夏こそお洒落したいけど、暑いから重ね着したくない……。
そんなときにお勧めなのがシャツスタイル。でも一枚で着るだけではちょっと没個性でお洒落じゃない?? そんなあなたに、シャツ一枚でお洒落に見えるシャツの選び方、着こなしテクニックを紹介します。
再注目は”ドレス仕立てのカジュアルシャツ” !
夏の着こなしというのは、どうしても薄着になり重ね着がしにくい。
そういうわけで皆がシャツ一枚になるなかで圧倒的にお洒落に見えるのがこの、ドレス仕立てのカジュアルシャツ。
なんぞ?? と思われるかもしれませんが、つまるところスーツに合わせて着るようなシャツをベースに生地やディティールでカジュアルさを出したものがカジュアルシャツです。
イタリアのインポートシャツによく見られるタイプですね。
スーツの下に着るドレスシャツがあくまで「下着」として扱われているのに対し、ドレス仕立てのカジュアルシャツは単体で着てもお洒落に見えるような工夫がされている。
襟がしっかりと立体的になり、胸ポケットが無い綿100%のものを選ぶと良いでしょう。
本家イタリアやヨーロッパの着こなし「センツァ・クラヴァッタ」にならうなら、素肌に着て第二ボタンまで開けます。素肌シャツに違和感のある人は絶対にシャツから見えなてしまわないよう、深い襟の下着を着ましょう。
シャツの下に白いインナーが見えないだけで、ずいぶんと洒落度が上がります。
こちらはエッリコ・フォルミコラという有名なイタリアのシャツブランドの、マシンメイドラインのもの。
やや番手の低い糸を使って織られた綿を100%使用しており、ざっくりとした風合いの生地感。バルバやフィナモレなどと言ったよりグレードの高いシャツに比べれば滑らかさと光沢感で劣りますが、カジュアルに自然体で着るのには丁度良い着心地です。
またマシンメイドとは言っても後付け袖であったり、細かい縫製も非常に綺麗なのでカジュアルでありながら上品に決まりますね。
クレリック×カジュアルシャツが新しい
上と同じようなドレス仕立てのカジュアルシャツでも、襟だけ色が切り返しになっているクレリックシャツはさらにお洒落な印象。デニムと合わせてシックな色合いで着こなせば、若さがありながらも大人っぽく男らしい着こなしになります。
こちらはDANOLIS ダノリスというメーカーのシャツ。
見るからにドレスシャツ!といった雰囲気の繊細な生地を使っており、それでいてカジュアルな襟にしているために、休日の着こなしを格上げしてくれます。シャツ一枚で着るときにはある程度のインパクトが欲しい。
そういうときに、このような質の良いクレリックシャツが活躍するわけですね。
夏らしく白パンと派手色シャツもOK
上の2つはややシックな路線のシャツ一枚着こなしですが、もっと明るく夏らしく、ちょっとリゾーティーに着こなしたい人は白いパンツと明るいブルーや黄色などの派手色シャツを組み合わせましょう。
このときもドレス寄りのものを使うことによって、ラフになりすぎず、ちょっと大人な雰囲気の着こなしができますね。
こちらのシャツは綿生地の上品な光沢感が美しい、バルバのもの。
多くの行程を手作業で行っているために立体的で人間的なシルエットを持っている。そのため体のラインにしっかりと沿うような着心地になり、着ていても非常に軽やかでリラックスできます。
このような淡い色+白パンのコーディネートをするときには、ベルトや靴などでやや濃い色をアクセントとして入れてバランスを取るのがおすすめ。今回はブラウンのベルトを使うことで全体の雰囲気を締めました。
カジュアルなシャツはどう着こなす??
そんなドレッシーなやつじゃなくで、もっとカジュアルな……例えばチェックシャツを着こなしたい。
そういう場合にはやや高級感のある白いインナーを中に入れて、ラフなボタン掛けでアメカジっぽく着こなすのがおすすめです。
例えばこちらはダファーのシャツのしっかりとした綿の風合いを生かすために、薄手のインナーを入れています。
サングラスはあってもなくても良いのですが、「恥ずかしい」と思う人はやらないのが良いです。というのも恥ずかしがりながらサングラスを用いると、いかにも自信がなさそうに見えてしまいます。
先ほどもちらっと書きましたが、こういったシャツをお洒落に着こなすにはボタンをあまりしっかりととめてしまわないほうが良い。
そのためには見えても「下着」に見えないお洒落なインナーが欲しいです。特に生地がしっかりしているカットソー、首もとやリブがしっかりとしたカットソーをインナーとして用意すると良いでしょう。
また、シャツのサイズ感も重要です。上のシャツはぴったりなサイズなので、野暮ったさがなくスッキリして見えます。
派手柄シャツはどうする??
今季流行中のリバティシャツを始めとした派手な柄のシャツはどうやって着こなしたら良いか??
本当はテーラードジャケットやカーディガンを着ることで見える面積を小さくするのがベストなんですが、それができないのが真夏の着こなし。こういうときはどうすれば良いかというと、自信を持って堂々と着ることです。
こういった柄のシャツというのも、少し離れてしまえばそれほど違和感のあるアイテムではない。もちろんやや目立ちますが、それを気にするとその心理が行動に出てしまい、お洒落ではなくなってしまいます。
柄シャツのインパクトをちょっとだけ薄めるという意味では、写真のようにスカーフを巻いたり、プロデューサー巻きでサマーニットを肩にかけたりというテクニックはおすすめできます。
バランスが取れることもあるので、やってみましょう。
カプリシャツが流行の予感!
さらに夏らしさがあり、一枚でサマになるシャツといえばイタリアの有名リゾート地であるカプリ島をイメージして作られた、カプリシャツ。
普通のシャツのような素材感と形でありながら、ポロシャツのようにボタンが途中までしかついておらず、プルオーバーになっているのが最大の特徴です。
こちらのものはリブがついており、アウターとして着るのが前提のデザインになっていますね。もちろん写真のようにサマーニットのカーディガンをプロデューサー巻きにしてもお洒落です。かなりリゾーティに決まります。
カプリシャツは普段着としても、アウトドアの一日にも使える優れもの。
最近注目されつつあり、大手セレクトショップ等でも扱われるようになってきたトレンド必須のアイテムなので、ぜひ覚えておきましょう。
シャツ+1枚でお洒落に
そうは言っても、重ね着できるのであればしたほうがお洒落に見えやすい……。
そんなときにおすすめなのがベストです。
薄手のベストは袖が無く、着用感が軽いためにあまり暑いという印象がない。ですが着こなしのアクセントとしては非常におすすめで、ちょっとダンディでクールな着こなしができます。
また今回はあえて、シャツなのに襟が無いデザインのタイプのシャツ=バンドカラーシャツを合わせています。バンドカラーシャツ+ベストはファッションの本場イタリアでも定番テクニックで、ちょうどいい抜け感があるので夏に挑戦したいですね。
ベストは夏用のREDA レダ生地を使った、スーツのセット品です。
いかがでしたか??
シャツ一枚のスタイルも、シャツ選びや着こなしに少し気をつけるだけでこんなにお洒落に差がでます。
「どうせ夏は薄着になるし」と言わずに、ぜひもう一度真剣に考えて1夏だからこそできるお洒落をしてみましょう!!