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【2023年秋】フランス ブルゴーニュ地方ボーヌ滞在記

ブルゴーニュワインには、霊的なものが宿ると信じているのですが、その聖地をついに訪れることができました。
ポストコロナのヨーロッパ旅行と、今回の旅について書き留めてみます。

フランス旅行は日本から直通便があるパリのシャルル・ドゴール空港に到着するのが一般的です。
今回はトルコを経由したと言うこともあり、美食の街リヨンに滞在することにしました。

当初の予定ではリヨンに何日か宿泊してゆっくりする予定だったのですが、せっかくフランスに来たと言うこともあり、パリにも寄ってみたいと言う気分が出てしまい、結局TVGでパリにも2泊3日で滞在することにしました。

リヨン サンテグジュペリ空港 (LYS)は、 非常にコンパクトな空港で、乗り換えなども簡単にできるサイズになっています。
ただ難点があるとすれば、市街地まで電車で30分以上かかるアクセスなのです。成田空港と東京のようなイメージです。

リヨン市街とは ローヌエクスプレスで直結されているのですが、 チケット代が16ユーロもします。当時のレートで3000円ほどするので 往復するだけで、かなりのコストがかかってしまいます。
この赤い自動販売機のようなもので、あらかじめチケットを購入して、地下の乗り場から乗車します。

SNCFコネクトというフランス国鉄のアプリでも購入できるので、 スムーズに追加したい方は、あらかじめアプリをインストールしてそこから購入しておいても良いかもしれません。フランス旅行に慣れてそうな観光客は、紙のチケットよりスマホ提示で乗車していました。

乗り場がかなりわかりにくく、チケット販売所から1度外に出て、地下にエスカレーターで向かうとあります。
導線が悪いので、注意深く観察しないと、どこから乗ればいいかわからなくなってしまいます。初めて来たと思われる観光客が迷っていました。

私は事前にYouTubeの動画で、行き方を調べてあったので大丈夫でしたが、少し複雑です。

このような感じで、到着しているものに乗れば大丈夫です。特にルートなどないので、 どれに乗ってもリヨン市街に到着できます。

大型のキャリーケースも積むことができるので、安心です。

初めてのフランスに感動してしまいました。パン屋さんのポールに、ピエール・エルメなど日本で人気のチェーン店が並んでいます。
リヨン駅は広いので迷いやすいですが、大きなデパートがある方に出ると便利です。

Westfield La Part-Dieuという大型デパートがあります。日本のマルイよりも広い売り場面積で、無印良品なんかも入っています。
SIMカードを販売している店もあるので、 購入してこなかった人は、駅の近くのデパートで購入すると良いです。

下の写真の四角い建物がデパートです。駅から道路を渡ってすぐなので、電車まで時間がある場合は、ショッピングを楽しんでも良さそうです。

上の階にはレストランフロアが入っているので、ここで軽食を楽しんだりすることもできます。

今回はお目当てのLes Halles de Lyon Paul Bocuseに向かうので、無視して道を進むのですが、このタイル貼りの通路はマジで危険です。
所々、ランダムで落下している跡があり、けが人も出そうな雰囲気なのですが、廃止されることなく、軽い修理が施されて放置してあります。

通行する際は、早速ここで怪我をしないように注意してくださいね。

無事に抜けると、いい感じの市街地に出ます。11月だったので、風が冷たく、コートを着込んでいても寒いくらいです。

お目当ての Les Halles de Lyon Paul Bocuseです。 主に業者向けの大型 スーパーで、チーズやお肉の専門店、パン、ワインの専門店などが立ち並んでいて勢いがあります。
リヨンで 有名なチョコレート屋さんも入っていて、観光客にも人気のスポットです。

希少なブルゴーニュワインも 入荷しているのですが、値段自体は日本とあまり変わりがありません。
ユーロのレートが悪かったので、現地の方が日本のより高い位かもしれませんね。

