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クロ・デ・パプ (ポール・アヴリル)から2千円代まで『ヌフ・デュ・パプ』は美味しい?

日々是修行。はい、こんばんは今日も元気にワイン修行。
初のテーマ『ヌフ・デュ・パプ』は美味しいのか?ボルドーとブルゴーニュばかり飲んでいますが、南フランスについて語ってみます。

シャトーヌフ・デュ・パプ クロ・デ・パプ・ルージュ2015

シャトーヌフ・デュ・パプの中でも最高の畑が「クロ・デ・パプ(教皇の区画)」。この畑から作り出される稀少な赤ワイン。24の区画から、1区画1樽(それぞれ樽を特注!)のワインを造り、最高のブレンドを決めます。しかも「最高のワインにしか興味がない」という彼らは、セカンドワインを造りません。そのため、世界のワイン商に割り当てられる数量もごくわずか。入荷する数量は限定されており、毎年あっという間に売り切れてしまう幻の商品になっているのです。引用元:https://www.enoteca.co.jp/item/detail/308650031

参考価格 17,600円~(税抜価格16,000円)

エノテカのイベントで飲むことができたのですが、クロ・デ・パプにもなると事実上ブルゴーニュのグラン・クリュに近い品質です。 ブルゴーニュと違って幸いなのが、まだ値上がりが激しくなく2万円を切る価格でここまで素晴らしいワインが飲むことができます。ただ、シラー・グルナッシュ・ムールヴェードルといった品種からイメージすると、ワイン好きであるからにして「割高なのでは?」と品種で下にみてしまいがちです。
背景にアウディが写っているので、車に例えるならばボルドーやブルゴーニュはドイツ御三家だとしたら、このヌフはアルファロメオのような存在です。 「でもアルファロメオでしょう?」のようなイメージが付きまとってしまい、「アルファロメオ8Cが素晴らしい」と実車に乗った人がレビューしたとしても「でもアルファロメオでしょう?」という印象がつきまといます。
事実、南フランスというのは難しく、某静岡ワインインポーターでは直輸入のワインをごり押ししてますが、その品質はなかなかに怪しいものです。 1000円から2000円の南フランスと言うのは、チリのようにとにかく濃ければいいでしょ、とにかく果実感があればいいでしょうといった先入観から、安ワインを脱却できないようなイメージ付けがされてしまっているのが残念ですね。このクロ・デ・パプはブルゴーニュでいったらジュブレ・シャンベルタンの村名、下手したら一級畑よりも深い感動を得ることができるかもしれません。
ワインが好きになると品種によって判断しがちですが、それは修行不足なのだとこの一杯で教えられました。

シャトー ヌフ デュ パプ グラン レゼルヴ 2016 シャトー ボーシェーヌ

これを飲んだのは、もう半年近く前ですが非常にエレガントで洗練されていて並大抵のボルドーよりもおいしい優れたワインでした。販売価格(税込)7,150円ですが、セールで半額で買うことができました。 正直言って、リカマンのセールと言うのは本当に楽しいのですが、半額で売っている商品と言うのは味わいのほうも半額が妥当と言うことが多々あります。 ジョルジュグラントネイのブルゴーニュは上代が適正ですが、このヌフもまた定価の7,150円で購入しても後悔するということはないでしょう。

とにかく華やかな香りがあるのに、ブルゴーニュでもボルドーでもない。それなのに格式高いニュアンスがあり、もしヌフを知らないワイン好きだとしたら「どこのワインだろう」と悩んでしまうはずです。 コスパの高いワインなので一度は飲んでもらいたいです。

参考価格 7,150円

凝縮された濃いルビー色。ラズベリー、スパイス、バニラやすみれの香り。リッチな複雑味とバランスのとれたタンニンが調和している。赤いフルーツのジャムのような味わいとバニラとトリュフのニュアンスもある。除梗後、最低20日間浸漬。フレンチオーク樽で12-18ヶ月熟成。80年-100年樹齢のぶどうを使用。

シャトーヌフ デュ パプ キュヴェ ベルトラン ド ゴ 2020 AOCシャトーヌフ デュ パプ

今日は一番安いヌフを飲んでいます。立ち位置としては、メゾン・シシェルのような買い付けネゴシアンでしょうか。生産者が分からないというものですが、コスパが良い一本に仕上がっています。

