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    人口減少「未来の年表」と、論点がずれた反論にならないようにするコツ

    By はっしー2021年10月27日Updated:2021年12月30日
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    目次

    • 著者の問題提起に「焦点」と「争点」を合わせる
      • 「正しいこと」と、「間違っていること」を分離して考える
      • 私自身が関心した部分
      • 本書の後半は著者の主観が強い
      • 論争する場合はロジカルに指摘する必要がある

    昨夜、本当に面白い本を見つけてしまいました。「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること 」河合雅司(講談社現代新書) という本で、人口動態統計を分析することにより、「近い未来」と「遠い未来」を予想するというものです。
    2017年に発刊されましたが、すでに2021年までの予想は的中しています。本書は実際に年数を挙げて指摘する4つの問題と、処方箋と称した問題に対する筆者なりの改善点を前半と後半で分けて執筆しています。

    4つの問題とは、「出生数の減少」、「高齢者の激増」、「労働人口の減少による社会への影響」、「それらが複合的に起こって生じる日本の人口減少」です。「少子高齢化」の一言に全てをまとめて処理しようとしているので、おおくの人が問題の本質が見えていないと指摘しています。

    本書は大学教育の崩壊から結婚、出産問題、移民政策、老人福祉、公的サービスの崩壊、日本の防衛問題など話が多岐に渡ることから、アマゾンのレビューを見ると評価は様々です。レビューを読んでいると「コレはさすがに論点がズレすぎているなあ」と思えるものがチラホラ見受けられます。
    そこで、簡単な書評と「論点がずれた反論」にならないようにするには何が大切か考えてみました。

    著者の問題提起に「焦点」と「争点」を合わせる

    話がズレないようにするためには、刑事裁判で検察と被告人が公判前整理手続を行うように、話の争点がどこにあるかを明確にする必要があります。本書のように「実際に起きている事」と、「科学的根拠に基づく数字や予想」、「著者による想像」が混在すると争点がずれやすくなります。

    例えば私自身が読んで感じた焦点は次の通りです。

    • 人口の現象は緩やかでも、合計特殊出生率(出産可能な年齢構成)が低いので近い将来に日本人が激減する
    • 東京都は地方からの若い人を吸い上げて成り立っていたけれど、出生率低下でそれさえも成り立たなくなる
    • 若い人が減ると行政が成り立たないだけでなく、病院やインフラにも影響が出る
    • 若い人が減ると教育機関の崩壊や、教育の質が低下する、国際的に通用する人材が減少する
    • 主要な労働力の30~50代による身内の介護により育児の余裕がなくなる、介護離職が増える
    • 介護する人が高齢化して、高齢者による高齢者の介護が始まる
    • 政府の掲げる輝けるシルバー生涯雇用、実際は65~70歳は減って超高齢社会になる
    • 上記による労働人口や効率の低下によって国内総生産(GDP)が下がり国際的にも影響する
    • 限界集落だけでなく地方衰退によって消失する町が出てくる
    • 移民による治安の低下や混血、文化の変化が起こる

    ぱっと思い出してみたのですが、上記のようなことが特に重要に感じました。
    この問題提起をしっかり掴んでおかないと、「この本は何ページの○○がおかしい!だから全て間違っている」とトンチンカンで「論点」がずれた反論になってしまいます。

    「正しいこと」と、「間違っていること」を分離して考える

    裁判のように「争点の1~10と13、15~20は認めます」といった具合に、どこが正しいか、どこが間違っているかを頭の中でまとめておかないと、つい感情的になってしまい「論点」がずれた反論になりがちです。200ページ以上ある中の1行だけを抜粋して、「コレは間違っている」と揚げ足を取るのは大人の会話とはいえません。

