まず最悪の失敗例を避ける!
最悪の失敗例とは何か…。「俺もまだまだイケる」「若い子にモテたい」
などと30~40代に差し掛かって唐突に、ちょい悪オヤジを目指してしまう人が居ます。
髭をたくわえ、飾りの付いたシャツに尖った革靴。極めつけにクロムハーツのような厳ついシルバーアクセサリーとブルガリの香水。
”痛いオヤジ”の出来上がりです。
加齢臭と汗のニオイと相まって、エレベーターを一緒に乗ると息を止めたくなってしまいます。
30代、40代で最も重要なことは清潔感と無臭です。
清潔感があって綺麗な服を着ているオジサン、しかも腹が出てなくて無臭。もちろん髪の毛もある。
それだけで合格点なのです!(それだけ難しい…)
無臭を維持するためには、とにかく脂汗をかく場所、頭や耳の後ろ、首や脇などを毎日丁寧に洗い、靴など洗えないものは無香料の消臭剤やオゾン分解でニオイを消します。
ここで重要なのは中年男性向けの化粧品やワックスなどを使わないことです。女性用の無香料の化粧品を使えば、効果も同等で普段から清潔さと無臭を維持できます。洗剤・柔軟剤なども無香料にしておきましょう。清潔な男性は50~60代でもエレベーターで肩が当たるほど近づいても全くニオイがしないほどです。
その上でナポリ仕立のジャケットやメイド・トゥ・オーダーの革靴、自動巻きの時計、最後のほんのアクセントに高級な香水を付けると
20代女子・30代女性「うおお〜かっこいい〜〜♡素敵〜〜♡♡♡」
となるのです。
若い男の子のままいてはイケない
例えば30代の女性が、女子大学生のようなフリフリの服を着て、キャンディのような甘いにおいの香水を付けてたらどうでしょうか。よほど似合っていない限り、「痛々しい!」「年齢相応にしたほうが良い」と思うはずです。
男性でも同じことが起こっているのです。
我々男子も、誰にでも必ず若かりし頃があり、安い香水の一つや二つ買ったことがあるでしょう。10代~20代前半までは、どんな香水を付けても良いのです。
若い男子は(まだ)余り臭くない傾向にありますし、汗臭いとしても加齢臭はありません。
ですのでスポーティな香りや、爽やかな香りをまとってもOKなのです。
例えばブルガリやカルバンクライン、ジバンシー、アランドロン、ドルチェ&ガッバーナ、アバクロなど……。中にはもちろん30~40代でも似合うものもありますが、若い男子や爽やかなスポーティーな男性を対象にしているものが多いです。
爽やかな男性の例つまり、髪はショートカットでテニス(もしくはサーフィン)をしているような爽やかな男性でない限り、フレッシュすぎる香水はつけない方が良いと言えます。
具体的にはシトラス・柑橘類(オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ)、ウォーター、グリーン(新緑の香り)などを控えて加齢と共にウッディノート(森林や乾燥したウッド)、オリエンタルアンバー(シナモンやクローブ、ムスク)など渋い香りに切り替えると良いでしょう。
30代40代メンズにお勧めの香水ブランド例
PENHALIGON’S(ペンハリガン)
ポートレート・コレクションは誰しも理想的に思える香りです。
しかし安直にシナモンやムスクなどのスパイシーさに頼ると「臭いオヤジ」になる可能性もあるので、シチュエーションに合わせて選択しましょう。
例えば屋外なのか屋内なのか、食事は何時に何を食べるか、車など狭い空間があるのか、など。香りが繊細な寿司などの食事や良いワインを飲むときは一切の香水を付けない方が良いときもあります。
一方で屋外のイベントや、アウトドアでは少々キツく思えるスパイシーな香水を多く付けたとしても、全然気にならないこともあります。シチュエーションごとに考えるのが大人と言えます。
ご存知の通りパルファム、オーデパルファム、オードトワレ、オーデコロンと種類があり、賦香率(ふこうりつ)といいアルコールに溶かした香料の割合が違います。
素晴らしい高級香水でも悲劇の失敗例が…!
例えば、L’ARTISAN PARFUMEUR NUIT DE TUBEREUSE(ラルチザン パフューム ニュイ ド チュベルーズ 月の花 オードパルファム)
これは女性用ですが、スパイシーな香りで40代男性でも十分に似合う香水です。
実際に販売店で香りを確かめて「いいな!」と思って、買って使うと悲劇に合うことがあります。
日本人の肌と相性が悪いことがある
基本的にどの香水もフランスやイタリアなどの白人男性・女性に合わせて作ってあります。都内の電車とフランスの電車でニオイが全く異なるように、日本人の体臭と香水が全然合わないことも多いのです!
それどころか商品によっては、香水単体では香りが非常に良い!と思っても肌に付けると香りが変質して汚いニオイになることもあります。他にも先ほど紹介した「NUIT DE TUBEREUSE」ですが、実はトップノートは良い香りですが肌に付けたラストノートは朽ちる直前のマンゴーのような、とても嗅いでいられないものです。
筆者が普段愛用しているGUERLAIN(ゲラン)のL’HOMME IDEALはアーモンドとシトラス、ローズマリー、オレンジブロッサムのトップノートから、インディアンベチバー、シダー、レザーとラストノートに向かい、最後はキャラメルのような香りだけが残ります。
ラストノートまでが気に入って、自分に合っているのであれば良い香水と言えます。
先ほど少し紹介したペンハリガンのポートレート・コレクション、この香水は3万円を超える高価なもので、複雑でとても良い香りがします。
しかし人のニオイと混ざると本来の良さを引き立てることができません。
このような高度な高級香水は、まず自分を無臭の状態に持っていき美しい服を着た上で、ハンカチに吹き付けて持ち歩く、または体の汗をかきにくい部分に吹き付けるなど工夫が必要です。
いずれも、濃くつければいいというものでなくエレベーターで臭くない、すれ違ったときに僅かに香りがする程度がベストです。
誰も居ないのにエレベーターの中がオバサンの香水(それもひっくり返したんじゃないかってほど強いニオイ)で気が滅入ることが年に数回ありますが、自分がそれにならないように細心の注意が必要です。
まとめ
とにかく無臭!コレにつきます。
綺麗な服装をしてデートでフランス料理に行き、繊細なシャンパーニュなどを楽しんだあと、二軒目のバーに入ってからお手洗いで軽く1プッシュだけ香りを付けて、シガーなりウイスキーなり強い香りのものを楽しむ。
そういった配慮ができれば素敵な香水が似合う男性になれますよ!
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