それでも、あれだけ日本で飲んできたブルゴーニュワインをリヨンで 眺めると言うのは感動的です。

完全に大人の遊園地としか思えない品揃えです。 日本ではほとんど見かけることのないようなブルーチーズや羊のチーズが大量に揃っています。

ユーロ加味しても、さすがにチーズの値段は安く、日本の半額以下で購入することができます。

早速いくつかチーズを購入してみるのですが、YouTubeで勉強したフランス語が全く通じません。

イタリア語学習した時は、現地で一発で通じたので 感動したのですが、フランス語は発音が非常に難しいので、何言ってるかわかんねぇと言う反応されます。

結局、This One Please程度の超シンプルな英語で、お買い物を済ますことになりました。

merci beaucoupとAu revoirだけ発音が良くなりました。

想像上の理想のパン屋さんと同じものが目の前にあって、これも深く感動してしまいました。好きなパンを選ぶと目の前で包丁でカットしてくれます。

どれも小麦の香りが素晴らしく、並んでいる時からよだれが出てしまいそうなほどのパンです。日本にはなかなかこのタイプのパンは売られていません。

今回は初日にパリ旅行を入れてしまったので、 食べ物を買い込んで、早速パリに向かうことにします。
当日券は高いのですが、 1ヵ月位前にネット予約することによって、チケット代が3分の1程度に割引されます。

日本だと新幹線は値引きされることがありませんが、フランスやイタリアのチケットは当たり前のように半額以下に安くなるので、必ずこうしたものをチェックしておくと良いですね。

