平日のスーツ姿はかっこいいのに、休日になるとTシャツにカーゴパンツで、なんかかっこ良くない。そんな風に奥さんや娘さんに思われてしまわないためのファッション講座です。
前回はシャツの着こなしを中心に解説した休日パパのファッション。
今回は記念日や祝日のお出かけ等で是非挑戦してほしいジャケットの着こなしについてを紹介していきます。
ジャケットを着てみよう
ジャケットはちょっと……。というパパも多いはず。それもそのはず、平日の仕事で着ているスーツの上着をなぜ休日まで着なければならないのだ!というわけです。
しかし実際にはジャケットスタイルは非常にお洒落で、例えば記念日に出かけたり祝日に遊んだりするとき、あるいは同窓会などに着れば特別な気分でいつもよりエレガントな一日を過ごすことができます。
ジャケットを着るとそれだけで、背筋が伸びて自分の立ち振る舞いまで洗練されていくものです。
はたまた授業参観日などに着れば、「〜君のお父さんいつもお洒落」とPTAでちょっとした人気者になってしまう可能性もありますね。おっと、鼻の下を伸ばしちゃいけませんよ。奥さんに一途なパパほどかっこいいものはありません。
さて、そんなジャケットスタイルを始めるのであれば、まずはちょっと貯金して良いジャケットを一着買ってしまいましょう。
お値段の目安は4万円〜5万円。BEAMS ビームスやTOMORROWLAND トゥモローランドなどのセレクトショップに行ってその値段帯でジャケットを選べば、かなり良い品質のものを買うことができます。
また、もし時間に余裕があればアウトレットを訪れても良いでしょう。定価10万円近いジャケット達が同じような値段で変えます。専用商品が多くて、お買い得品は少ない印象のアウトレットモールですが、定価の高いジャケットに関してはかなりお買い得なのが実際のところです。
購入するのにおすすめなのは、断然黒よりも紺。黒のテーラードジャケットは「何の色と合わせても、相性がよくない」ジャケットです。どれも同じように相性が良くないので逆に使いやすいとされていますが、実際には合わせる他の色が浮いてしまい、コーディネートがしにくい。
それに対して紺ジャケットは、赤系のピンク、オレンジ、レッド、ラベンダー、ボルドー、エンジ、青系の水色、青、紺、ターコイズ、茶系のベージュ、ライトブラウン、キャメル、黄色系のイエロー、山吹色、緑系のビリジアン、フレッシュグリーン、モノトーンのグレー、白など黒や極端に暗い色以外であれば何でも合わせることができます。
しかもどれを合わせてもそれなりにお洒落で、考えて組み合わせているように見える。あとはベージュやアイボリー、白のパンツを合わせるだけと非常に万能です。
ジャケットを選ぶ際にはサイズ感もとても重要ですね。買うときには大きすぎるサイズを選んでしまうことが多いので、まずはパッと見て「ああ、この人はお洒落だな」と思う店員さんに相談してみると良いでしょう。
また何件かセレクトショップを回って試着をし、一番多くおすすめされたサイズ感を自分のサイズ感として覚えてしまうのも良いですね。
手軽に上級着こなし!青+白のジャケパン
非常に洗練された雰囲気があって、上級着こなしに見えるけれど実はけっこう簡単にできてしまうのが、青+白パンコーデ。休日パパたるものいかに「手を抜いて」お洒落をするかが、継続の鍵になりますので、このコーデはとってもおすすめです。
まず準備すべきはオーソドックスな紺テーラードジャケットです。ジャケットはやはりシルエットと生地感が重要です。このジャケットはアントニオパニコというナポリの有名な職人が作ったジャケットですので、シルエットは最高に美しいですね。
なかなかここまで美しいシルエットのジャケットには出会うことができませんが、先ほど書いたBEAMS ビームスやTOMORROWLAND トゥモローランドで5万円付近のジャケットはよくできているので、色々試して自分に合うシルエットのものを探してみましょう。
さて、次に青系の柄シャツ。この際重要なのはジャケットよりも多かれ少なかれ明るいトーンの青にすることです。ここで青が明るければ明るいほど、一般的でお洒落な着こなしに。青が暗めだとちょっとモードで、知的で洗練された印象になります。
今回はややグレーがかった、ちょっと濃いめの青なので、非常に知的な印象になっていますね。
これが薄いブルーだとこんな感じです。
お洒落な感じですよね。
次にパンツ選びです。ハイブリーチの白やベージュのデニムパンツを用意しましょう。シルエットはちょっと細身で身体のラインに沿うもの。極端に細いトレンド性の強いものよりは、ちょっとテーパードのかかった大人っぽいものが良いですね。
白いデニムにするとややドレッシーで洗練された、少し派手な印象のある着こなしに。ベージュにすると少し柔らかく親しみやすい着こなしになりますね。
なぜチノパンではなくてデニムかということですが、これには理由があります。
まずはチノパンのメンテナンスや保管の大変さを避けるためですね。チノパンはしっかりとプレスが入っていた方がかっこいいので、お洒落にはくには毎回アイロン掛けが必要になりますし、折り畳んでしまうとシワになりやすい。それに対しデニムは履きっぱなし、ぐちゃっとしまってもそれほど問題ありません。
またチノパンに比べデニムは汚れが落ちやすい。子供がジュースをこぼしても、ふとした瞬間に土の上に膝をついてしまっても、デニムなら生地がタフなのでわりとゴシゴシ洗えますし、汚れも落ちやすいです。
あとはややカタく、キッチリし過ぎてしまいやすいジャケパンスタイルに、一定のラフさを与えるのもこのデニム生地の役割ですね。
パパの特権、ベージュジャケットを着よう
せっかくパパになったのであれば、パパの特権であるベージュジャケットを着てみましょう。ベージュのジャケットをシンプルにデニムと白シャツで着こなせば、非常に堂々として遊び心のあるジャケット着こなしになります。
なぜパパの特権かって?
遊び心のあるベージュのジャケットは、ともするとチャラくて品のない印象になってしまうことがあります。若くて仕事もそれほどしていないような男がベージュのジャケットを着ていても、勘違いしている人としか思われません。
しかし父親になった男性からにじみ出る自信と、責任感があればベージュのジャケットはピッタリ似合います。
こちらのジャケットは世界的に有名なイタリア南部にある都市ナポリの、Kiton キートンというブランドが展開しているセカンドライン、Sartorio サルトリオのもの。
サルトリオのジャケットはヴィンテージ感のある目の詰まった生地を使用して作られており、何年に渡って使い込むことで味が出てどんどんお洒落になっていくような素材感です。
また作りもミシン縫いながら非常に立体的で、肩からウエストへかけてのラインは一級品ですね。
もちろんここまでのものを買うにはちょっと長い貯金が必要ですが、先ほど書いたようにセレクトショップで5万円ほどのジャケットを奮発して買うと、品質が良くお洒落に見えます。
ベージュのジャケット、ぜひ挑戦してみてください。
いかがでしたか?
今回はジャケットの着こなしについてを紹介しました。
ちょっと特別感を出したい記念日や大切な日、授業参観の日などにかっこよく着こなせるよう、普段から色々な着こなしを鏡の前で試してみてくださいね。
いざジャケットを着るときには少しジャケットやシャツに着用感があるくらいが、力が抜けていてお洒落です。そして一度ジャケットを着たら、あとはジャケットを着ていることを忘れてしまいましょう。ジャケットに着慣れている雰囲気を出すためです。
これで、ジャケットの着こなしは完璧ですね!
休日パパのファッション講座、次回は小物のことを書こうと思います。