落札したい?オークションの入札価格と心理

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休日に家で出来る楽しい遊びというのは限られていますが、ヤフーオークションで欲しい物を探すというのは無限にできてしまうのです。様々な出品者が毎日エキサイティングな商品を出品して、中には1円スタートで成り行きオークションをする人も居ます。

となると、やはりなるべく安く良いものが欲しいのが心理。中には店頭の商品が半額以上もの安い価格で取り引きされていたりします。カテゴリによってアプローチは異なりますが、今回はアンティーク家具を例にしてみます。

商品のジャンルによって価格が異なる

最も安定した商品は金券です。アマゾンギフト券など定価の何パーセントが相場など、何年にも渡って同じ価格を維持しているので安くなることはありません。金券の次には家電製品、中でもアイフォンやアップル製品のような人気のあるモデルは相場が安定しています。
例えば新品が10万円、中古ショップでは未使用品が8万円、そうなるとヤフオクでは未使用品が7万円〜7万5千円と、独自の相場が形成されます。もちろん年数が経つに連れて緩やかに下降、新モデルが発表されるとガタッと下がります。
アパレルでもルイヴィトンのかばんなどは強く相場が形成されていて、同一モデルの過去の出品を見ると5~10%の価格の差しか無いこともしばし、とても安定した価格です。

しかし、今回の例に上げるアンティーク家具などは相場が存在しません。明確な型番など存在せずに、同一の商品が数年に一回しか出ないなんてこともしばし。出品者、落札者、誰もその商品の中古相場を知らないのです。

そうなると、出品者は「コレくらいで売れたらいいな〜」という価格を設定したり。「引っ越しで捨てたいくらい!」という気持ちであれば1円スタートで出品します。業者が似たような家具を大量に仕入れてきて、大量に出品するケースもあり、本当に出品価格も落札価格も様々です。

例えばあるイタリアのアンティークソファが10万円で出品されて落札されたとします。翌週に同じ物を5万円で出品しても落札者無しで終わる事があるのです。逆に5万円のソファーが何週間も落札者無しで再出品されていたのに、ある日突然に入札者が競争して20万円になることもあります。
それは次のような原因があるからです。

入札している人の心理状態は異なる

オークションの参加者は様々で、区分すると「絶対に欲しい」「予算内であれば欲しい」「なんとなく欲しい」「記念の入札(ダメもと)」の4種類あります。

アンティークソファーの例だと、同じ商品が実店舗やネットで売っていないとなると、相場が無いので本人の予算次第です。絶対に欲しい人は競い合ってもどんどん予算を上げて注ぎ込んできます。
次に予算内であれば欲しい人、これは「5万円しか出せないなぁ」と明確な限りがある予算の中で競い合います。なんとなく欲しい人は、「これに似たの5万円で売ってたし、2万円で落ちるなら欲しい」と入札します。記念入札の人は1円スタートで、100円で入札してみたりします。このケース別で細かく解説してゆきます。

「絶対に欲しい人」は予算を増額する傾向にある

ある家具に入札した事があるのですが、終了2時間前に2万円だったので、余裕を持って5万円で入札し「まあ落ちるだろう!」と高を括っていました。しかし終了10分前になって突然に強い競合相手が現れて、あれよあれよと5万千円になります。とても嫌なヤツだなと思い、こちらも再度ギリギリに入札、相手もギリギリに再入札、気がつけば本来の終了時間から1時間近くも経過していました。
結局こちらの方が予算が潤沢だったようで12万円で落札できましたが、その相手以外は2万円までしか入札していなかったのです。

もし相手が更に予算がある「(更に)絶対に欲しい人」であれば2万円で落ちた可能性のある家具が、30万円、40万円となってもおかしくないのです。絵画などもそうですが、その相場や価格が定まっていない場合は、どんどん予算が増額されて競争していきます。
欲しいタイミングでしかなく、先週まで5万円で落札なしの家具を同時に2人の「絶対に欲しい人」が見つけたら何倍にもなってしまうのです。家具の場合だと店舗什器やセレブなお金持ちが入札してくることもあり、割けるお金を自由に選べる人が多いので高値になりそうな場合は避けるのが懸命と言えます。

「予算内であれば欲しい」が多い参加者

オークションの参加者のほとんどは「予算内であれば欲しい」と思っています。理想の価格であれば欲しいと思って入札します。この参加者の予算内で一番高い人が落札するのが一般的なオークションです。
先ほど説明したアップル製品などは分かりやすく、新品で10万円だから中古ならキレイでも9万円だよな〜という具合に多くの人が似たりよったりの価格になります。
家具の場合は価格の目安に個人差が大きいので、出す度にバラバラになります。新品時に100万円以上するような手掘りの無垢材削り出し家具でも2~3万円にしかならない事もあります。これは欲しい人が少ないのと、出せる予算が少ない人達が数人でチマチマと入札しているからです。

「なんとなく欲しい」「記念の入札(ダメもと)」

これは家具以外にも多いのですが、宝石や時計など高価なものでも「この値段だったら欲しいな〜」と気分で入札する人です。例えば新品100万円、中古70万円の人気ブランド腕時計があったら30万円だったらいいな〜と取り敢えず入札してみるのです。記念入札の人は、そんな高級腕時計なのに5万円、10万円、ひどいと数千円で試しに入れてみます。
この記念入札の人たちの心理は謎です…。しかし家具のように不人気なカテゴリーだと、大理石の定価数百万円のテーブルが5千円で終わったりすることもあり、あながち完全に間違っている訳ではなさそうです。

具体的に判断する方法と、入札の作戦

欲しい商品が有ったとして、相場が決まっていない場合はとりあえず予算+少し高く入札してみます。
これは15年以上前からヤフーオークションで使われているテクニックですが、3万円で欲しい商品の場合は3万600円などで入札します。もしくは3万1200円などで入札します。すると競合相手が3万円で入札した場合はこちらが上になり落札できます。

相手もそれを見越して3万600円などと入札してくるので、3万1200円などで入札すると落ちやすいようです。しかし、3万2600円やそれ以上になってくると相手の予算は、4万円まであると判断できます。ヤフオクを長く続けていますが、そういう場合はトントン拍子で4万1200円など高騰する事が多いです。

高値掴みの後悔もある……

オークションが想像以上に盛り上がり、再入札で相手より高い金額を何度も入れる…。結局無事に落札できたものの、翌朝に冷静になって見ると「高すぎた……」と後悔することも。もちろんキャンセルはできません。
本当は5万円で欲しかったものが7万で落札してしまった…。なんて事も多々あります。

よほど欲しいものでなくて、「予算内であれば欲しい」という商品であればオークション終了何日前であろうと、初めから最大の予算を入札してその後はページを見ずに「落札できました!」メールを待つという方法もあります。筆者も最近は最大の予算を入力して放っておく方法にしているのですが、この方法であれば過熱して予算オーバーすることはありません。

オークション初心者の皆さま、参考にしてみて下さいね〜(はっしー)

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