PENSIER 【翻訳】マスネ&シルヴェストル《四月の詩》 訳者まえがき 優れた詩が、歌曲の詞としても優れているとはかぎらない。例えばマラルメの詩が世紀の傑作であることは誰の目にも明らかであるが、絶対的な美を湛える彼の詩にとっては、ラヴェルの旋律さえ余計な異物である。他方、マラルメと比べれば明らかに... 2021.06.17 PENSIERミュージック
PENSIER 【翻訳】グノー:ラマルティーヌの詞による4歌曲 訳者まえがき 「私たちは、懐郷病と呼びなされるあの感情を踏まえ、彼は懐天病を患っていると言ったものだ1)」――ラマルティーヌによる自伝的小説『ラファエル』の一節である。まさしく彼は、天への憧憬を抱えていた。また同時に、ロマン主義者である彼に... 2021.05.01 2024.10.18 PENSIERミュージック
PENSIER 【翻訳】フォーレ&レルベルグ《イヴの歌》 訳者まえがき 歌曲の困難は、詩と音楽の調和に存する。歌詞を伝えようとするあまり音楽が疎かになってはいけないが、かといって音楽性を過度に重視すれば、歌詞は無意味な添え物にすぎなくなる。歌詞と音楽が、均衡を保ちつつ、相互に補い合うような作品が、... 2021.03.03 2024.10.21 PENSIERミュージック