Gare de Lyonに到着!
めちゃくちゃ分かりにくいのですが、パリの中央駅の名前が「リヨン駅」なんです。
なので購入するチケットが、Gare de Lyon-Part-Dieu → Gare de Lyon となっています。
分かりにくいので、Gare de Parisにして欲しいのですが慣れるしかなさそうです。
特にリヨン市街とパリを往復する場合はややこしいです。
バスティーユ広場の前にある、バスティーユ劇場でオペラを鑑賞することにしました。
まさにフランス革命の原因ともなったバスティーユ牢獄の跡地です。地下鉄に乗りましたが特に危険はなさそうでした。
というか、移民が凄くピリピリといした感じはありますが、ちゃんと荷物を見ていればスリとかも大丈夫そうです。
リヨン駅からも徒歩で行くこともできるくらいです。
話も曲も知っているのでトゥーランドットを選びました。
カラフ、トゥーランドットの配役は良いのですが、ピン・ポン・パンがふざけた感じのお洒落スーツの白人だったり、舞台の大道具がゼロで、謎のスライド演出だったりと衝撃的でしたが、最後は感動して涙してしまいました。
にゃんばるでぃに「パリだからか、エラいシンプルで舞台装置無しで、装飾殆どなかった!」と感想を言ったら、「昔と違って予算取れないからねえ」と、どこのオペラもシンプルになりつつあるようです。
幕間にシャンパーニュを頂くことに。
凄まじい量のシャンパーニュグラスがならび、300人以上が軽食やシャンパーニュを楽しんでいます。
ビールや赤ワインを飲む人もいますが、15分ほど賑やかになります。
終幕すると拍手喝采のなか意外にもすぐに閉場します。
近くに住んでいたら何度も訪れたいほどでした。
安い席は5千円ほど、良い席は3〜5万円します。
今回はC席のような場所でしたが、それでも150ユーロ、円安もあり3万円近い出費でした。
レストランで余韻に浸りたいのですが、貧乏旅行なので先ほど買ったチーズとパンを部屋でかじることに。
にしては豪華で、これで3食十分と思えるほどの満足感です。
ひたすらに美味しいチーズを食べたかったので、現地のチーズで大感動でした。
どれも塩気が少なめで、ミルク由来のコクがすごく、全粒粉のパンにめちゃくちゃ合います。
ペルナンベルジュレスは30ユーロと、これもまた少し高いのですが、まあまあ美味しかったです。
連日のトルコ旅行の疲れで、泥のように眠りました。
翌日はピラミッドエネルギーを得ることにしました。
このピラミッド・パワーの中心から入場開始します。ルーブル美術館の事前チケットを片手に並びましょう。
あのサモトラケのニケが広間にあり大興奮です。
中は広すぎて、3階でたくさん部屋がありすぎて移動するだけでヘトヘトになります。
どうということのない通路でさえ装飾が施され、偉大な支柱で支えられています。
天井画や大理石の彫刻など、絵画と絵画の調度品でさえ凄まじいです。
日本の無機質なコンクリート空間美術館に慣れていると度肝を抜かれます。
あまりに絵の収蔵作品が多すぎて縦2列で大量に陳列しています。
何か好きなタッチの絵だな?と思うと、シスレーやモネ、ゴッホなど偉大な作品が適当な感じで羅列しているので、近くでじっくりと観察できます。
日本の展覧会ではラスボス的に並んでいる作品が、あちらこちらに飾ってあり価値がデフレしています。
ただでさえダ・ヴィンチのモナリザ以外は不人気なのですが、中でも不人気なのがガラスと家具コーナー。
田舎のコジマ電気のカメラコーナーくらい不人気で、誰も見ていません。
「おお〜!すごいキレイなガラスだな〜、こんな昔からクリスタルガラスあるんだ〜」と思って凝視すると、「材料:水晶」とマジもんのクリスタルをくり抜いて加工してあったりするので腰を抜かします。
砕いた石英を溶かして息で吹いて形成する=まあ分かる。どでかい水晶をくり抜く=マジ!?といった感じです。
あと、美術本でしか見たことのないアレがあります。
アルカイック期の壺だ!黒絵式と赤絵式だったかな?
とにかく、アレの現物が見れるので満足です。
こんなにある!?ってくらい数の暴力で見せてくれます。
連日の疲れで全然頭に入って来なかったですが……。
家具「家具です」
情報量おお!!としか感想が出てこないです。
ナポレオンコーナーは寝れるくらい静かで薄暗いのですが、彫刻+金彩でギラギラと目が疲れる家具が大量にあります。
中国様式の家具もあり、ここがトゥーランドットかな?となります。
皿です。
これが例の部屋。
「これ好きな雰囲気の絵」
「あ〜〜知ってる人だ(知ってる人の描いた絵)」
意識が朦朧としながら回ると3時間ほど経っていました。
イスタンブールで歩きすぎたのが今になってダメージが出てきて、ふくらはぎがパンパンで死にそうです。
彫刻の間に座って休憩しました。
ちなみに、おしゃれなカフェがあって「ルーブル美術館でブランチしちゃう!?」とどちゃくそテンション上がったのですが、30ユーロと書いてあって無事死亡しました。
とりあえず水とサンドイッチで過ごすかと思って売店に行くと……。
3.3ユーロ!?水が500円です。水も買えませんでした。
サンドイッチは6.8ユーロ(1200円)です。
水とサンドイッチで1700円ですね。家族4人で行くと水とサンドイッチで6,800円。
まーじで日本円ポンコツです。
