なーにが綺麗目カジュアルだ!
中性的でひょろひょろした若者ファッションの、なにがいいんだ!?
分かりますその気持ち。
だからおやじはトラッドで勝負。
もうこれしかありません。
スーツとジャケパンのダンディさで年下女子にモテる。
ちょいワルおやじファッションの品質
まずは、何がちょいワルおやじを作っているのかを確認しましょう。
<品質表記>
色気 40%
エレガント 20%
ワル 20%
こなれ感 10%
はずし感 10%
DRY CLEANING ONLY
一番重要なのは色気。男の色気、とくに歳を重ねたからこそ出る安心感と男らしさでガキどもを駆逐しましょう。しかしまた、エレガントさも重要なピース。
常に優雅に、余裕を持った言動を。
ワル。これは外見だけでOK。逆に中身はエレガントで優しい方が良い。ギャップで女性を射止めましょう。
こなれ感というのは主にファッションにおいてのこと。つまりしっかりと統一感のあるコーディネートができる、とってつけたような感じにならない着こなしができるということ。
最後のはずし感は、いわゆる「ちょいワル着こなし」の部分。
普通の人にはできないような着こなしを10%ばかり取り込みましょう。
おやじが年下女子にモテるには??
歳を重ねてこそできるファッションの代表は、スーツスタイルとジャケパンスタイル。
でも着こなしのコツを知っておかないと、70代の年配の方のようなファッションになってしまいます。
これから若い女の子にモテるちょいワルおやじの着こなしを紹介します。
その前に、一番重要なポイントを。
◯ジャストサイズを買おう
よく観光地などで見かける年配の方々は、アイビールックの時代を生きた世代からか、ジャケパンを当たり前のように着ています。
でもなんか、お洒落じゃない……。
答えはサイズ感にあります。
簡単に言えば、大きすぎるのです。
アイビースタイルを始めとしたアメリカントラッドの基本は「ボックスシェイプ」つまり箱のようにゆったりとしたシェイプ。年配の方はアメリカントラッドに憧れていた世代ですから、その基本に従ってスーツやジャケットを購入しようとします。
でも現代に売っているジャケットやスーツは全てイタリアンやブリティッシュよりのデザインで、ウエストが絞られていて細身。
仕方ないからサイズを上げる。
すると特徴的な、長過ぎで肩の余ったジャケットと緩くて極端に足が短く見えるスラックスのジャケパンになってしまうのです。
このスタイルはアメリカントラッドでもなければ、現代的な着こなしでもない。女性ウケを狙うならやめておきましょう。
加えて、上で紹介したアイビースタイルも若い女の子にはウケがよくありません。
バブル期までのアイビー・アメリカントラッド流行の反動で、どんどん細身+短丈のスーツが好まれ、「大きすぎるスーツ」「ゆるいスーツ」はダサいものとして若い世代に見られているからです。
若い子ウケを狙うなら、スーツやジャケットをBrooks BrothersやKent、J.Pressなどのアメトラブランドで購入するのは失敗しやすいのでやめておきましょう。
ちょいワルおやじで年下女子にモテるには、その女子が好むブランドの服を着るのが一番。
BEAMSやUnited Arrowsなどのセレクトショップ、もしくはポールスミスやバーバリーブラックレーベルなど若い人を対象にしたブランドで一番良いグレードのスーツやジャケットを買うのがおすすめです。
まずはスーツを極めよう
仕事で着ているスーツ、前ボタンを外してもちょいワルおやじにはなれません。
逆に全てをきっちり着こなすことが、ちょいワルおやじの基本。
まずはスーツ着こなし全体のカラーコーディネートを決めることですね。
ここで重要なのは、Vゾーンとスーツ全体を分離させないこと。
日本人のスーツ着こなしにありがちな失敗が、スーツの色を無視してネクタイやシャツだけを意識した着こなしをしてしまうこと。
ぜんぜんかっこ良くありませんし、派手な柄をいくら重ねてもちょいワルおやじというよりはセンスのない男に。
そうなってしまわないためには色全体を考えながらコーディネートを。
例えばこのように、全体を紺で統一しておきながら、紺と非常に相性の良いグレーを差し色に入れたり。
こういうちょっとした「アクセント」を上手に使えるのがイタリアのちょいワルおやじですよね。
もっとワルに決めたいならば、3つの色と柄を上手に使い分けた上級スーツの着こなし。
かなーり、求めていたちょいワルおやじスーツ着こなしに近いはず。
グレーとワインレッドの組み合わせがワルで色気があり、紺とワインレッドが華やかでエレガント。ストライプに、小柄チェックに、総柄のネクタイ。ネクタイと同色のポケットチーフ。
これら全てで、ちょいワルおやじの主要成分である「色気」「エレガント」「ワル」「こなれ感」「はずし感」を演出する。
こういうコーディネートの仕方こそがちょいワルおやじを目指す人におすすめ。
特に!
ちょいワルおやじを目指す人は必ずポケットチーフを差しましょう。それだけでずいぶん印象が変わります。
ジャケパンはメリハリをつけて
モテないけど自称おしゃれおやじにありがちなジャケパン着こなしが、こんな感じ。
ふっ。
かなりお洒落かも。って、全然トップス(上半身)とボトムス(下半身)にメリハリがなくて、ジャケパンなのかスーツのスラックスを間違えちゃったのか分かりません。
ジャケパンをするときには、メリハリが命。
ジャケットとパンツでコントラスト、もしくは色合いをしっかりと変えるのが、若々しいジャケパンの流儀です。
例えばコントラストで差を付ける場合。
同じ茶系の組み合わせですが、ブラウンとベージュなのでコントラストがつき、メリハリのあるジャケパン着こなしになっています。
このままではまだ物足りないので、アクセント色を入れたいところですね。ドット柄の遊び心のあるネクタイや、グレンチェックのウールタイなんかでもいいでしょう。
次に色合いでジャケットとパンツにメリハリをつける場合。
例えば上のブルーとブラウンのような、相性の良い色を組み合わせてメリハリのあるジャケパンにします。
メリハリがあるだけで一気に若さのあるジャケパンになりますが、ちょいワルおやじでモテるのを目指すならば、一カ所だけに派手な柄を用いましょう。
上のストライプがそれ。
ちょいワルおやじにおすすめなジャケパン具体例
あとはジャケパン着こなしの中でも40代50代に特におすすめなジャケパン着こなしの具体例を、ずらっと並べておきます。
アクセント使いや色の組み合わせ、素材感などに注目してみてください。
次回はちょいワルおやじの「モテる振る舞い」についてです。
お楽しみに!