何気なく撮った過去の写真が、意外にも大切だなと思いました。人間というのは、どんどん新しい記憶に書き換えられ、今を生きるようになっている気がします。
※写真は私のZRX-2で爪を研ぐ猫
例えば、30歳を過ぎると、10代の頃の記憶が薄れ、どんな友達と遊んでいたかさえ思い出せなくなってしまうことがあります。当時遊んでいた人たちの名前も思い出せないほどですが、まだその頃のことはマシな方で、10代前半のことはほとんど覚えていないような感じです。
数年以内のことはまだ思い出せるのですが、10年以上経つとやはり記憶が曖昧になっていくのは仕方がないことだと思います。そういう時に役立つのが写真だなと思いました。当時は、こんなに10年以上残るとは思わず撮った写真でも、今見返すと懐かしいだけでなく、その時代を辿ることができて便利だと感じます。
ただ、驚くことに写真があっても、それが誰とどこで撮影したものなのか分からなくなってしまうこともあります。特に風景の写真は場所が曖昧なことが多く、どこに行ったかも分からないものが出てきます。時々、風景の写真の中に現地の看板が写っていると、その写真がどこで撮影したものかを思い出せるので、こうした気遣いは大切だなと思いました。
また、風景写真だけでなく、人が写っている写真は特に面白いです。例えば、湖の写真なんかは10年前と今を比べてもあまり変わらないことが多いと思いますが、その時一緒にいた人やその時の雰囲気は10年後には再現できないので、やっぱり人が写っている写真というのは良いなと思います。
他にも、当時乗っていた車やバイクなどの乗り物の写真も面白いと思います。多くの人は車やバイクを2年か3年で乗り換えますし、10年以上同じものに乗り続ける人はなかなかいないので、そうした意味でも写真を撮っておくと良い思い出になります。
そんなわけで、写真はたくさん撮ってほしいです。そして、撮るのであれば、場所がある程度分かるようにしておくことや、人物をたくさん撮ることも楽しさを増すと思います。最近のiPhoneにはGPS情報が付くので、撮影場所が自動的に分かりますが、それでも看板などを撮っておくと、後で思い出しやすくなるかもしれませんね。