ドイツビール48本購入でまさかの大失敗!?その原因と国産ビールの再評価

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今回、久々にドイツビール「カプツィーナ ヴァイツェン」を48本購入したのですが、過去一番がっかりしてしまいました。ラベルが新しくなってから味が少し変わったものの、それでも以前と同じように美味しかったため、安心していました。一番気に入っていた頃は、ほぼ毎日のように飲んでいたのですが、最近では少し味が悪くなったように感じて、飲む機会が減っていました。

そんな中、先日のAmazonのセールで安くなっていたので、久々に2ケース(48本)ほど買って、ダラダラ飲もうと思ったのですが、ここでショッキングな出来事が発生しました。

なんと、購入したビールのうち2本に1本が飲めないほど品質が劣化しているのです。

ビールの品質劣化の原因とは?

ビールというのはご存知の通り、小麦や麦芽を原料にして作り、糖分を足してビール酵母を添加し、その酵母が糖分を分解することで、炭酸ガスとアルコールが発生します。しかし、非濾過ビールの場合、酵母が完全に除去されていないため、時間が経つと内部の糖分が減少し、酵母は死骸となります。これが、私が飲んでいるカプツィーナ ヴァイツェンのような非濾過ビールの特性です。

ではなぜ、大手ビールメーカー、例えばサントリーのプレミアム・モルツやアサヒのスーパードライは、透明でキレが良く、味がクリアで品質の劣化が少ないかというと、彼らはビール酵母をマイクロフィルターを通して除去しているからです。

この酵母の存在が、ビールの風味に影響を与えるのですが、今回のビールのように酵母の管理が不十分な場合は、酢酸や乳酸などの不快な成分が発生し、異常な味になることがあります。

品質劣化の具体的な問題点

特に、ボトリングする缶に細菌が付着していた場合や、タンクやタンクから伝うパイプの中に菌が存在していると、ビールは非常に変質しやすくなります。これを防ぐためには、大手ビールメーカーのように、酵母を完全に除去するか、徹底した品質管理が必要です。

今まで私は国産のビール会社を少し軽んじて、「全然美味しくない」と思っていたのですが、今回ドイツビールでこれだけ痛い目に遭ったことで、国産ビールの品質管理の徹底さに対して深く敬意を払うことになりました。国産のビールは、常に安定した味を提供してくれるという点では、やはり信頼できるものだと再認識しました。

酵母のコントロールとビールの味

ビールの酵母は、両刃の剣です。

非常に熟練した醸造家がコントロールすれば、香りや味わいを引き立たせる要素になりますが、管理がうまくいかなかった場合、異常な酸味や不快な成分が生成されてしまいます。今回のような事例では、恐らく醸造タンクに何らかの菌が混入し、悪い副産物が発生してしまった可能性があります。

特に日本市場では、ドイツから輸出され、到着までの時間や実際に飲まれるまでの長い期間が品質に影響を与えやすいと考えられます。ボトリングされた直後にドイツで飲まれた場合には、ここまで味が悪化していなかったかもしれませんが、輸送中や保管中に何らかの問題が発生したと推測されます。

反省と今後のビール選び

今回、48本も購入したビールの半分近くが飲めないという結果に、非常にがっかりしました。

これまで、私は非濾過ビールこそが一番美味しいと思って人にも勧めてきましたが、今後は品質が安定しているフィルター処理された国産ビールも評価しなければと反省しました。また、ドイツビールは、現地で飲むか、品質管理がしっかりしている場合にのみ挑戦しようと考えています。

返品はせずに、飲めるものは飲んでみるつもりですが、今回の経験を通じて、ろ過されていないビールが美味しいのは、奇跡的な技術を持った醸造家による絶妙な管理があってこそだと痛感しました。

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