YAMAHA NU-1購入と感想

ミュージック

マンションなど音が気になる場所でも弾ける

2012年にヤマハから発売された、アップライトピアノNU1。
久しぶりにピアノが弾きたくなって購入した本格的な電子ピアノです。

外見が美しく、まるで本物さながらのピアノ塗装仕上げになっています。
他社とくらべてボタン類も目立たないようになっているので、インテリアに馴染むようなデザインです。

音とタッチも自然な仕上がりに

今までの電子ピアノは、生ピアノと比べると全く異なる楽器と言えるほど様々な違いがありました。
ところがこのNU1は本物のアップライトの機構、つまり木製の鍵盤やハンマーなどの機構が組み込まれています。
そのため、演奏するタッチがアップライトピアノさながらで自然な演奏や練習ができます。

鍵盤のタッチが非常に良い

島村楽器などで電子ピアノの弾き比べをしましたが、「ローランドのLX-17」と「NU-1」が群を抜いてタッチが優れていました。
実際にグランドピアノに近いのはローランドでしたが、個人的なアップライトのカタカタする感じが好きなのでNU1を選びました。
グランドピアノに近いタッチが好きな人はローランドの方がお勧めできます。

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練習の質が上がる

筆者は初心者なので、偉い事はとても言える立場でないのですが、「ピアノの練習の質」というのは確実に使用しているピアノによって異なります。

小学生の頃にピアノ教室に通っていた時は毎回ストレスが溜まって辛い思いをしました。
自宅の2万円程度の安い電子ピアノと、教室のグランドピアノの差があまりに大きすぎて、先生の前だと全くうまく弾けずに怒られてばかりでした。

大人になった今、再びピアノ教室に通っていますがNU1を使っていると、教室にあるグランドピアノとの差が大きく縮まり、数分程度の簡単な練習でグランドピアノにすぐ慣れる事ができます。

スピーカーの音も良い

NU-1は調律不要で完全な音色を再現します。
ボリュームを上げてゆくと、ピアノに組み込まれたスピーカーから生ピアノのような音が出てきます。

鍵盤にはグラデーションの半透明なフィルムがついていて、レーザーのような光でそれを無段階に、”早く光が遮られれば強く押された”などと検出しているようです。
高い音は右側から、低い音は左から出るので自然に聞こえます。

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完全・完璧すぎる故の難点も…

同時に鍵盤を押しても透明感のある美しい音色が出てきます。
ところが完璧すぎる故の難点もあります。

ピアノの教室で「ペダルのタイミングで音が濁ってしまっているよ?」と指摘されたのですが、グランドピアノでうまくペダルが使えませんでした。
家に帰って練習すると理由が分かり、NU1では一番状態の良い録音された音が出てるので、鍵盤を何個同時に抑えても音が濁ったりすることがありません。

生ピアノでは本体の中に弦がひしめき合っていて、お互いに共鳴したり不完全な揺らぎが生まれます。ですので、生ピアノを弾く時はペダルや不完全な音に意識を注ぐと良いはずです。
また、それが楽器本来の美しい音なのだと思います。

初心者こそお勧めしたい機種

色々と書きましたが本当にお勧めできるピアノです。
特に大きな音が出せない環境では最も良い選択のひとつです。
音を絞って練習したり、ヘッドホンを使えるのは時間に制約のある社会人にとっては助かります。

例えば、あまりに安いピアノだとタッチや音が本物と異なりすぎて上達もできません。
初めてピアノを初める人こそ、本格的なピアノから初めるのは大切だと言えます。

NU1 – ハイブリッドピアノ – ヤマハ株式会社

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