季節に合った服を着ている?
多くの人が興味を持っているファッション。書店に行けば本当にたくさんのファッション雑誌があり、皆さんファッションについては多くの知識を持っていることと思います。
しかしそれでも失敗してしまいがちなのが季節感。特に多いのはメンズですが、皆さん季節感の無い服を間違えてきてしまったいたりします。
例えば去年の冬には、秋冬向け厚手のメルトン生地のベージュ系チェスターコートに、麻100%の青シャツを合わせて着ている人を見かけました。
最近トレンドのベージュのチェスターコートに青のシャツを合わせるのはお洒落ですが、それが麻のシャツになってしまうと一気にリゾート感のある春夏感が入ってしまって、違和感のある着こなしになってしまいますよね。
そんなことになってしまって恥じをかかないために、今回は秋冬に着るべきではない服と秋冬に着て特にお洒落な服を区別してみましょう。
秋冬に着てはいけない服
まずは秋冬に着てはいけない服(ものによっては着ることはできますが、難しいので失敗しやすい)です。これさえ覚えれば、秋冬のファッションで大失敗をしてしまうことは無くなります。
ではいきましょう。
①麻シャツ
最近になって非常にメジャーになり、一般的になった麻のシャツ。
急激に知名度が上がってあまりファッションに詳しくない人も着るようになったので、扱い方を知らない人も少なくありません。
麻のシャツはほとんどが春夏向けです。特に麻100%のシャツに関しては夏に着るのが一番お洒落。夏の終わりから秋の始まり頃にはシャツ一枚で着るよりも、ジャケット等と合わせて着るのがおすすめです。
また麻のシャツは春夏のイメージが強いため、ウールの起毛感のあるカーディガンなどのニット、ジャケット、コートなどと組み合わせて着るのはちぐはぐ感があります。
上着を着たければさらりとした春向けニット、春夏の薄手ジャケットなどがおすすめですね。
②薄手テーラードジャケット
薄いコットンやリネン、サマーウールのジャケットは、春夏にジャケットを着ていても涼しく過ごせるようにということで作られているもの。これを秋も深まり冬が見え始めている頃に着るのは、少し季節外れな印象があります。
特に黒いコットンのテーラードジャケットなんかは、年中通してオールマイティに使える印象があるので、秋冬にも着ている人が多いです。しかし実際にはその殆どはかなり薄手で、秋冬向けのテーラードジャケットとは物が違いますね。
こういったテーラードジャケットの上にコートを着ると、素材感が違いすぎて相性が良くないことに気づくでしょう。
③ポロシャツ、プルオーバーシャツ
ポロシャツや、写真のように前が開ききらなくて、上からかぶって着るシャツのことをプルオーバーシャツと言います。
ポロシャツ、プルオーバーシャツは春夏で一枚に着ても様になるように作られているアウター兼シャツといったアイテム。これを秋冬で着て上にコートなどを合わせてしまうと、季節感の違う二つを合わせることになってしまうので、おすすめできません。
特にポロシャツに関してはオックスフォードと呼ばれる春夏向けの通気性の良い生地を使って作られており、しかも半袖なので夏の終わりまでにしておいた方が無難です。
秋冬にお洒落な服
それでは逆に、秋冬に着るとお洒落な服とはなんでしょうか?
これはもう皆さんご存知かと思いますが、ここで復習をしておきましょう。
①起毛感のあるウール生地の服
写真のように起毛感のあるウールの服はどれも、秋冬にぴったりです。
ウールのコートやジャケットなど、どれも非常です。気をつけるべきはこういった起毛感のあるアウターに合わせるインナーです。
最初にもかいたように、こういった厚手のウールのアウターに麻のシャツを合わせるのはもちろん、あまりに薄手のシャツの上に直接着るのは少し素材感に差がありすぎます。それよりはシャツの上にニットを着て緩衝材にしたり、シャツも少し厚手で秋冬向けの物にするのが良いですね。
②厚手のニット
コットンやウールを使って作られている厚手のニットは、秋冬にぴったりのアイテム。カシミアやアンゴラなどを使っている柔らかいものも良いですね。
写真のニットはイギリスなどで作られるローゲージのもの。こういったざっくりとしたカーディガンは着こなしの一番外に来るのが普通なので、フランネルシャツの上にベストを着て、その上に着たりするのがお洒落ですね。
コートやジャケットなどの下に着るのであれば、シルエットの邪魔にならない、少し薄手のハイゲージのものがおすすめです。
③秋冬テーラードジャケット
フランネルやサキソニー、ツイードなどを使った秋冬向けのテーラードジャケットは、ちょっと印象的にもシルエット的にもぼんやりとしがちな秋冬のファッションに、ジャケットの綺麗さとスマートさをくれるのでとてもおすすめ。
タフなツイードのジャケットは昨年あたりから非常に人気で定番になってきていますが、薄く軽めのツイードやフランネル、サキソニーといった少し軽めで滑らかな生地のものも、イタリア製ジャケットが流行しているおかげで、人気が高まってきています。
少し値段は張りますが是非手に入れたいですね。
また秋冬のジャケットは素材に起毛感があるおかげで、ちょっと派手な色合いでも着こなしやすいのが特徴です。春夏の生地では存在感が強すぎてしまう大柄チェックも、秋冬ものであれば難なく着こなせてしまうでしょう。機会があれば挑戦してみてください。
いかがでしたか?
今回は秋冬に着るべきでない服と、秋冬に着るとお洒落な服を一部だけですが紹介しました。これをきっかけに、もっと季節感を意識した着こなしを目指していきましょう!