COEDO生ビール(コエドビール)は本当は美味しかった!

飲み物
COEDOビールは美味い?まずい?飲み比べレビュー
こちらの記事は古い記事です、最新の生ビールのレビューは上記の記事になります。 東京に引っ越してきて初めて小江戸の缶を見つけたので3本買ってみました! まずはメーカーの説明文から紹介してゆきます。 毬花 -Marihana- 淡い黄金色と純白...

試飲日時 2018年8月28日 PM20:10~ 気温27度、冷房エアコン 男性29歳

小江戸ビールの共通した感想

缶ビール3本試しただけですので、コエドビールの工場で樽生で飲めば全く異なった結果になると思います。今回のロットでは良いとは言い難い状態でした。

以前飲んだ缶のコエドビールがあまり美味しいとは思えずに、悪い評価を下しました。3年の時を経て、ついに本場「川越」で本物のコエドビール生ビールを飲んだので、ここに謝罪を兼ねて評価の修正記事を書きたいと思います。

川越アートカフェ エレバート

外観は昔ながらの大正建築という、文化財カフェです。鈴木禎次の建築に影響されて、見真似て作ったような外観で木造にモルタル作りになっています。現在はこのようなデザインは少ないので素敵です。

蔵造り通りの田中屋
設計:不詳施工:不詳 竣工:大正4(1915)年
構造:木造モルタル塗り2階建て
引用元:https://farwestto.exblog.jp/10156919/

この店では、6種類のコエドビールを生で楽しむことができます。 やはりクラフトビールや地ビールを「缶」で飲んでしまうというのはかなり悪策で、往々にして満足いかない結果となります。 川越のこの小江戸周辺では、コエドビールの生を出す店がいくつもありますが、中でもコンディションが良さそうなお店を選んでみました。

伽羅と紅赤というコエドビールを注文してみる

さすがにすべてをテイスティングするのは難しいので、前回缶ビールで飲んだ時に、好みだった伽羅を頼むことにしました。 あの頃は香道をしていないので伽羅の香りが分からないと言っていましたが、32歳になった今では安いベトナムの伽羅や白檀程度なら自宅で炊いています。香りを聴くという領域まではいきませんが、少しは大人になれたのかもしれません。

入店して初めて知ったのが、埼玉県の飲食店でお酒を飲むときは、必ずワクチン接種履歴を店員さんに提示する必要があると言うことです。 私は、いつもスマートフォンの中にワクチン接種券の写真をすぐ出せるようにしてあったので大丈夫でしたが、接種券を持っていない人はお酒を飲めないそうです。
なかなかに厳しく、お酒を飲む本人が所有していたとしても、同伴者が接種券を持っていないと飲めないお店もあるそうで、埼玉県はかなり厳しくコロナ対策を行っていることがわかります。

コエドビール 伽羅の味わいは?

もう一生コエドビールしか飲まない!となるほどではなかったですが、缶ビールと比べると遥かに美味しく、一般的なビール会社の生よりも素晴らしい味わいでした。

例えばエビスやサッポロなど普通のビールメーカーと比較すると、まずホップが特徴的で渋みが強いです。 これが、不愉快な苦味と言うよりは心地の良い苦味で、油っぽい料理を食べた後に伽羅を飲むと口の中がリフレッシュするような心地よさです。 ビールマニアではないので、さすがにどのホップを使っているかなどはわからないのですが、一般的なビールメーカーと比べて少し違うものを使っているのだと思いました。

苦味が単に渋いと言うわけではなく、細かく小麦粉のようなパウダリーな感覚の苦さです。 酸味はなくのどごしも良いのですが、厳しく評価してしまうと泡立ちが少し不自然で発泡感が刺激的です。 ビールに溶け込んでいると言うよりは、炭酸ガスがコンビニで売っている炭酸水のような泡立ちの感覚に近いように思いました。
エレガントで素晴らしいとまでは言いませんが、なかなかに美味しく、油っぽいソーセージや揚げ物などには最高にマッチするような味わいです。 缶ビールで評価してしまうのはもったいないので、皆さんも川越に来て飲んでみてくださいね。

コエドビールの紅赤の味わいは?

川越産のサツマイモ「紅赤」を焼き芋にして加えたというオイモのビールです。 注文する時は少し緊張して別の日にすればよかったかなと後悔しましたが、実際に飲んでみるとそこまで芋の香りが強くなく飲みやすいビールとなっています。紅赤を食べたことはないのですが、調べてみると農業試験場で生産された品種ではなく、土着品種として地元で愛されてきた芋のようです。
紅あずまやシルクスイートというよりは、紅はるかのような、ねっとりした焼き芋のような甘みの香りと味わいに思います。こちらも少し粉っぽく、飲んでいると戻ってくる香りにコロンビアの豆のような焙煎のニオイがあります。 これは麦芽を焙煎したときの香りだと思いますが、 少しキャラメルのようなニュアンスもありなかなかにおいしいビールです。
アルコール度数が7%と高いのですが、それを感じさせないような飲み心地です。さすがにハーフパイント飲み終わる頃には、急にアルコールの酔いが回ってくる感覚で、その時に度数が高かったのだと実感させる感じです。
度数が高いビールは、ベルギーのオルヴァル修道院(トラピストビール)が好きなのですが、6.2%のオルヴァルのほうがアルコールを感じさせます。 コエドビールは全体的に女性でも飲みやすいライトな感覚を大切にしているのかもしれません。

生ビールとはその土地を表現する?

私自身が生ビールといったら、今はなき新潟寺泊「日本海夕陽ブルワリー」、清里の「八ヶ岳ブルワリー」、静岡修善寺の「ベアードビール」なんかが好きです。 100件以上存在する地ビール、その5分の1も声はしていないのですが、飲んでいたものが作っている土地柄が反映されているような気がします。

コエドビールは、強烈な個性で飲み手を選ぶと言うよりは、多くの人にビールを楽しんでもらうと言うコンセプトを感じることができます。 普段は、コンビニで館麦酒を飲んでいるような人たちが、コエドビールを飲んだらきっとその奥行きや立体感に感動するはずです。
川越の小江戸の町並みを実感して、いろいろな個人商店や、多彩な飲食店の集まり、文化が集合して入り混じっているこの町を見てからは、確かにこの町のビールとして最適なのだなと実感しました。

正直言って、缶ビールはあまり良くないです。瓶にすると缶のニオイがつきにくいのでマシですが、缶だけ飲んで評価してしまうのは勿体なかったと今になって思いました。みなさまも是非、川越小江戸で一度はコエド生ビールを飲んでみて下さい。ワクチン接種券をお忘れなく。

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