高校生の娘が夏休みに短期留学をしたいと言い出した!親としてはお金もかかるし、リスクもあるしどうなの?? そんな疑問に答えます。
短期留学で語学力は上がるの??
「1〜2週間では語学力はまったく変わらない」という声もありますが、高校生が短期留学する意義は語学力を上げることではなく、自分の実際の語学力に気づくことです。
多くの場合、海外に興味を持っている高校生は英語が得意、あるいは好きです。
高校のテストでかなりいい点数をとっていることも多く、英語に自信があります。
でも高校の受験英語と生きた英語は全く別。実際に現地にいって見れば全然英語が聞き取れず、全然英語が話せなくて唖然とするはずです。
その経験は衝撃的で、「本物の英語を話せるようになりたい!」というモチベーションになります。
ですので高校生の短期留学、滞在中に語学力がそれほど上がるわけではありません。でも、短期留学から帰ってきた後の語学力の伸びは目を見張るものがあります。
でも現地の英語を勉強したい、と思ったら受験英語がないがしろになるんじゃ??
そんなことはありません。
生きた英語を勉強することは、英語が誰よりも得意になること。
受験英語と生きた英語が別物だとしても、誰よりも英語が得意なら「テストでもいい点とろう」と思うのが当然です。
また自然な英語にこだわればこだわるほど、基礎も当たり前に勉強するようになる。
そのうち洋書や英語版の雑誌なども読みたくなってきますが、リーディング力、速読力のアップにこれほど良い勉強法はありません。
短期留学のメリット・気をつけるべきこと
高校生にとっての短期留学は特別です。
たった1週間だったとしても、まったく知らない海外の地に住んでみるという経験は高校生にとって非常に新鮮なのです。
生活習慣、人間性など色々なことがあまりに違い、衝撃的。海外に憧れを持つも良し、逆に日本の良さを感じるのも良しです。
人間性や感性を育てることができるのは親ではなく、経験。経験をすることが、視野を広げて自分を見つめ直し、高みを目指すきっかけになるのです。
1人で空港へ行き、自分のことをすべて自分で管理し、自分が行動して自分から動かないとなにも解決しない状況で過ごす。
これは人間として成長できる他にないチャンスです。
ただし気をつけるべきなのは、鼻高々になりすぎてしまう可能性があること。
高校生のときに短期留学をすると、皆が見たことのないものを自分だけが知っていることになる。
すると変なプライドを持ってしまい、「まあ、日本は〜だから」などと口走ってしまいがち。
でも留学に行ったことは、まったく、何一つ本人が誇れることではありません。
強いて言うなら親が誇れることでしょうか。
しかし留学をして何かに気づき、それがきっかけで何かを自分で成し遂げたなら、それこそが誇るべきことです。
そこは勘違いしてはいけません。
大学生になってからではいけないの??
毎年2月、3月になるとずいぶんたくさんの大学生が短期留学し、その様子をFacebookにアップしています。
そう考えると短期留学するのは大学に入ってからでも、あえて忙しい高校の夏休みにいかなくても良いんじゃないの?と思う人も多いはず。
でも実際には大学生になってから海外に初めて出て「海外行ったら視野が広がりました」「支えてくれた皆に感謝」という感想だと、ちょっと遅れ気味。
大学生にもなって海外に行くのであれば自分の将来を見据え、そのための意味のある「ただの語学留学で終わらない留学」をするべきです。
例えば将来的に世界的にファッションデザインに関わる仕事をしたいから、数々のファッションを生み出した場所を見に行く。また、日本でのファッションへの意識と、海外での意識を実際に見て回る。
基本は語学留学でも、そんなふうに目的を持って海外に行けば大学生としてちゃんと意義のある留学ができます。
なので「視野を広げる経験」として行く留学は高校生のうちに行っておきたいものなのです。
ぜひぜひ高校の夏休みや春休みに留学しましょう!