これは体験談ですが、在宅ワークが長期化すると生活にも変化が起こります。家族や夫婦であれば出かける機会がありますが、独り暮らしだと何をするにも面倒で部屋から出ることが少なくなります。ただでさえ度重なる緊急事態宣言で外出を避けているのに、リモートワークでの疲れと体力の低下は精神も肉体も蝕み、それが原因で外出が億劫になってしまいます。
在宅ワーク→外出面倒くさい→体力の低下→外出面倒くさい→精神の悪化、といった具合に生活が悪循環になってしまいます。室内自重トレーニングをしていたのですが、プロでもない限り鍛えることのできる筋肉部位に限りがあります。基礎体力をつけるには外を歩き、屋外中心の生活をするしかないのです。
「筋力低下」を実感、地下鉄の階段を上るだけで息切れ……?
先日、一日中歩くタイミングがあり自身の筋力低下を実感しました。
1~2回階段を上り下りするのは問題ないのですが、一日で4駅まわり必要なものを買い揃え、時間がないので小走りで事務所に戻ったのですが着いたときにはヘトヘトになってしまいました。
最近のマンションはエレベーターしか付いていない物件がおおく、階段を利用したくても緊急避難時しか使うことができません。通勤があれば階段を毎日上り下りするはずですが、あまりに階段を使わない生活をしていると急いで階段を降りただけで膝や腰がガタガタになってしまいます。
平地を4~5キロ歩くのは疲れなくても、荷物を持っての階段上り下りがヤバいです。これも在宅ワークが影響しているといえそうです。
家という環境に慣れると「社会性」が欠如する
在宅ワークというのは基本的に定時労働ではなく作業量で仕事が課されます。通勤出社での労働では一例では9時から18時といった具合に、その間は休憩時間を除いてずっと緊張感をもって仕事をしているわけです。
ところが在宅ワークになれば、打ち合わせのとき以外は自由な服装や生活リズムが可能で、肌着でビールを飲みながら仕事をしても誰も咎めることありません。
人にもよりますが、在宅の場合は「仕事に集中」と「休憩」を自分のリズムで繰り替えることがおおいはずです。4時間仕事したから50分休もうと厳格に行っている人は少数だと思います。
そうなると自分の仕事リズムが出来上がってしまい、たまに出社したときに今までのように業務をこなすのが苦痛になります。「家ならそろそろ休んでコーヒーでも淹れたのに…」だとは、「このいらない会議いつまで続くんだ」と昔なら気にならなかったことにもストレスを感じてしまいます。
リモートワークでビデオ会議を頻繁に行っている人であればよいのですが、チャットベースやSlackベースの開発者などは特に声を出す機会が少なくなります。そうなると、対面の会議でスラスラ言葉がでなくなってしまうのです。テキストでは考えや意見をまとめることができても、それをリアルタイムで言語化する能力が低下してしまいます。
言語化する思考も筋力も、生活リズムも一度崩れてしまうと元に戻すのは難しいものです。
心当たりがあれば職場の人や友人に相談して、少しずつ改善するのが良さそうです。