フランス南ローヌ フルボディ辛口赤ワイン愛好家大注目!シャトーヌフ・デュ・パプのフルボディ赤ワインファン感涙!南フランスの王様シャトーヌフ・デュ・パプ!生産者の名前を明かさない&醸造所ワインメーカーと直談判し、日本のインポーターさんがキュヴェを全量買い取ることで実現したスペシャル・プライス!造り手は、詳しく明かすことはできませんが、シャトーヌフ・デュ・パプ本拠地で創業1859年!ロバート・パーカー氏を始め、ジャンシス・ロビンソン女史、フランス アシェット・ガイド誌、ゴーミヨ誌、ベタンヌ&ドゥソーヴ2B&D等、各ワイン誌絶賛のシャトーヌフ(南ローヌ)を代表する大人気造り手による究極シャトーヌフ・デュ・パプ!(14世紀にアヴィニョンに法王庁を移したローマ法王の夏の居城が建てられ「法王の新しい城」と呼ばれるようになった事に由来する歴史あるワイン産地シャトーヌフ・デュ・パプ)!しかもアヴィニョン法王庁最初のローマ教皇の名である「ベルトラン・ド・ゴ」(クレメンス5世)の名が付けられたスペシャル・キュヴェ!グルナッシュ主体にシラー、ムールヴェードル、サンソーをオーク樽で9ヶ月熟成!で造られる深みのルビーカラー!バニラやモカのニュアンスのある力強く、パワフルな熟した果実とスパイスのブーケ、柔らかいタンニンを伴うリコリスや目がさめるような熟したフルーツのアロマ!柔らかく、肉厚でボリューム感のある表情豊かな味わいは、チャーミングさと力強さの両方を兼ね備えた究極フルボディ赤ワイン!ワインメーカーも“素晴らしい出来”と絶賛する待望[2020]年で限定入荷!しかもインポーターさんとの協賛プライス!(インポーターさんいわく“現在では信じられないプライス!”)ローヌ最高級赤ワイン“シャトー・ヌフ”がびっくりプライス!完全数量限定につきお急ぎ下さい! 引用元:https://a.r10.to/hakFXL

 

グルナッシュのような甘い香り、モンブランの栗ペースト、生クリーム、どこか冷涼感のあるブルゴーニュのようなニュアンス。
ステンレスタンク、十分な果実感があり甘みも強い。タンニンが荒っぽいというよりは、構成要素として一部に存在するという感覚。溶け込んでいるというよりは、添付されているような渋みがある。酸味も渋みもそこまで深いではないし、刺さるようなことは現時点ではない。
土壌がポイヤックっぽい、もう何を言ってるか自分でも支離滅裂だけれど、確かにこれは古樹で土壌がポイヤックに似た香りがある、そして香りはどこかコート・ド・ボーヌのような冷涼な土っぽい香り。味わいは、スペインや北イタリアを思わせる明るいオレンジの果汁のような酸味。 テイスティングメモ by.はっしー

ヌフ・デュ・パプを今まで3種類飲んだのですが、実は一番最初に最高級な「クロ・デ・パプ(教皇の区画)」それから7千円のヌフ、最後に今飲んでいる2600円のヌフという順番で経験しました。

現在は破門されているのですが、私自身ある新興宗教の系譜を辿っていて「フランス人は味盲」というのが今までの定説でした。ですがワインに関しては極めて高い鑑定能力を有していて、残念ながらフランスワインは価格が高ければ高いほど美味しいです。
これを信じたくなくて、「安くても美味しいワインがある!」と力説してきたのですが、このヌフ・デュ・パプも最高級のクロ・デ・パプは「言葉を失うほどに美味しい味わい」で、7千円のヌフは「村名ブルゴーニュに負けない官能的な美味しさ」、最後の2600円のヌフは「ルイ・ラトゥールのACブルゴーニュならこっちの方が美味しいかも!?」といった、残酷な結果となりました。

シャトー・ラトゥールで例えると、ファーストラベルから3rdラベルのような違いがあります。 本当に値段によって味わいがきっちり分けられていると言うのは驚きでした。いきなりクロ・デ・パプを飲めたら最高ですが、ちょっと興味あれば、この2600円のキュヴェ ベルトラン ド ゴを試してみるのは良いと思います。

南フランスに高いお金を出すなら、ブルゴーニュやボルドー飲みたいなんて気持ちが勝ってしまい、ついつい後回しにしてしまうのですが久々に飲むと確かにおいしいです。 共通して言えるのは価格の安いヌフは早飲みで 価格が上昇するほどに長期保管が前提とされたワインとなります。これはブルゴーニュでもボルドーでも同じことが言えますが、瓶詰めされて2〜3年で飲むのであれば、5000円台のヌフがお勧めです。

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