【葉巻入門】シガー初心者にオススメの葉巻と吸い方&選び方【ダンディな大人?】

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人生には辛いことがありますよね。苦難と受難の連続、6歳の頃には「なんで生まれてきてしまったんだって」後悔したものです。もう少し我慢すれば楽になる、もう少し我慢すれば楽になると暗示をかけて早30年。
そういったキツイ人生のために(一時的に)楽になるアイテムが用意されているんです!

人はなぜ葉巻を吸うのか?

やはりキツイ人生といったら黒人。やれブラック・パワーだのLGBTだのいわれていますが、アフリカ大陸から奴隷船で無理やりアメリカ大陸に連れてこられて砂糖やラム酒、葉巻を大規模プランテーションで強制的に作らされていたのです。
もうね白人さまが厳しいので、葉巻とラムがないと人生やってられんのですよ。
2020年の極東島国の黄色人種でさえキツイので、黒人はさらにキツかったというのは想像に容易いですね。ちなみに静岡市には今だにクロンボという喫茶店があります。

まあそれはいいとして、現代の日本人に許された鎮痛剤はいくつかあって代表的なものはワインですね。
コレね、主にココロに効きますね。ダウナー系でもありアッパー系でもあるスグレモノです。
ただし問題があって常用すると依存性が高いということです。一日の終わりにビールを飲んで高揚感を得ようとしても、ビールを飲みながらワインのことを考えてしまうという副作用があります。

とにかく最初はシェリー、よく冷えたフィノかアモンティリャード、そして白ワイン(もしくはシャンパーニュ)そのあとに料理に合わせて赤ワインを飲みます。

コレで大抵の痛みは取れて穏やかな気持ちになれますね。
それでも駄目なときは食後の4Cですよ。4C、コニャック(ブランデー)、コーヒー、チョコレート、シガーと言われていますが日本の場合はinCense(お香)も含まれて5Cになりますね。伽羅や白檀でもいいですし、炭起こしが面倒なときは簡易的に線香も使えます。

葉巻を吸うシチュエーションは食後の4C

いわゆるコレがお稽古ですね。ちゃんとお稽古して修行を積まないと本質的価値を見出すことができません。下記は稽古場の一例です。

さて、初心者がシガーや葉巻を始めて陥りやすいのが「小さいやつを買ってみよう」
本数も入ってサイズも小さくて手頃なのでやりやすい!と勘違いして買ってしまうパターンです。

ミニシガリロやクラブシガリロは初心者向けじゃない!

コレ注意が必要ですね。
この写真下のような小さな葉巻は、「シガリロ」や「ショート」と呼ばれる大きな葉巻を作るときに余った細かな葉っぱで作られた短時間の喫煙用のシガーです。右下のダビドフはショートコロナといって短いけれど本格的なシガーです。

シガリロにも種類があって、エクスクイジートス Exquisitos のように小さいながら巻いてあるシガーもあれば、砕いた葉を巻いてあるシガレット(紙巻たばこ)のようなものもあります。
サイズはセブンスターやメビウスのようなコンビニで売ってる煙草を長くしたような小さいものです。

シガリロはシガーではない

シガーの中では一番グレードが低く、とにかく辛い!フィルターがないのがほとんどなので、ダイレクトに煙が口のなかにきます。コレをシガーだと思って吸うと「葉巻って不味いじゃん!」となります。
一部手巻きも存在しますが、ほとんどが機械巻きで工業的な製品のイメージが強いですね。

ではなぜシガリロが売られているかというと、普段プレミアムシガーの大きなサイズを吸っている人が緊急用に使っているからです。外出時にパット吸いたいとき、バイクでツーリングして休憩するとき、会社の喫煙所で5分休憩するとき、朝起きて外で一発気合を入れるとき、などなど短時間の緊急用と思ってください。

ちなみに下のダビドフはあまり美味しくありません。なぜかというと巻いてある煙草の葉の葉脈が出ていて、表面がザラザラになっています。これが品質の悪い、もしくはヒュミドールでの湿度管理ができていないボロボロの葉巻の特徴です。
吸った時に雑味や辛さ、煙の口当たりが悪い原因になります。ですので初心者こそ大きな葉巻を吸うべきです。

初心者にダビドフ オブ ジュネーブを進める人も居ますがプレミアムシガーの場合は品質が安定的していてロットによる差が少ないのが特徴です。ただ少し値段が高いのがデメリットです。

初めての葉巻はどのサイズがいい?

大きければいいと書きましたが一番長いダブルコロナが必ずしも美味しいわけではありません。
チャーチル、ロブスト、コロナと様々なサイズがありますが、個人的には「トロ」と「ロブスト」あたりが初心者にはオススメできます。

サイズやリング経・長さが大きい=重い・ヘヴィ・濃い・キツイ という訳ではなく、巻いているラッパーやフィラー、バインダーといった煙草の葉の熟成具合によってニコチンやタールが異なります。

ですので短めでも熟成の強いマデューロやオスクーロは濃い口当たりでエスプレッソの豆のようなニュアンスがあり、154mm / 20mmもあるロッキーパテルのトロでも、カンデラという明るい緑の葉であれば口当たりがライトでニコチン当たりも少なく、ゆっくり30分吸っても美味しいというものもあります。

大きさや長さではなく色で選んだ方がライトかヘヴィか判断しやすいです。
もし強烈なコクや焙煎の深い珈琲豆のようなニュアンス、重厚なボルドーのオリのようなエッセンスが欲しければプラセンシアの濃い色の葉を選ぶと良いです。

葉巻をセルフ処方している患者がよく用いるのが、ハーフコロナよりも短く、ショートよりは大きいジュニアサイズです。
ロブストを吸う体力とお金が無いときでも1本数百円で、ややエッセンスを感じることができます。

