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ジレの選び方、着こなし方

今更聞けない「ジレ」ってどんなアイテム?

ジレは別名ベストとも呼ばれている、おなじみのアイテムのこと。

日本ではベストと呼ぶと、あまりお洒落ではない作業着のチョッキや防弾チョッキのようなものを連想してしまうため、お洒落アイテムとして使うベストを特にジレと呼ぶことが多いです。

具体的には袖の無いトップスで、シャツとジャケットの間に挟んだり、あるいはシャツの上にアウターとして重ね着したります。

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上の写真のようなアイテムです。

ジレは単体で購入することもあれば、スーツとセットになっていたりすることもあります。カジュアルなスタイルに使う場合にはややコツの必要なアイテムですが、ドレスシャツなどとは相性が良く、大人びたスタイルを作ることができます。

ジレを分類するならば、種類は大きく分けて3つ。

①ドレススタイル向け

②カジュアル向け

③ニット

です。

①のドレススタイル向けですがウール100%で出来ており、スーツのセットアップとして付属してくるものや、ジャケットなどを作るブランドが販売しているものがこれにあたります。スーツやジャケットなどの中に着ることを前提としているため、背中は薄いキュプラやレーヨン、ポリエステルなどの生地になっていることが多いです。

またポケットなども、ふくらみを抑えたシンプルなものになっていることが多いです。

ちなみに今回取り上げるのはこのドレススタイル向けがメインです。ドレススタイル向けのものは特に綺麗めで、大人っぽさのあるスタイルに向いています。

②のカジュアル向けのベストですが、これは綿やデニム地などのカジュアルな生地を用いていて、日本のファションブランドに多く見られるアメカジ風のアイテムです。ポケットに蓋やボタンが付いていたり、刺繍が入っていたりというデザインのものも多く見られます。

大人びたスタイルというよりは、大学生などのカジュアルな着こなしに多いタイプです。

最後に③のニットですが、こちらは使い勝手のよい、つまるところカーディガンの袖をなくしたようなデザインのものです。ジャケットなどと合わせてドレススタイルにも、カジュアルな服に合わせてアメカジ風の着こなしにも何でも使えますが、ともするとおじいさんのような印象になってしまうこともあるので、やや注意が必要ですね。

ジレの選び方

では実際にどうやってジレを選んでいけば良いか、ということですが、これはまず自分がどういう風にジレを着こなしたいかを再確認しましょう。

例えばカジュアルシャツの上に軽く着て、ボタンを締めずに着るようなラフなスタイルをするのであれば、さすがにスーツに付属のジレを使うわけにはいきません。

逆にジャケットの下に着たいのであれば、薄手のドレッシーなものが良いため、スーツに付いているようなもの、ドレス寄りのアイテムが得意なブランドが売っているものを買うべきです。

今回はドレス寄りのものを中心に紹介していきましょう。

柄のアウターが多い人は無地を選ぼう

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まずは、オーソドックスな無地や織り柄のジレ。

これはスーツに付属していたジレですね。持っているアウターが柄の物が多かったりする場合には、ジレは無地の物や控えめの柄の物を選ぶのが良いでしょう。

またこのジレはかなりスーツっぽいウール生地のものですが、フラノや薄手のツイードなど、起毛の生地のものを選ぶと、よりカジュアルに使いやすいと言えるでしょう。

黒のジャケットに合わせたいのであればこのようにグレーが、紺ならより明るいグレーやベージュなどが無難でおすすめ。ジレは差し色として使うのに丁度良いアイテムなので、少し派手な色を用いても問題ないと思います。

無地のジャケット+柄のジレがお洒落

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逆に無地のジャケットにグレンチェックなど柄のジレを入れて着こなすのも、非常にお洒落です。例えば上のジレを、ブルー系のジャケットの中に入れてシンプルに白シャツで着こなしてみましょう。

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かなりお洒落ですね。このように、無地のジャケットやアウターをメインに持っているのであれば、積極的に柄のジレを活用していきましょう。ジャケットが完全な無地であれば、大きめの柄が入ったジレがおすすめ。

