春夏に向けてテーラードジャケットを買ってみた!だがちょっと袖が長過ぎる!もしかして袖をまくったらかなりカッコいい……??
そんな良からぬ企みを持つあなたのためのページです。
テーラードジャケットの腕まくり(袖をまくる)はOK!!
基本的にテーラードジャケットの袖をまくるのは、オッケーです。
テーラードジャケットの腕まくりは海外を初めとして着こなしのひとつとして認知されます。
ただしこれには条件あり。袖をまくって着こなしても違和感のないテーラードジャケットと、袖をまくってはいけないテーラードジャケットがあります。
その条件を覚えておけば、あなたも完璧なテーラードジャケット+腕まくりの着こなしができるはず。
カジュアルなテーラードジャケットであること
基本的に腕をまくっても違和感がなく決まるテーラードジャケットは、コットン(綿)や麻、オックスフォード地などカジュアルなものがメインです。
ブリティッシュスーツ原理主義者や、トラディショナル信仰が国教である地域(ファッションブランド)にいくと
「スーツの袖をまくるのはアイスティーを温めて飲むような愚劣極まる行為だ」
と言われます。
彼らは何も間違ったことを言っているわけではありません。
スーツというのは体に沿った、完璧に美しいラインをデザインして作られた服。なのでスーツの襟をまくるのは非常にもったいないことなのです。
ですから少なくともビジネススーツやフォーマルなスーツの袖をまくるのはやめておきましょう。また、ビジネスシーンにおいてはマナーの悪い着こなしになってしまいます。
というかまずスーツの上着とテーラードジャケットってどう違うの??という人はこちらの記事を参照のこと。
カジュアルなテーラードジャケットなら袖をまくるのは全然OK。加えて、私の思うところでは「カジュアルなジャケパンに使うスーツの上着」の袖をまくるのも問題ないと思います。
例えば下のような着こなしのとき。スーツのテーラードジャケット、つまり上着を使ったジャケパンです。
確かにスーツの上着のですが、いかにもカジュアルな着こなし。このテーラードジャケットの袖をめくるのはありだと思います。
なのでこう覚えておきましょう。
スーツの着こなしとして、ジャケットの袖をまくるのはNG。
ジャケパンやカジュアルの着こなしとしてスーツの袖をまくるのはOK。
ただしジャケットは結構痛みますので、兼ね合いで。
自分が毎回必ず腕をまくっていたオックスフォード地のテーラードジャケットは、クリーニングをしてもシワが完全には取れないレベルまでいきました。
もう引き下がれないので、毎回腕まくりします。
春夏向けのテーラードジャケットであること
2つめの条件は、タイトルの通りテーラードジャケットが春夏向けであることです。
なぜ秋冬向けのテーラードジャケットの袖をまくるのがおかしいのか。
まあ考えてみれば分かることですが、暖かみのある素材のテーラードジャケットで涼しげな着こなしをする、というのははなはだ違和感のあることです。
この秋冬っぽいジャケットの腕をまくってもあまりかっこ良くなさそう。なのはだいたい想像の通りです。
春夏か、秋冬かという判断は各自にお任せしますが、一応目安として腕をまくっても違和感のない素材、違和感のある素材を分類しておこうと思います。
腕まくりをしても良いテーラードジャケットの主な素材
コットン(綿)
麻
オックスフォード地
ポリエステル
ナイロン
ジャージ素材
ウーステッドのウール、スーツ生地(場合による)
腕まくりをすると違和感のあるテーラードジャケットの主な素材
ツイード
ウール
フランネル
本切羽のテーラードジャケットがベター
これは確実にそうだ、といえることではありませんが、腕まくりをしてテーラードジャケットを着こなすときにはジャケットが本切羽であるのが好ましいです。
本切羽(ほんせっぱ)とは上のように、袖口のボタンが外せて実際に開けるもののこと。
秋冬ジャケットのようにまくる必要のないジャケットは本切羽ではないことも多いです。
よく見るとボタン穴が開いていないのが分かるはず。
実際にはボタンが縫い付けられているだけで、開きません。
よく本切羽は高級なジャケットに多いと書かれていますが、7000円で買ったテーラードジャケットが本切羽で定価12万円のスーツのジャケットが本切羽じゃないこともあります。
そういうわけで、どちらかというと腕まくりを想定したカジュアルなジャケットや、厚いセーターなど着用を想定した秋冬物ジャケットなど、目的に応じてつけられる機能なのだと思います。
いかがでしょうか。
これでもうあなたも、存分にテーラードジャケットの袖をまくれるはず。
春夏には是非挑戦していただきたい着こなしです!