同じショートでも、火の付き方やドロー(吸う)感覚などが異なり、スカスカのものもあれば中が詰まってドローしにくいものもあります。

葉巻、シガーの保管方法

シガーというのはお茶と異なり湿度が高いところで保管するものです。
シガリロであれば湿度65~69%、プレミアムシガーであれば69~72度くらいが良いとされています。

下の写真はボベダとINTEGRA BOOST(インテグラブースト)といって湿度調節剤です。
中に給水剤が入っていて、適度な湿度を保ってくれます。

本当はヒュミドールという葉巻専用の保管ケースが理想ですが、持っていない場合は湿度調整剤とジップロック袋があれば美味しい状態で保存が可能です。
どちらも無いのであれば、袋やキャビネットにコップに水を張って入れておき、なるべく乾燥を防ぎます。

ワインセラーでも保管が可能です。
赤ワインは温度14度湿度80度が適正、シガーは温度17度、湿度70度前後と少々ズレがありますがワインセラーの内部は場所によって湿度と温度にムラがあります。

そこで丁度良さそうな場所を見つければ同時に保管することもできます。大量に保管したり、長期間に渡って熟成させる場合は必ず湿度計と温度計を設置しましょう。
ドアを開放するとみるみる湿度が下がり、温度が変化しているのが分かります。乾燥しすぎる場合は固くしぼったタオルをセラー内で干すと加湿ができます。

湿度が上がるとカビが発生しやすいので注意しましょう。

※写真は編集部の薬箱

買ってきた葉巻をすぐに吸ってはイケない

プレミアムシガーを扱っている店は加湿管理もしていて、購入時にアドバイスをしてもらうこともできます。
それでも店内は加湿のムラがあったり入荷したばかりの葉巻が並んだりしています。乾燥していることもしばしばで、それを買ってすぐに吸うと「辛い!」とネガティブな印象を受けることもあります。

もし美味しく吸いたいのであれば、ヴェガフィナだろうとラ・ファリーナだろうと、BdRだろうと自宅でしっかり加湿して70度前後にしてから吸うのをオススメします。簡単なのはボベダと一緒にジップロックで2週間です。
これで葉巻の中央までしっかり加湿できます。その代わり火がつきにくいので、じっくり丁寧にロングマッチかシダー片で火をつけてください。

シガーのカット方法

Vカット(キャッツアイ)、パンチカットなど様々なカットがありますが、初心者のうちはフラットカットというシンプルな平面カットがオススメです。マイルドな味わいを感じ取れてバランスが良いです。
アマゾンの1000円の安いものでも良いのでシガーカッターがあるといいですね。ハサミやカッターナイフでもできないことはないですが、断面がザラザラになったり、表面を包んでいるラッパーに傷が入るとドローするときに影響がでたり、口当たりの劣化につながります。

シガーはどこまで吸えばいい?

熟練のシガーマニアであれば、葉巻を持つ指がやけどするくらいまで、つまり2~3センチまで吸ってしまう人もいます。
しかし初心者から中級者までは、「美味しいところ」まで吸うのが適切です。
葉巻によって美味しい長さがバラバラです。ただ突然に葉巻のリッチで美味しい部分が失われるのが常々です。

初めはライトで口当たりもよく旨味を感じられますが、ロブストだと15~30分くらい吸っていると突然激辛でうお〜喉が痛い!というゾーンに突入することがあります。その当たりが寿命だと思えば良いです。

中には1時間以上吸っても美味しい部分が続くこともあります。一方でシガリロやショートなんかは、初めの一口が一番美味しくてソレ以上は辛いだけの煙草になってしまうこともあります。
慣れれば分かりますが、自分が満足できるまで吸えるということです。

葉巻を吸ってる途中で消えてしまった場合はどうする?

もし葉巻を楽しんでいる途中で火が消えてしまった場合は、早めに火をつけ直すことをお勧めします。
そのまま時間が経つと酸化したり葉の表面の油分が変質して異臭につながります。火が消えて1時間も経てば完全なシケモクの臭い香りになってしまうので、数分以内に復活させたほうがいいですよ。

トロやチャーチルのような長いサイズで数分しか吸っていないともったいなくて後で吸えるかな?と思いますが、たいていの場合は失敗に終わり、あ葉巻って一度火をつけると最後まで真剣にやらなきゃだめなんだと現実を知ることになります。

シガー・リングとは?コレクションできる記憶

何を吸ったか思い出せるようにシガーリングは外して保管しておくといいですね。
時代やヴィンテージが書かれたものもあり、海外ではシガーリングのコレクションをする人もいるそうです。

吸う前に外す、吸った後に外すなど議論がありますが、吸った後のほうが暖まって取り外しやすい傾向にあります。
写真のロッキーパテルのヌーメロ・セイのように外さないと吸えない葉巻もあるので、リングが大きいものは吸う前に外してもOKです。他にも葉巻の先に飾りのリングが着いていることもありますが、コレも外してから吸うと良いでしょう。

痛みを癒す合法アイテムを使おう

あまりに人生がキツイ人は我慢しすぎずに適度に生き抜きをおすすめします。
軽いシェリー酒やラムソーダ、美しい料理とワイン、蒸留酒、シガーにチョコレートなど一日の終わりを真剣に閉めると「やりきったなぁー」と痛みが和らぎます。

経験上、ビールは高揚感、ワインはココロの痛み、葉巻は脳に対して強烈な鎮痛作用があります。
いずれもOD(オーバードーズ)は健康を損なうことに繋がります、どの鎮痛剤も用法・用量を守って正しくお使いください

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