ゴリゴリ年収3000万円マンでないと、ルーブル美術館でランチを楽しむのは難しそうですね。
パリもう見た!なので本命のブルゴーニュ地方ボーヌに行くことにします。
前へ前へと、疲労困憊の中歩きます。
ブルゴーニュ最大の都市ボーヌに到着!
駅校舎は小さく、静岡島田の六合駅くらいです。え?ちゃっきりじゃないからわからないって?
とにかく小さな駅でコインロッカーとかないです。
駅前のホテルで3ユーロでスーツケースを預けられるという個人ブログの情報があったので行ってみたのですが、3ユーロは2015年頃でして、2023年現在は15ユーロでした。
バチクソに値上がりしています。ここに宿を取れば良いという意見もありますが……。
チェックイン前に散歩したかったの渋々預けて散歩します。
おお〜〜!ブルゴーニュ!
もう空気の美しさといったら富士山の麓のような透明感。
スーパーも寄ってみます。物価はパリよりはマシですが、日本の1.5倍くらいします。
これ、ボジョレー・ヌーヴォー売り場で、現地でも一応飲むんだ!といった程度のお祭り騒ぎです。
銀座のワインショップなんかは、フランス国旗に数百本のボジョレー・ヌーヴォーが並んでいたりするので温度差すごいです。
スーパーと思えないほどのチーズの量で、モンドール10ユーロ投げ売りで100個くらいあります。
他にもチーズが100種類は余裕であるほど国民食になっています。
他にも地元のパン屋さんでクロワッサンを買ってみました。
「クワソン シルヴプレ」で通じたのですが、まじでフランス語だめだめで、クワソンしか通じませんでした。
ホテルに到着して遅めのランチをすることに。
パン屋さんでパスタデリを買っておいたのですが、まじまじで美味しくて涙。
サラミセットなども買っていたので、豪華なランチになりました。
今回の旅の目的は、このボーヌ市街で開催される【ボーヌ栄光の3日間】というワインイベントです。
かっこいい名前がついてたのですが、最近はVente des Vins des Hospices de Beauneという名称のようです。
オスピス・ド・ボーヌという修道院のために、ワイン生産者が自分たちのワインを寄付して、それをサザビーズがオークション形式で販売。世界中のワインショップやインポーター、マニアなどが購入してそれが直接オスピス・ド・ボーヌに寄付される。こうしたイベントです。
3日間あるので、暇なときに畑でも回ろうと思っていたのですが、お祭りの規模が大きすぎてずっと市街地で遊んでしまいました。
初日は出店も少なく現地の人たちが少し集まって盛り上がっている程度です。2日目は超壮大にパレードが開催されます。
黒トリュフもこんな感じで出店されています。
エスカルゴが有名なので、ブルゴーニュ産エスカルゴにおまけのシャブリをいただきます。
感動的に美味しい!
これでいいんや…これでいいんや…と
ぶつぶつ言いながら熱々のカタツムリを食べていました。
これは本屋さん。ブルゴーニュの専門書が大量にあって大興奮します。
時間があったら何冊か選んでお土産に欲しかったです。
オキモトシュウ氏の神の雫(フランス語版)も全巻揃って販売されていました。
Patriarche Père et Fils(パトリアッシュ)を見学することにしました。
地下が迷宮になっていて、10種類の試飲をしながら歩くと2時間くらい時間が経っていた。200万本近くのワインが収蔵されていると書かれているけれど、実際に見学者がみることのできる一角だけでも数十万本はあった。
香りのトレーニングができるフラスコがあるのですが、本物の苔がはいっていたり、ぶどうやいちごがはいっていたり、キノコが入っているなど驚きの展示でした。
この日のプログラムは2時間ほどかけて10種類のブルゴーニュワインを体験するものでした。
フランス旅行全体にいえるのですが、イスタンブールの疲労とパリの旅行が積み重なって、マジでヘロヘロになりながら回りました。
悪いことはいわないのでイスタンブールは寄らない。フランスでも休息の日をつくるなど、HP回復して行動した方がよいです。
特に34歳ミドサー男は体力不足に悩まされました。
地下セラーで頂くオスピス・ド・ボーヌは究極です。
〆は1973年のグラン・エシェゾー。
すごい香りの密度…!と思いながら飲んで、やっと飲み終わることに、これって50年前では!?となりました。
疲れてホテルで仮眠。
にゃんこが庭で遊んでいます。
ワインショップを散歩するのですが、日本より高いのでテンションがいまいちです。
この手のプレミアムワインもあるのですが、価格はかなり高かったです!
ユーロが下がれば楽しそうですね。
そんな訳で、現地で友人と合流してイタリアのローマ&ナポリを回ることに……。
この後、リヨン空港で爆発予告による空港閉鎖されとんでもない目にあいました。
今回の旅行は東京→イスタンブール→リヨン→パリ→リヨン→ボーヌ→リヨン→ローマ→ナポリ→ローマ→リヨン→イスタンブール→東京というツアーで死ぬほど疲れました。
経由でリヨンはまあ良いとして、そこにイタリア挟むのは死にます。マジで死ぬほどきついので、30代過ぎたらこんな無茶はしてはいけないですね!
ブルゴーニュ地方ボーヌ滞在凄まじかったです。
今度はフランスだけに絞って再来したいですね!

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