    また違うと指摘する箇所も「問題提起そのもの」が間違っているのか、それとも「問題提起に対する解決方法」がおかしいのか、分離して考えないと論点がずれてしまいます。実際に本書の大半は人口動態統計に基づいて予想されています。
    さすがに著者の予想する「2100年に日本の人口が約5060万人、3000年には人口2000人」というのは不確定要素が大きくバカバカしいと思いますが、少なくとも2065年までの推測は高い確率で現実のものになります。なにしろ2020年生まれの日本人の数、つまり「出生数」は84万832人と確定しているので、ここから減ることはあっても増えることは絶対にありません。

    特定の年齢が大量に突然死したり、急に社会が5~6人も子供を産むような事態が起こらない限り、人口分布の推移は著者の予想通りになります。また地方自治体の人口推移を見ても、インフラ低下や病院数やサービスの低下などは現実的だといえます。

    私自身が関心した部分

    • 高度経済成長時代に整備された多くの道路や鉄道、バス、水道、電気、ガスなどのインフラは税収や人口減少によって老朽化を改修することが難しくなる。水道代を維持するのさえ難しい。
    • 一極集中により地方の空き家が急激に加速して、廃墟のような町が増える。スラム化して治安が悪化する。
    • 人口が減っているのに世帯数が増えて、独居老人や生涯未婚が増加する。非正規雇用の貧困老人が急激して、ただでさえ右肩上がりの社会保障費を圧迫する。反比例するように労働人口減少により税収は減る。

    誰しもが、うすうす気がついていたのに気づかないフリをしてきた部分にざっくりと切り込んでいるのが本書の面白いところです。移民政策に反対しているのは、いささか政治的主張が強いと言わざるを得ませんが、絶対にないとはいい切れません。不法在留外国人の麻薬取引などは年々増加の一途ですし、中国残留孤児の2世の半グレ集団など、外国人による犯罪組織も増加しています。

    本書の後半は著者の主観が強い

    後半の「第2部 日本を救う10の処方箋」は、同意できる部分とできない部分、著者の認識に疑問がある部分が混在しています。

    例えば「AIで解決」は私自身、内容は本書と異なり実際に起こりえると思います。ただし労働者雇用の低下につながると思います。ロボットによる自動化は配送サービスの分類、食品の製造から、あらゆる商品の組み立て分類、自動レジやAIによる監視など様々な分野で労働者が不要になり、一部の開発者やメーカーだけに富が一極集中するようになると思います。
    「24時間社会からの脱却」はおおむね同意できますし、実際に社会がその流れになりつつあります。「都道府県の飛び地合併」はいささか非現実的に思えますし、「匠の技」イタリア化というのも今からでは難しいと思います。

    後半は主観が強く現実的でないものも含まれますが、全体を通して良く研究された内容だと関心しました。地方衰退のメカニズムも分かりやすく解説されていて、仕事がないから東京に行く、地方の人口が減るから企業も減るという悪循環。本書を読んで、「地域で循環されるビジネスに対して減税を行い各地のバランスを保つことこそ本当のSDGs(サスティナブル)になるのでは?」とさえ思いました。

    論争する場合はロジカルに指摘する必要がある

    話の一部だけを切り取って揚げ足取りをしたり、人格否定をするのはスマートではありません。どこに話の焦点があるのかを明らかにして、論点のなかで合っている部分はしっかり認めて、間違っていると思う部分を理由となる根拠をあわせてぶつけるというのが大人な会話だと思います。

    前提条件からして間違ってあると思うのであれば、どの条件であれば結果が得られるのか指摘する必要があります。アマゾンレビュー、ツイッターやヤフーコメントなどで、驚くほどに論点がずれている人や代替案が一つも無いのにケチをつける人、認識不足や調査不足、少し調べれば間違っていると分かる意見をぶつけている人をおおく見かけます。
    一例では「無駄な給料の国会議員の議席を減らせ!」とミクロな視点でしか物事を捉えられていないことがあります。国費の支出や財源、十分な監査はされている?といった全体の流れが見えていないと、小さな問題を感情的に指摘するだけで終わってしまいます。話の全体を見て何が問題かと考えることは非常に大切なことです。

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