澄んで高くなります。ジュエリーブランドで人気のスワロフスキーも、天然石ではなくクリスタルガラスをベースにしているんです。
クリスタルグラスのメーカーの中でも、イギリス・アイルランドの「ウォーターフォード」とフランスの「バカラ」が個人的に好きなので、集めてみました。
写真の左から順に、
•ウォーターフォードのリズモア(推定8千円)
•VERA WANG CRYSTALのロックグラスとタンブラー(推定8千円)
•リズモアのワイングラス(推定8千円)
•バカラのアルルカン(約1万6千円)
どのグラスも透明感が高く、カッティング技術も優れているため、普段使いには贅沢すぎるほどです。しかし、そこにケチをつけるのが「大人本」らしさ!(笑)
ケチをつけるというより、優れたもの同士のわずかな差を拡大解釈して説明するしかない、といったところでしょうか。
非常に厳しく判断すると、ウェッジウッドのヴェラ・ウォンは表面の処理に(ごくわずかな)歪みがあり、光の反射が均一ではありません。ウェッジウッドはご存知の通り、ウォーターフォードの傘下に入っているため、生産もおそらくOEMでしょう。
それに比べると、バカラのアルルカンは表面の仕上げが滑らかで美しく、カッティング技術もウォーターフォードより一歩上手です。さらに、光のコントラスト差が強く出るため、黒い影と白い光の差がはっきりし、立体感が増します。
また、バカラはウォーターフォードに比べて虹色の反射(屈折)が鮮やかで、そのモノトーンとの対比が芸術品のような雰囲気を醸し出しています。
唯一の欠点と言えば、使っている時に緊張してしまうことです。買った本人ですらこんなに気を使うのですから、ゲストはさらに緊張するはずです。
その点、ウォーターフォードは多少気軽に使えます。さらに、ウェッジウッドのグラスは御殿場アウトレットで最大60%オフになることもあり、クリスタルグラスが1個2,800円〜購入できるという手軽さも魅力です。
そう考えると、特別な日は美しいバカラを使い、日常使いには(まあまあ美しい)ウォーターフォードを使うというのが、庶民にとってのベストアンサーかもしれません。