リナシメントストアでローンチした厳選の紅茶シリーズに、国内最速でダージリン春摘みが入荷しました!
茶園ごとの味を試してみたいという方にお勧めのセット内容になっています。6gですがたっぷり2杯は楽しむことができるので、一人でじっくり友人と話しながら、どこの茶園が自分の好みかを選ぶことができます。テイスティングセットは同時に飲むのがお勧めです。
ダージリン ファーストフラッシュ5種類と特徴
今回テイスティングした5種類から察するに、今年のダージリンファーストフラッシュは流通する種類などが少ないながらも充実した香りのロットが多い印象があります。以下個別にコメントしていきます。
・2021年ダージリンファーストフラッシュ ナムリン茶園 アッパー EX-3
ナムリンといえばダージリンでも有名な茶園のひとつですが、なかでもアッパーと呼ばれる標高が高い地域で作られたスペシャルティーに定評があり、このロットはそのひとつでもあります。
大輪のユリやフキを思わせるフローラルかつハーバルな香りに、洋ナシなどのとろっとした完熟果実の香りや甘みが重層的に織りなす感覚があります。舌触りも密度があって何かの蜜を口に含んでいるようです。
水色も非常に淡いレモンイエローで、繊細な印象を受けます。
・2021年ダージリンファーストフラッシュ ジュンパナ茶園 エキゾチック EX-8
こちらも非常に有名な茶園のひとつ、ジュンパナ茶園のものです。
ジュンパナ茶園は中に人が立ち入れないほどの山道があるごく自然的な環境の茶園で、どちらかと言えばオーセンティックなつくりの中国種に定評がある印象がありますが、こちらの”エキゾチック”はクローナル品種のロットです。
中国種の葡萄を感じさせるフルーティーさやナッツを思わせる香ばしさといった特徴はなく、蘭系の白い花やグリーンなマンゴーといったフローラルな香気やグリニッシュな香気が特徴的な印象です。
・2021年ダージリンファーストフラッシュ グームティー茶園 EX-4
ヨーロッパを中心として根強い人気を誇るグームティー茶園も歴史的な名園のひとつです。セカンドフラッシュの「マスカテルバレー」の印象が強いですね。
グームティーのクローナル系品種は初めて飲みますが、ウッディさやナッティさは想像より存在すると感じました。焙煎して香ばしいナッツというよりは生で火が通っていないナッツのような香りです。ヘーゼルナッツやマカダミアナッツ。
そこにクローナル系品種の特徴的な白い花の香りが余韻としてふわりと香りを残す印象です。
・2021年ダージリンファーストフラッシュ リシーハット茶園 EX-8
お茶を淹れているときからマンゴーなどの南国果実の香りが漂います。そこにフレッシュなオリーブオイルを思わせるグリーンが漂い、舌触りもすこしオイリーで密度が高い印象です。
味や香りが非常にやわらかい輪郭。
・2021年ダージリンファーストフラッシュ ピュッタボン茶園 EX-1
こちらのピュッタボンは果実系の香りはほとんどといっていいほど見当たらなく、タイムやオレガノを思わせるハーブの香りに、芝桜やモクレンといった花の上品な香り、そして背丈の低いグラス(=芝生)に包み込まれているようなグリーンな香りが特徴的です。
味わいはほん少し春野菜を思わせるような渋み・苦みがアクセントになっていて、このなかでは爽やかなテイストに仕上がっていると思います。
みなさんもぜひ今年のダージリン ファーストフラッシュを飲み比べてみてくださいね!