ライフスタイル 手漉きの伝統を今に伝える、アマトルーダAmatrudaのレターペーパー これまで本誌では様々なレターペーパーを取り上げてきましたが、そろそろ筆者のとっておきをご紹介しましょう。アマルフィの製紙工房、アマトルーダの手漉き紙です。 1. 繁栄と衰退 現代ではすっかり観光都市となってしまったアマルフィは、かつて紙の名... 2020.05.07 2024.06.22 ライフスタイル
ライフスタイル ハードタイプのシーリングワックス5選(附:封蝋郵送の手引き) ※封蝋の種類や押し方については、拙稿「封蝋のすゝめ」をご覧ください。 はじめに 封蝋の歴史は古く、近代郵便制度が成立するはるか前から、西洋の人々は手紙に蝋で封を施してきました。しかし現代では、郵便の仕分け過程に機械が導入され、これが手紙を手... 2020.04.24 2024.06.22 ライフスタイル
旅行 美篶堂伊那製本所を訪ねる 以前丸の内にある文具店ANGERS bureauを訪れた際、あるノートが目に留まりました。シンプルなくるみ製本でしたが、小口は見事に砥いであり、端正な美を湛えていました。確か表紙には、柔らかい紺色の紙が使われていたはずです。使い込めば、きっ... 2020.02.22 2024.06.22 旅行
ライフスタイル フレキシブルタイプのシーリングワックス3選 はじめに 封蝋を押した手紙を送る際、どうしても気になるのが、せっかくの封蝋が割れないかということです。以前お伝えしたとおり、シーリングワックスには、割れやすい伝統的なハードタイプと、可塑性が高く割れにくいフレキシブルタイプがあります。幸い日... 2020.01.13 ライフスタイル
ライフスタイル 古風な畝が美しい、レイド紙便箋&封筒3選 はじめに レイド紙laid paperとは、簾の目が入った紙のことです。今でこそ特殊な紙として扱われていますが、18世紀半ばになめらかなウーヴ紙wove paperが発明されるまで、ヨーロッパではレイド紙が一般に使用されていました。縦横に走... 2020.01.08 ライフスタイル
ライフスタイル 封蝋のすゝめ はじめに 白い封筒は、確かにそれ自体として美しいものに違いありません。しかし筆者のような懐古主義者には、ただ糊付けされただけの封筒は、どこか物足りなく感じられます。それはまるで、意図的なセンツァ・クラヴァッタという風でもないのに、ネクタイを... 2019.11.13 2024.06.22 ライフスタイル
ライフスタイル 伝統とモダニズム――グムンドGmundのレターペーパー はじめに ドイツ南部、オーストリアにほど近いアルプスの山間に位置し、豊かな水を湛える氷河湖、テーゲルン湖――そこからさらにマングファル川に沿い1キロほど北上したところに、一軒の製紙工場があります。ドイツを代表するペーパーファクトリー、グムン... 2019.11.13 2024.06.22 ライフスタイル
ライフスタイル 昔日の優雅――G. Laloのレターセット イギリスのスマイソンSmythson、アメリカのクレインCrane & Co.――欧米各国には、それぞれ国を代表するソーシャル・ステショナリー・ブランドがあります。フランスの場合、そのようなブランドとしてG.ラロG. Laloが挙げられまし... 2019.09.18 2024.06.22 ライフスタイル
ライフスタイル 古い洋書の傍らに――クリストフル アルビ レターオープナー フランスの書籍を渉猟していると、時折アンカット本に出会うことがあります。天や小口が裁断されておらず、ページがつながったまま販売されている、あの時代錯誤な本のことです。 Amazon.frでcomme neuf(新品同様)と表記されている古書... 2019.08.05 ライフスタイル