他にあまり柄ものを用いずに着こなして、ジレの持ち味を生かしてあげましょう。

どっちも使いたければ、細かい柄のジレを

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ストライプなどの柄が入ったジャケットとも、無地のジャケットとも合わせてジレを着こなしていきたいのであれば、おすすめは千鳥模様のような小さい柄のジレを選ぶこと。

このような柄であれば他の柄と合わせたときにもぶつかりにくく、また無地と合わせても物足りない着こなしになりすぎないというわけですね。

ジレの着こなし方

それでは手に入れたジレをどのように着こなしていくのが良いのか、それも考えていきましょう。

まず気をつけてもらいたいのは、Tシャツ+ジレの着こなし。

このような着こなしはお手軽なので多くの人が挑戦していますが、おかげで高校生&大学生ファッションの定番となっており、特に社会人の着こなしとしては避けた方がいいものです。

また大学生でも、他の大学生と被るのがいやな人、また子供っぽさを無くして大人っぽいファッションをしたい人なんかは止めておいた方がいいですね。

逆におすすめなのは、襟付きのシャツと合わせた着こなし。

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Tシャツと合わせるのを止めて、襟の付いたシャツと合わせるだけで、大人びた印象になります。今回はネクタイも合わせて上級チェックオンチェックの着こなしにしていますが、実際にはネクタイがなくても問題ありません。

またこのような着こなしの場合、そのままジャケットを羽織るだけでお洒落に決まるのもメリットの一つ。テーラードジャケットを持っている人はオッドベスト(替えベスト)の着こなしにも是非挑戦してみてください。

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秋冬であれば、ツイードのジャケットと組み合わせたりするとトラッドな雰囲気の着こなしになりお洒落です。とはいえこの類いの着こなしは、オジ系ファッションなんて言われてしまうこともありますので、会う人に合わせて調節するのも重要です。

また、先ほどの写真で申し訳ないですが、すっきりとした春夏もののジャケットに、薄手のウールのジレを合わせれば、ドレッシーでありながら遊び心のあるスタイルに。

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職場で服装が自由な人なんかは、スーツでオッドベストのスタイルを作ったりなんていうのもおもしろいですね。その他、成人式や同窓会などのちょっと華やかな場面でのスーツスタイルにも非常に適している、センスで勝負できる着こなしです。

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話は脱線しますが、青と茶色の組み合せはイタリアではマローネ・エ・アズーロと呼ばれる定番のコーディネートです。日本では紺と茶の相性が悪いという話もありますが、実際には紺と茶も両方が相当濃くて暗い色でない限り、相性は良いと言えます。

お洒落なジレの見分け方

さて、着こなせば面白いジレですが、選ぶときには注意があります。

それは絶対に粗悪なジレを買ってしまわないこと。ネット通販などでは非常に安い値段でオリジナルのジレを売っていたりしますが、正直なところ生地やデザイン、縫製など全てが恥ずかしいレベルのものも多いです。

間違ってそう言ったものを買って、気づかないで着てしまうとまるでホストかキャッチのような服装になってしまう可能性もあります。

ジレは現物を見て、しっかりとしたブランドで買いましょう。それからお洒落なジレの見分け方を紹介しましょう。

まずは、ハンドステッチ。

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こちらはポールスミスのちょっと派手なジレですが、手縫い風のステッチが綺麗に入っているのが見えるでしょうか。

しっかりとしたジレには必ずと言っていいほど、このようなハンド風ステッチが入っています。これは質を見分ける指標になるだけでなく、着ているときに質が良く見えるので是非チェックしましょう。

また、ジレを選ぶときには生地も重要です。

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こちらはトゥモローランドのジレですが、LOCHCARRONというスコットランドのブランドが製造しているウールを採用しています。柄は好き好きですが、ウール100%で手触りが良く、またしっとりとした質感が大人っぽさを感じさせます。

必ずしもブランド生地である必要はありませんが、ポリエステルやナイロンばかりの生地を使ったジレは避け、ウールや麻、綿など自然の素材を用いたものを積極的に選びましょう。

 

いかがでしたか??
今回はジレについて詳しく解説してみました。皆さんも自分の好みにピッタリと合うジレを見つけて、色々な着こなしに挑戦してみてくださいね!

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